はじめに
4月ですね! 新人さんの来る季節ですね! そして情報処理技術者試験の季節ですね!!(????)
この記事では、
「会社で応用情報取れって言われたけど……プログラミング未経験入社なんですが!?」
「情報系の知識……なんにもわかんないんですが!?」
「どこからどう勉強していいかもわかんないんですが!?」
という"マイナス"な状態だった筆者が、応用情報技術者試験を(そこそこ力技で)攻略するためにやったことをご紹介します。
同じような悩みを抱える方にとって、何かお役に立てれば幸いです。
学習時期・時間
応用情報技術者試験のための学習を始めたのは試験(2021年4月)の半年前(2020年10月)からでした。
ただし、元々は基本情報技術者試験の合格を目指していたため(試験がコロナの影響で延期したため応用に切り替え)、その前の8月頃から基本情報技術者試験対策の学習をしていました。
総学習時間は200時間程度でした。
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験
基本情報技術者試験を合格してから応用情報技術者試験を受験するのが定石なのかもしれませんが、基本情報の午後問題で必須回答となっているソフトウェア開発(C/Java/Python/アセンブラ/表計算のいずれかを選択)がプログラミング未経験者には辛かったため、基本情報をすっ飛ばして応用情報の受験に切り替えて良かったと感じています。
応用情報の午後問題にもプログラミング系の問題がありますが、選択問題なので最悪選ばなければ良いですし、言語に依存しない出題形式である(基本情報午後の「データ構造とアルゴリズム」の出題形式に近い)ため比較的解きやすかったです。
やったこと
0. 書籍で学習
情報系の基礎知識がなかったため、以下の書籍をとりあえず一周しました。
『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和02年』
https://gihyo.jp/book/2019/978-4-297-11021-5
基礎知識がある方は次に紹介する過去問道場でトライアンドエラーを繰り返して学習する、という方法でもよいと思います。
ただ、基礎知識が全くない状態だとおそらく歯が立たないです。自分の場合は先に書籍学習をしてよかったと思いました。
1. 過去問道場で午前問題を解きまくる
『基本情報技術者過去問道場』
https://www.fe-siken.com/fekakomon.php
『応用情報技術者過去問道場』
https://www.ap-siken.com/apkakomon.php
通勤時間や退勤後の時間を利用してとにかく解いていました。
試験本番までに、基本情報の午前問題は過去問全問(約2500問)、応用情報は全体の半分弱(約1000問)解いていきました。
特に応用情報の試験が差し迫ってからですが、解く中で出てきた知らない用語はNotionに以下の画像のような形で記録していました。
単語ごとにページを作って説明を書いています。
書き方としては、
- 知らなかった用語について過去問道場の解説やWeb等で調べた内容をコピペする。画像があるならそれも貼る。
- コピペした文章を読みながら「です、ます」調を直したり重要なところを太字にしたりと良い感じに整える。
- コピペした内容を一言で要約して[Summary]欄に書く。
自分で文章を直したり要約する過程で単語を覚えられたので、やって良かったと思っています。
またこのとき、 4択問題の正解だけを記録するのではなく、4択の中で分からない用語があればすべて記録するようにしていました。
例えば暗号解読のための攻撃法を問われたときに正解の選択肢が「ブルートフォース攻撃」だったとしても、その他三択の「線形解読法」「サイドチャネル攻撃」「差分解読法」の中に分からないものがあればすべて調べる、というイメージです。
3. 午後問題を解きまくる
午前問題の知識がないとまず歯が立ちません。そのため、ある程度午前問題を解けるようになってから着手しました。
試験までには、「絶対に当日解かない」と決めたデータベース以外の10科目を11回分解いていきました。科目に関しては「これ無理だな」と思ったら見切りをつけていいと思います。
以下の過去問題解説のページが解答入力と採点までやってくれるため、活用していました。
https://www.ap-siken.com/kakomon/03_haru/pm01.html
当時はなかったんですが、今は午後問題も過去問道場があるみたいです。
https://www.ap-siken.com/apkakomon_pm.php
記述式の問題が鬼門になるかと思いますが、自分の場合は正答の書き方を読んで 「どういう言い回しをしているか」 を真似るようにしていました。
また、午前試験の節で書いたNotionへの知らない用語の記録は、午後問題でも実施していました。
おわりに
「自分は非情報系・プログラミング未経験だからなんにもわかんない」 という前提で徹底的に・時間をそれなりにかけて学習に取り組みました。
力技とはじめに書いた通り、とにかくやり込んでクリアするという方法なので、もしかすると前提知識のある方だと「もっと効率よくやれるだろう」と思われるかもしれません。
「もっとこんな効率のいい勉強法があるよ!」という方がもしいらっしゃれば、ぜひ教えていただければ幸いです。
おまけ 応用情報試験の先
応用受かって更なる高みを目指したい、もっと強い敵と戦いたいという方は、せっかくなので以下試験区分のいわゆる「高度試験」にチャレンジしてもよいかと思います。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html
筆者も、応用情報技術者試験合格後に情報処理安全確保支援士とネットワークスペシャリストを受験しました。
応用情報技術者試験合格後2年間は午前の試験の一部が免除になるので、受けやすいのではないでしょうか。