はじめに
本記事では、UI・UXデザイン方面でつよつよになりたい筆者が、UI・UXデザインに取り組んでいくなかで身に染みて感じたことを書いています。
色を使うことには意味がある
わたしはお絵かきが好きですし、何でもかんでもカラフルにするのが好きです。
なので、例えば発表用スライドなども、かわいい色とかオシャレな色とかをめいっぱい使いたいわけです。
そして大体資料レビューで、以下の指摘を食らっています。
「論理的に意味のない色分けをしてはいけない」
スライドの中で色を使う場合は、大体はそのページの中でその情報が重要であり、目立たせたい場合です。
その時、いろんな色が特に意味もなく使われていると、見る人にとってはどの情報が重要なのかがわかりにくくなってしまいます。
また、色自体にも意味やイメージがあります。
例えば、悪い情報や課題、問題を表現する場合には赤色を使う、良い情報や解決策等を表現する場合には青色を使う、など。
個人の感覚ですが、地の文の黒以外は上記の赤・青のみ、もしくはプラス1色程度でまとめるとスッキリしてわかりやすい気がします。
スライドを例に出しましたが、アプリケーションで何らかの情報を出す場合にも同様のことが言えるのではないかなと思います。
でも、色だけでは区別できない
でも、目立たせたい悪い情報を赤色にすればオッケー!ではありません。
世の中には、色の区別をつけにくかったり、色の見え方が少し違う人々が存在します。
そういった人たちにとっては、色だけで情報を区別したデザインだと、情報が区別されていることがわかりにくいのです。
他の表示要素も含めて、色の情報が無くても分かる、もしくは色の情報が欠けても欠ける情報が少ない、という場合であれば色だけで情報を区別させてもよいのかもしれません。
しかし、そうでない場合は、色以外に区別できる見た目の要素を追加すると、より万人にとってわかりやすい「良いデザイン」になるのではないかと思います。
さいごに
カラフルの何が悪いねん!と思っていた時期がわたしにもありました。
でも、デザインって絵画やイラストじゃないんですよね。見た目が美しい必要はもちろんありますが、表示されている情報が整然としていて、ユーザーを混乱させないことの方も大切です。
見た目が美しくないツールを使おうという気にはなれないかもしれませんが、そもそもユーザーは、達成したい目的があるからツールを使うわけです。目的を達成しようにもツールに表示されている情報がごちゃごちゃ派手派手でわかりにくい……となってしまったら、意味がないのです。