はじめに
Amazon Q Developer CLIはできる子
私はAWSの設計、構築を年複数件実施します。また過去に開発したシステムの維持管理も行っています。そんな私にとってもはやAmazon Q Developer CLI(以後 Q CLIと略す)無しでAWSのお仕事をすることは考えられない状況になっています。
世の中には色々とAI Agentはありキッチリとした比較はできていませんが、AWSベストプラクティスにそったCDKソースを作ってくれる安心感は約4か月間使っていて揺らぐことはありません。
Q CLI Ver 1.16系
2025年9月17日にAmazon Q Developer CLI Ver 1.16がリリースされました(9月20日時点ではVer 1.16.2)。1.16系バージョンの目玉はなんといってもtodos機能がCtrl+sで選べるようになったことだと自分では思っています。
todosは9月中旬時点ではまだ実験的機能実装です。
動作、今後の正式機能としての実装が保証されるものではありません。
実装自体は、Ver 1.15.0 (2025-09-02)にされていましたが、Ctrl+sで選べるようになったのは Ver 1.16.0 (2025-09-17)からです。
このtodos機能を簡単に言えば、Claude Code等ではおなじみのタスク管理機能のQ CLI版です。詳しくはAmazon Q Developer CLIのGitHubで確認できます。
todosの詳細はこちらに記載があります。
Amazon Q Developer CLI todos設定手順
- Amazon Q Developer CLIをVer 1.16以上にバージョンアップする
$ q update
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2. Q CLIを起動してCtls+sでSelect command:を表示させる
3. /experimentを選択して実行する
4. カーソルを「Todo Lists」まで移動させて [OFF]→[ON]に変更します
補足
同じタイミングでThinking(段階的な思考プロセスで複雑な推論を可能にする)もONに出来るよなりました。こちらもONにすることをお勧めします。
5. これでTODOリストは、「.amazonq/cli-todo-lists/」現在の作業ディレクトリ内にローカル保存されます。
Amazon Q Developer CLI todosの使い方
1. todosには以下のコマンドがあります
todos
todos resume
tudos clear-finished
todos view
todos delete
todosを作るコマンドはありません。ではどうやってtodosを作るかというとQ CLIに以下のようにお願いします。日本語でも当然OKです。
> Make a todo list with 3 read-only tasks.
> I'll create a todo list with 3 read-only tasks for you.
🛠️ Using tool: todo_list (trusted)
⋮
● TODO:
[ ] Review project documentation
[ ] Check system status
[ ] Read latest updates
⋮
● Completed in 0.4s
以下私の環境(Windows11 Pro+WSL2)での/todosの実行例です。
こちらは私が実際に作ったタスクの全項目を完了をした時のview確認結果です。
感想・使い勝手
感想
todosが無い時は、自分でcontextのdefault.mdに計画書作成→タスク化→作業実施状況反映のルールを指定していました。今回todosが実装されたことにより、より簡単にQ CLIでタスク管理ができるようになりました。タスクを階層的に管理したいなど欲を言い出したらキリがないのですが、今は素直にタクス管理機能が実装されたことを喜んでいます。
使い勝手
自分でcontextのdefault.mdでタスク管理していたのと比較すると、より確実にQ CLIがタスクを意識した動きをしてくれます(対自分比)。やっぱり使っていての安心感がちがいます。
最後に
Q CLI が向いてる人
まさに私がそうですが、AWSの設計、構築、保守をしている人間ならQ CLI一択だと思っています。AWS謹製MCPサーバを設定すればCDKデプロイ時のトラブル解析がはかどりますし、疎通もk6を使って実施すれば劇的に稼働が削減できます。
その他にも今まではSSMドキュメントを作って自動化してい作業をQ CLIで補足指示をするだけで気の利いた対応をしてくれるのも手放せないポイントです。
SSMドキュメントをQ CLIで実施するメリット
今まで一時的に使うEC2(スポットインスタス)は自作のSSMドキュメントを使って自動化をしていました。このSSMドキュメントですが、どのAZにも条件に合致するインスタスタイプの空きがないとむなしく終了する手抜き実装でした。
そんなのSSMドキュメントで代替インスタスタイプを指定可能な実装にすれば良いだけです。が、使いたいEC2インスタスタイプは毎回違うことが多く代替のインスタスタイプまで指定するようなロジックを実装するのが面倒なため今まで放置していました。都度インスタスタイプを変更すればいいかなと。
最近はこのSSMドキュメトをQ CLIに実行させています。その時に「このSSMドキュメントの内容を理解して。指定したインスタスタイプの空きがない時は、可能な限り似たスペック、価格帯のスポットインスタスを確保する努力をして」とお願いするのです。するとQ CLIは指定のインスタスタイプに空きがなくても希望に沿ったスポットインスタスを確保してくれます。本当にできる子!