本記事の内容
- Wi-Fi通信においてルータから払い出されるラズパイのIPアドレスを固定する
実施環境
- Windows 10
- TeraTarm Version 4.9.4
- Raspberry Pi 2 Model B
- PLANEX 無線LAN子機 GW-USNANO2A ※Raspberry Pi 2はWi-Fi通信モジュールがないため、無線LAN子機をUSBに接続しWi-Fi通信を行う。
- 家庭内の無線LANネットワーク環境にて実施
手順の流れ
- TeraTarmでsshログインする
- 設定ファイルの編集
- Raspberry Piの再起動
- TeraTarmで再度sshログインする
- 設定の反映確認
1. TeraTarmでsshログインする
WindowsにてTeraTarmを起動して、ラズパイにSSH接続する。
2. 設定ファイルの編集
ネットワークの設定ファイルである"/etc/dhcpcd.conf"の編集を行う。
sudo vi /etc/dhcpcd.conf
コマンドを実行し、ファイルの末尾に以下を追記する。wlan0がWi-Fiの通信モジュールである前提。
interface wlan0
static ip_address="XXX.XXX.XXX.XXX"/24 #Wi-Fiルータのネットワーク内のIPを指定。重複しないように注意。
static routers="YYY.YYY.YYY.YYY" #デフォルトデートウェイのIPを指定する(私の環境では、Wi-FiルータのIPを指定)
static domain_name_servers="ZZZ.ZZZ.ZZZ.ZZZ" #DNSサーバのIPを指定する(私の環境では、Wi-FiルータのIPを指定)
(記述例)
interface wlan0
static ip_address=192.168.3.29/24
static routers=192.168.3.1
static domain_name_servers=192.168.3.1
3. Raspberry Piの再起動
sudo reboot
コマンドを実行し、ラズパイの再起動を行う。
この時、TeraTarmのコンソールは終了する。
4. TeraTarmで再度sshログインする
WindowsにてTeraTarmを起動して、設定の反映確認のために再度ラズパイにSSH接続する。
5. 設定の反映確認
ifconfig
コマンドを実行し、設定が反映されていることを確認する。
pi@raspberrypi:~ $ ifconfig
(~途中省略~)
wlan0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500
inet 192.168.3.29 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.3.255
(~途中省略~)
pi@raspberrypi:~ $
手順は以上。
参考文献
本記事の作成に当たり、以下の情報を参考にさせて頂きました。