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Fsx for NetApp ONTAP 2024年下半期のアップデートを振り返る

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こんばんは、小寺です。
もうすぐre:Inventですね。Amazon FSx for NetApp ONTAPの2024年下半期のアップデートについて簡単に振り返ってみたいと思います。

Amazon FSx for NetApp ONTAPの第二世代ファイルシステムがGAになりました

拡張性と柔軟性を向上させ、512 TiBのSSDストレージから単一の高可用性(HA)ペアで最大6 GB/秒のスループットを提供します。

次世代のファイル・システムは、ネットワーク・バースト・スループット300%、ディスクバーストスループットが150%向上しています。

生成AIのような大規模で高性能なワークロードに対応するため、第二世代のAmazon FSx for ONTAPシステムは、必要に応じてHAペアを追加することで動的な拡張性をサポートし、最大12のHAペアがサポートされます。
従来では、後からHAペアの追加ができなかったため、本機能によりさらに柔軟に拡張ができるようになりました。1 PiBのSSDストレージから最大72 GB/秒のスループットが利用できるようになりました。

HAペアを追加するときの考慮点

・HAペア追加は可能だが、削除はできない。一時的なパフォーマンスの改善であれば、スループットキャパシティのスケーリングが推奨

・新しいHAペアを追加すると、新しいファイルシステムノードのNVMeキャッシュがデフォルトで有効になる。スループットが高いワークロードでは、無効化が推奨

・新しい HA ペアのパフォーマンスを向上させるには、既存のボリュームの一部を新しい HA ペアに移動し、クライアントを再マウントして接続する必要あり

・iSCSIで接続する場合はHAペアの数が6つ以下、NVMe/TCPで接続する場合は第二世代でかつHAペアの数が6つ以下

利用可能なリージョン

2024年7月のGA時点で利用可能なリージョンは以下の4つでした。
・米国東部 (バージニア北部、オハイオ)
・米国西部 (オレゴン)
・欧州 (アイルランド)
・アジアパシフィック (シドニー)

アップデートがあり、さらに以下の2リージョンで第二世代が利用可能です。
・米国西部 (北カリフォルニア)
・欧州 (フランクフルト)

Amazon FSx for NetApp ONTAP が NVMe-over-TCP のサポートを開始

NVMe-over-TCP (NVMe/TCP) ブロックストレージプロトコルのサポートが開始されました。

データベースや仮想デスクトップインフラストラクチャ (VDI) などのブロックストレージワークロードを従来の iSCSI ブロックストレージと比較して低レイテンシーで高速に、iSCSI よりも簡単にマルチパス IO (MPIO)構成ができます。

サポートされるのは、第二世代です。また前提として、HAペア数は6以下である必要があります。

Amazon FSx for NetApp ONTAP で、バックアップの復元中にデータを読み取り可能に

バックアップからの復元中にボリュームからデータを読み取れるようになりました。第二世代から「バックアップ復元中の読み取りアクセス」機能により、バックアップ復元に依存する読み取り専用ワークロードの目標復旧時間が最大で17倍向上します。

従来は、バックアップを復元する際、バックアップがボリュームに完全にダウンロードされてから、Amazon FSx はデータへの読み取り/書き込みが可能でした。よって、復元完了するまでデータ容量にもよりますが数分から数時間かかっていました。

本アップデートにより、復元開始してから数分以内に復元が完了していなくともデータへのアクセスができ、より迅速にバックアップからの復元が可能になります。

復元状況をモニタリングするには、以下のCLIコマンドで確認可能です。

aws fsx describe-volumes

まとめ

Fsx for NetApp ONTAPのアップデートについて簡単に振り返りました。
一番大きなアップデートは第二世代のGAですよね。東京リージョンでも利用できるのが待ち遠しいですね。

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