目的
https://github.com/yoshiori/manager-readme
この方(yoshioriさん)のmanager-readmeというリポジトリを見て、ものすごく素敵やん?って思ったので、真似して本記事書くことにしました。
目的はこの方とほぼ一緒です。
この文章は僕がどんな事を考え、何を大事にして、どんなふうに働いているのかを伝えるために書いています。 別に「これが俺だから従え!」という意図ではなく、お互いに理解して良い関係を築くために書いています。 なので、あなたに何かを強制したりするものでは無いというのを強調しておきます。
一緒にはたらく方や、仕事の範囲も増えてきたときに、一人ひとりとのコミュニケーションが希薄にならないか恐れています。仕事を進める上で最も大切なのは、一緒に働く「ひと」であり、信頼関係を築き、信頼関係を保ち続けなければなりません。
このyoshioriさんの発信はそれに絶大な効果を発揮しそうなので、僕も乗っかり、効果を試してみます。
結果、お互いの理解が深まり、信頼関係が築けて、楽しく働ける素晴らしい組織が増えたらいいなという思いです。
項目は以下3つです。
- ぼくの仕事
- マネジメントのスタイル
- ぼくの特性(こう関わるといい)
(2018年07月13日更新)
ぼくの仕事
「管掌範囲にあるプロダクト・事業、そこで働くエンジニア、できれば職種は違うが関わるすべての人」の「幸せと成長」にコミットメントします。
(今いる会社では、いくつかの事業・プロダクトとエンジニアの組織を管掌しています。)
働くエンジニアの幸せとは
- 「何をしたいか、どう生きたいか」を一緒に探したり、「困っていること、不安を抱えていること」を一緒に解消したり、など今の安心と未来への希望のあらゆることをサポートします。そのためには僕自身が信頼してもらう必要があるので、気軽に何でも話せる仲になれるよう頑張って話しかけたり、困り事の解決に全力で力を貸します。
働くエンジニアの成長とは
- 未来のキャリアに向けて、今しておいた方がいいことを用意し、提案します。自社だけに留まらないポータブルなスキルを身につけることが重要です。そのため「市場価値の高いスキルとは?」について日頃だいぶマインドシェアを割いています。まとまっていなくてもいいので、ちょっとでも自分のwantに揺らぎや発見が見えたら遠慮なく相談して下さい。
- 短期的貢献は出来るが、ポータブルなスキルアップに繋がらないことは外注でいいじゃんって判断も結構します。仕事を奪うわけではなく、今それをやってもみなの未来にはあまり役立たないかもねと思った結果の判断です。仕事は出来るだけ自由にさせたいですが、今ある仕事からどうにか組み合わせて行います。自社に縛られずいろんな方法を検討することも視野に置いています。
職種は違うが関わる全ての人の幸せとは
- 「理想のライフワークが叶えられて/近づけて、大切にしたい人や時間を大切にできて、未来のキャリアや夢に向かって考えたり手を動かしたり出来る余裕のある状態」と定義しています。そのために「短期的な利益や成長に目が向かって、忙殺され、半年後や1年後へのワクワクが描けない」こととは反対の状態を目指します。
- 実現させるために、プロダクトで無茶な開発のスケジュールは引きません、結構なバッファを用意してやります。セールスもCSもコンテンツ制作者もプロダクトを中心に動きます。無茶になりそうだ/辛そうだと思ったらあえて緩めるポーズも取ります。もちろん「事業予算達成がされるには?」の論点は自ら手足を動かして、真っ先に潰しにかかります。大丈夫そうな時は、みなの幸せを優先して、スピードを緩めさせます。
- あとオペレーションの整理と自動化もどんどんします。エンジニアなので物事を整理して効率良い状態にもっていくのは得意です。
職種は違うが関わる全ての人の成長とは
- プログラミングやシステムを開発することが強みで、それを覚えることでその人のキャリアが前に進む可能性が高いなと思った場合は、まずは今の仕事の価値に直接レバレッジが効くように教えます。やってみて、楽しくなったらどこまでやりたいか、チャレンジしたいかを話しましょう。プログラミングを教えること/僕よりもできるエンジニアに育てることは得意です。
