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WACULAdvent Calendar 2015

Day 18

誰がネットワークを使い切ってるのか

Last updated at Posted at 2015-12-17

Argusを使ってネットワークの使用状況を調べる

なぜか帯域が使い切られてしまってネットワークが重くなることってありますよね。

で、ルータの情報でも見れば帯域が使い切られているところまではわかりますが、そっから誰が使っているのか調べる方法としてArgusがあります。

簡単にまとめるとwiresharkなどと同じようにパケット収集をした上で、情報をまとめ上げて解析してくれるツールです。

Argus

インストールは簡単なので省略。割とOSごとのメジャーなパッケージシステムで配布されています。

使い方

argus -w /tmp/argus.20151204

でパケットを収集して、

ra /tmp/argus.20151204

で表示するだけです。この表示するときにいろいろ指定してあげることで問題となっている通信を行っている相手を見つける手助けになります。
ちなみに、tcpdumpで取得したpcap形式のものでも大丈夫です。argusで収集するばあいにはpcapほどの情報量を取らないのでサイズが小さくなります。

当然ながら、収集するパケットは実行したマシンのポートのネットワークに流れているものになるので、ポートミラーリングしてそこから収集するのがいいでしょう。

使用例

そのまま表示するわけにもいかないので結果はいろいろ加工しています。変なとこがあったらその所為です。

# ソースアドレスでまとめてから最も通信量の多い順にまとめる
$ racluster -r /tmp/argus.20151204 -m saddr -w - | rasort -m bytes -s saddr bytes pkts
           SrcAddr   TotBytes  TotPkts
        10.0.5.245    4621639     8565
       192.168.1.1     319649      871
# ソースアドレスでまとめてから最も通信量の多い順にならべる
$ racluster -r /tmp/argus.20151204 -m daddr -w - | rasort -m bytes -s saddr daddr pkts bytes
           SrcAddr            DstAddr  TotPkts   TotBytes
        10.0.5.245        xx.xx.xx.xx     2035    1403435
       192.168.1.1        xx.xx.xx.xx     1322     944262
           0.0.0.0         10.0.5.245     1404
# 特定の接続元を、接続元でまとめてから最も通信数の多い順にならべる
$ ra -r /tmp/argus.20151204 -w - - src net 10.0.0.0/20 | racluster -m saddr  -w -  | rasort -m pkts -s saddr pkts bytes
           SrcAddr  TotPkts   TotBytes
        10.0.5.245     8565    4621639
        10.0.5.245        6        294
# 特定時間、特定の宛先で、接続先でまとめて最も通信数の多い順にならべる
$ ra -r /tmp/argus.20151204 -t 11-12 -w - - dst net xx.xx.xx.xx | racluster -m saddr  -w -  | rasort -m pkts -s pkts bytes saddr
 TotPkts   TotBytes            SrcAddr
    2035    1403435         10.0.5.245
      25      14674        192.168.1.1

他にもかなりのオプションがありますが、上記例のとおり接続先や接続元でまとめて異様に接続数の多いやつさえ見つけられれば原因を調べることができるかと思います。

少なくとも接続元や接続先をフィルタするオプションはtcpdumpと共通なので操作しやすいでしょう。

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