普通はcd
コマンドのみでこと足りるが、他にも覚えておくと便利なコマンドがある。
pushd
、dirs
とpopd
コマンド
ディレクトリのスタックへの保存
pushd [NAME]
pushd
コマンドを利用すると、カレントディレクトリをスタックに保存して、NAMEディレクトリに移動する。
スタックに保存されたディレクトリはdirs
コマンドにより確認できる。
dirs
オプションを以下に示す。
-
-l
-> すべてのディレクトリをフルパスで示す。 -
-p
-> 1行に1要素で示す。 -
-v
-> 番号を付して示す。 -
-c
-> ディレクトリスタックを空にする。
スタックを利用したディレクトリ移動
pushd
コマンドのみでスタックの上位2ディレクトリを交換する。
pushd +N
とするとN番のディレクトリが先頭に来るようスタックが循環する。
また、popd
コマンドを利用するとディレクトリを順次スタックからおろしていくことになる。
ハッシュコマンドを利用した便利なディレクトリ移動
ハッシュテーブルにディレクトリのパスを登録することによって簡単にディレクトリを移動することができる。
$hash -d ho=~/Documents/hoge
$cd ~ho
$pwd
~/Documents/hoge
$cd ~
$pwd
~
$ ~ho
$pwd
~/Documents/hoge
ハッシュから消去するときはunhash -d
を用いる。