- 幸せの方にも書きましたが、仕事上の可処分時間を創出し、学習やスキルアップや考えるための時間を確保できるように努力します。
管掌範囲にあるプロダクト・事業の幸せと成長とは
- 「使ってくださるユーザーへの提供価値最大化」のことをいいます。ただプロダクトはつくっている組織や人たちのブランディングにも影響を与えるので、そこもかなり気にします。でもユーザーへの提供価値最大化が第一です。
- さらに突っ込むと「事業継続性/拡大のための売上/利益の確保」と「ユーザーの課題解決をする、楽しく気持ちよく使ってもらえるための体験づくり」の両立をどうやったら実現できるか、を四苦八苦しながら考えることがたまらなく好きです。みながそのバランスで考えられるようになるといいなと思っています。沢山議論しましょう。
- プロダクト開発への考え方は「ジョブ理論」や「フェイスブック不屈の未来戦略」の影響を結構受けています。
マネジメントのスタイル
マネジメントへの考え方
思想
- 「人間は磨けば輝くダイヤモンドの原石」という松下幸之助の言葉を信仰しています
マネジメントとは
- 人と組織の成長と成果と幸せを最大化すること
僕は何が出来るか
- 誰にも負けないスキルはないですが、どんな仕事でもやります。面倒くさいことの解決から逃げないです。
- 人の気持ちを理解しようとしたり、考えたり、何とかしてあげたい、って気持ちは人一倍強い気がします。
- あと技術はどのレイヤーも好きです。楽しく話せます。
大事にしていること
働き方は自由に。どんどん権限委譲。でも成果のモニタリングだけは行う
- 働き方は自由にさせたいです。場所も時間も。副業も転職も。社会や会社にはルールがあるので100%実現させることは難しい場合もあるかもしれませんが、こんな働き方がしたい。を実現できる方法は全力で考えるので、相談してください
- 慣れるまでは丁寧に開発の管理も一緒に行いますが、できれば月次や週次で大体どんなことをするか、は自分でコントロールして決めていって欲しいです。でも事業的に/営業的に、上手く調整できないとき/忙しくなりすぎるときは一緒に方法を考えるので抱え込まずに言ってください
- 信頼しているときは、アテンションがさがります。チャットや話しかける頻度が減ってきたらその業務においては絶大な信頼をしている証拠です。自信をもって仕事に取り組んで欲しいです。ただ、進捗の確認/モニタリングは日報/チャット/ダッシュボードを使ってほぼ毎日しています。
- あとは、自分たちでは気づけないアラートやリスクがキャッチできるように毎週か隔週くらいで報告のタイミングは用意します。モニタリング項目も僕が用意します。お互いのためだと思っています。
オープンで、ポジティブで、無駄のない組織。クリエイティブに時間が割ける組織
- 明るい発言を好みます。「クソコード」とか「駄目だあいつら」とか「面倒くさいあの人達」などネガティブな発言にはアンテナ高めに注意を促します。どんなこともポジティブにとらえて、発言できた方が組織が明るくなり、ストレスも少なく、皆が楽しめる組織になると信じています。
- パーソナルに関わること以外では、TOでの相談は好きじゃないです。オープンな組織の方が活性化されると信じているからです。TOできてもオープンな場で返信することが多いです。
- 会議も会議室もきらいです。大体無駄です。会議室は取る必要がなければ、その辺で話しましょう。会議は意義を強めに求めます。いちいち設定するよりふらっと相談しあえる組織の方がプロダクト・事業の成長は早いと思っています。
- できれば全工数の20%くらいは学習やリファクタリングや実務とは直接関係ない開発や勉強会などに自由に取り組んで欲しいです。そのコントロールが出来るように頑張って欲しいですが、難しいときもあると思うので、僕もその時間を設定していきます。是非参加してください。
1on1が最も重要なマネジメントの行為だと思っている
- 1on1の時間は積極的に取ります。出来るだけ多くの人との1on1を大切にします。全工数の20%は取るつもりです。ただ20%を超えてきたら、1on1の頻度が組織の体制によって変わっていきます。
- 1on1の目的は、「いまのモヤモヤや不安や困りごとを解決すること」「キャリアやもっとやってみたいことが実現できる環境を用意すること」です。でも雑談でもいいです。気軽に相談できる関係性につながるからです。
