#便利なenum
はじめに
前回の記事でenumが出てきましたね。てな訳でenumです。僕もあんまり触ったとこないです。そんなenumの何が便利なのか調べていきましょう。
##enumの活用例##
enum
とは簡単にいうと、 Railsのintegerクラスの属性の整数値にテキストでアクセスできる様にしてくれるものです。
ActiveRecord::Schema.define(version: 20181202084037) do
create_table "users", force: :cascade do |t|
t.datetime "created_at", null: false
t.datetime "updated_at", null: false
t.string "name"
t.string "email"
t.string "user_id"
t.integer "status"
t.text "discription"
end
end
上のUser.rb
にてstatus属性で会員の状態を判断する場合。enumを使わない場合。数字で判断する羽目になり、可読性が悪いです。
if @user.status == 0
#通常会員の処理
elsif @user.status == 1
#プレミアム会員の処理
end
コメントがないとなんの処理をしているかわかりませんよね?
ではenumを使ってみましょう。
まずUser.rb
にてstatus
属性をenumとして定義します。
class User < ApplicationRecord
enum status: {
normal: 0, #通常会員
premium: 1, #プレミアム会員
}
end
これでstatus
属性にテキストのnormal
とpremium
でアクセスできます。
if @user.normal?
#通常会員の処理
elsif @user.premium?
#プレミアム会員の処理
end
これなら、コードを見るだけでここでなんの処理が書かれているかわかりますよね!
##enumで使えるメソッド
class User < ApplicationRecord
enum status: {
normal: 0, #通常会員
premium: 1, #プレミアム会員
}
end
user.premium! # => userのstatusをpremiumでupdateする
user.premium? # => true
user.status # => "premium"
上記3つのメソッドは基本的によく使うであろうもの、下記のはある状況下で必要なもの。
class User < ApplicationRecord
enum course_status: {
normal: 0, #通常会員コース
premium: 1, #プレミアム会員コース
}, _suffix: true
enum age_group: {
normal: 0, #通常
minority: 1, #未成年
}, _prefix: :age_group
end
user.normal_course_status! # => userのcourse_statusをnormalでupdateする
user.normal_course_status? # => true
user.age_group_normal! # => userのage_groupをnormalでupdateする
user.age_group_normal? # => true
上の例ではcourse_status
とage_group
でnormal
が被っています。その場合は_suffix:
か_prefix
を用いて接頭辞・接尾辞を指定できるようにします。
_suffix:
が接尾辞、_prefix
が接頭辞です。
##enumでの注意点##
明示的に対応する整数値を指定しないと、識別子のリストの先頭から順に0,1,...と対応づけられていくので、以下の様に明示的に記載してない場合、例えばcat
を削除する場合、kamo
の対応する整数値が3から2になってしまいます。しかしDBに保存された値は3なので、対応する識別子がなくnillになってしまいます。
class User < ApplicationRecord
enum course_status: [pig:, dog:, cat:, kamo:]
end
上記から猫ちゃんを削除する時、その後、明示的に元の整数を指定してあげましょう。
class User < ApplicationRecord
enum course_status: {pig: 0, dog: 1, kamo: 3}
end
というより最初から明示的に書きましょう。
##まとめ
いやあ便利、非常にコードが見やすくなります。是非使っていきましょう。
明日はscopeとやらについて掘り下げるンゴ
##参考にしたの
ActiveRecord::Enum
https://api.rubyonrails.org/v5.2.1/classes/ActiveRecord/Enum.html
ActiveRecordのenumで気をつけたい3つのポイント
https://tech.misoca.jp/entry/2015/08/10/132419