はじめに
本記事では、UI・UXデザイン方面でつよつよになりたい筆者が、UI・UXデザインに取り組んでいくなかで身に染みて感じたことを書いています。
「自我を捨てろ」
強い言葉に思えるかもしれませんが、
要は 「変なところでオリジナリティを出そうとするな、まずは定石を守れ」 ということです。
筆者は、「どこにもないオリジナルのデザインを作るのが良い、他のデザインをマネすることは悪だ」 と考えていました。
筆者はイラスト制作を趣味としています。絵の世界において他の絵をマネすること、いわゆるパクリはご法度です。やったら炎上します。
なので、デザインの世界においても「そう」だと思っていました。
確かに、見た目(色とか、ロゴとか、アイコンとか)はパクっちゃダメです。
ですが、使い勝手に関しては、果たしてどうでしょうか。
ウィンドウを閉じる×ボタンがウィンドウの左下にあったら戸惑いませんか?
ナビゲーションが左端ではなく右端にあったら違和感ありませんか?
スクロールバーが無くて、下へ送るのに[もっと読む]ボタンをいちいち押す必要があったら不便じゃないですか?
使い勝手の部分においては、ユーザーは慣れ親しんだ操作でないと違和感を覚えます。
世間一般で有名なアプリに採用されて、いろんな人に使われているUI・UXであれば、多くのユーザーはその操作に慣れ親しんでいるでしょう。
それこそ、ウィンドウを閉じる×ボタンはほぼすべてのアプリで右上にあります。
使ったことのないアプリであっても、ウィンドウを閉じようと思ったら無意識に右上にカーソルを動かしませんか?
ウィンドウを閉じる×ボタンは極端な例ですが、些細なところであっても、「よくあるUI・UX」ではないと、ユーザーは違和感や使いにくさを覚えます。
そこは、オリジナリティを出すべきところではないのです。
それに、多くの場合において、素人の思いつく程度の「誰もやらなかったこと」は、
「プロのみんなが、たとえ思いついてもいまいちだからやらなかったこと」
なんです。
UI・UXデザインのド素人こと筆者は、「いずれみんながマネしたくなるような新しいUI・UXデザインを作ってみせる」という野望を胸に日々修行を積んでいます。
ですが、「みんながマネしたくなる新しいUI・UXデザイン」を提案するには、きちんと定石を踏まえて「なるほど、これは使いやすい」と思わせたうえで「これは新しい!」と思ってもらえるオリジナリティを出さないといけないのです。
そのため、まずは良いUI・UXデザインの見聞を広めて、外さないデザインができるようになりたいと思います。
さいごに
UI・UXデザインに取り組むうえで最初の壁だったことが、本記事で書いたことでした。
お絵かき大好きなので、つい見た目の美しさ・奇抜さ先行でデザインを考えがちだった筆者。
デザインなのにマネしないといけないなんて、オリジナリティないじゃん!と悩んだこともありましたが、何度もレビューで指摘をもらって使い勝手のことを真面目に考えた結果、納得して今はデザインに取り組めるようになりました。
とはいえ取り組み始めたばかりで知識もまだまだ浅いので、おすすめの書籍などあれば教えていただきたいです。