- 今日は話したくないなって思ったらカレンダーからそっと削除して大丈夫です。
- 不安や悩みが爆発する前に(爆発する瞬間は自分では気づけないもの)、こういう仕事をやりたい、今やっている仕事はちょっと違うかもしれない。もどんどん相談にきてください。僕が持ちうる裁量の全てを活用して、何とかしようとがんばります。面倒くさいものこそ燃えるマインドセットになってきているので何でも相談してきてください。
新しいことを探して、未来に果てしなく希望が持てる組織に
- 次のチャレンジや可能性を探るのも大事な仕事なので、外にでかけてアジェンダを見つけてきたり、みずから手を動かして今自分たちが使っていない技術やプロダクトの開発や勉強には少なくとも20-30%はとります。
- みなが飽きないように、もっと新しいチャレンジができるように、新しい技術に取り組めるように、できれば会社からお金と時間を沢山投資してもらえるように、不定期にプロトタイピングを見せたり、勉強内容を語ったりします。興味を持ったら言ってください、インプットします。一緒にやりましょう。
- 僕がここに50%くらいさけているときは組織全体の調子がすごいいいなって思います。そして時間を割けるようにしてくれる組織の皆様には頭が上がりません
- また、「うちの組織やプロダクトはこうあるべき!これって良くない?こうしたくない?」って思想をよく語ります。しかもよく変わります。みなが楽しく走れるような未来への道筋を創るのも仕事です。みなのwantが道を創ります。遠慮なく自由な発想を沢山ぶつけて下さい。
ぼくの特性(こう関わるといい)
- 「攻めの姿勢」が強いです。どんどん成長させたいし沢山チャレンジしたいです。発散させたり、もっともっとって言いがちですが、あんまり気にせず「はいはい」って流して置いて下さい。でもたまに参考になれば嬉しいです。
- イヤホンを付けているときは集中していますが、気にせず話しかけてもらっても大丈夫です。嫌なときは姿を隠しています。
- 電話が嫌いです。着信を見てもあんまり出ないですし、基本折り返さないです。Facebookかslackで話しかけると応答が早いです。でも沢山の人から連絡が来ていると返事を忘れるのでもう一度話しかけて下さい
- 今アテンションを割くべき最も重要な1点以外は、10秒後には忘れます。リマインドをしてください。やるねと言ったことも平気で忘れます。ごめんなさい。
- ある程度まとまった時間がないとウルトラ生産性が落ちるので、カレンダーは「work(会議OK)」と「block(会議NG)」の2つで大きな単位で構成されています。「work(会議OK)」は自由に入れてもらって大丈夫です。「block(会議NG)」は嫌です。でも急ぎの場合は相談してもらえればズラせる場合もあります。
- ワークアズライフな人間です。四六時中仕事とプライベートがごっちゃになっているのでいつ何時仕事の話が振ってきてもストレスはほとんどないです。いつメンションを付けてもらって大丈夫です、すぐ応答があるかは分からないですが。
- 大変な意思決定が重なると、たまに疲れます。疲れたときはいま余裕がありそうな人を見つけては個別に愚痴を言い出します。「はいはいそうだね」って絵文字でも付けて温かく返信してくれればすぐ解消されて、またエネルギッシュにみんなのために動き出します。
- 短期集中で勉強をして、早めにどんな専門性でも最低限のキャッチアップを行い、みなが理解しやすいようにまとめるのが得意なので、新しい取り組みするときに呼ぶとある程度ワークします。
最後に
-
仕事への考え方は「なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか」、「エンジニアリング組織論への招待」、「経営者になるためのノート」、「ビジョナリー・カンパニー2」、「ザ・会社改造」、「人を活かす経営」、「生き方」、「志高く」、「商売心得帖」などから大きな影響を受けています。
-
以下同文
https://github.com/yoshiori/manager-readme
この文章は最終稿でも決定稿でもないです。気持ちがかわったり、更新されたり、追加されたりします。 最後まで読んでくれてありがとう。