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Oracle Linux 8.7(VirtualBox使用)にOracle19cをインストールする方法 前編

Last updated at Posted at 2023-01-09

Oracle Master勉強用にOracle19cの環境構築をやってみて、個人的にかなり苦戦したので、インストール方法をメモ用においておきます。

あくまでも自分用に記載したものなので、間違っていたり、わかりにくい箇所が多々あります。

簡単な手順一覧

1. 下準備
2. Oracle Linuxのisoファイルをダウンロードする
3. VirtualBoxで仮想マシンの作成・仮想マシンの環境設定
4. Oracle Linuxのインストール・VirtualBox Guest Addonsのインストール
5. Oracle19cのインストール
6. DBCAを用いたデータベースの作成
7. 環境設定
8. 動作確認

前編では、各種ソフトのインストールや必要ファイルの準備、そしてVirutalBoxでの仮想マシンの生成から仮想マシンの環境設定を行います

ホストPCにインストールしておくソフト

ソフト名 リンク 備考
Oracle VM VirtualBox ダウンロード リンクをクリックするとダウンロードページに飛ぶので、ページ上部のVirtualBox xxx platform packages(xxxはバージョンなので毎回異なる)のところから自分のOSにあったものダウンロードしてください。(大抵はWindows Hostsで問題ありません)
今回は、最新(2023.1.10時点)バージョンの7.0.4を使用します
TeraTerm ダウンロード(OSDN) リンクをクリックするとOSDNのプロジェクトページに飛びますので、ページ下部のダウンロードファイル一覧からexeファイルをダウンロードしてください。
(インストール方法はプロジェクトページに記載してありますのでそちらを参考にしてください。)
VcXsrv ダウンロード(SourceForge) リンクをクリックするとSourceForgeのページに飛びますのでDownloadからファイルをダウンロードしてください。
(こちらはWindows用のX Windows ServerでGUIをWindows上で操作できるようにするソフトです。VirtualBoxの画面から自分は操作するよって方はインストールしなくても大丈夫です。)

事前にダウンロードしておくソフト・ファイル

ソフト名 リンク 備考
Oracleアカウントの作成 リンク 各種Oracleソフトをダウンロードする際に必須となりますので必ず作成しておいてください。(無料)
リンクにアクセスしたらOracleのサイトに飛びますので、ページ上部のアカウントを表示からOracleアカウントの作成ができます。
Oracle Database 19c(Linux版) * リンク データベース本体です。
リンクをクリックすると、ダウンロードページが開きますので、Enterprise Edition 19cのLinux x86-64Zipというのをクリックするとダウンロードが始まります。(Windows上ではまだ解凍しなくても大丈夫です)
Oracle JDK19 * リンク リンクをクリックすると、自動でダウンロードが始まります。
IPAフォント * リンク リンクをクリックするとダウンロードページが開きますので、最新版のIPAexフォントをダウンロードしてください。
(こちらはOracleデータベースの日本語表示の際に必要になりますのでダウンロードしておいてください。

※のついたファイルは、後からLinux上でダウンロードしても問題ありません。

1. Oracle Linuxのisoファイルのダウンロード

Oracle19cを動作させるためには、RHEL(Red Hat Enterpise Linux)互換のLinuxディストリビューションが必要です。
少し前まではCentOSを使うのが主流でしたが、CentOSが開発終了してしまったので、今回はOracleが開発しているOracle Linuxを使用して環境を構築していきます。
まず、Oracle Linuxのisoファイルをダウンロードするために、下のリンクをクリックしてください。

Oracle Linux iso ダウンロード
リンクをクリックすると、Oracle Linuxのisoイメージのダウンロードリンクへ飛びますので、Release 8.7(赤い四角)のFull ISOまたはUEK boot ISO(緑色の四角)どちらかを選んでダウンロードしてください。
それぞれの違いは、写真下部の折りたたみに記載してあります。
Oracle Linux ダウンロード.png

それぞれの違い
バージョン メリット デメリット
Full iso ・インターネット環境がなくてもインストールができる
・ファイルサイズがかなり大きい(10G近い)ので回線によってはダウンロードに時間がかかる
・インストール後のアップデートに時間がかかる(回線による)
UEK boot iso ・ファイルサイズが小さい(1G弱)
・インストール後のアップデートが不要
・インストール時にインターネット環境が必須

※1 自分はUEK Boot ISOの方を利用して話を進めていきます。
※2 UEK Boot ISOの他にBoot ISOというものがありますが、これらはインストールされるカーネルの種類が異なります。

Boot ISOではRHCK(Red Hat Compatible Kernel)というものが採用されていて、これはRHELとの完全な互換性を有したカーネルです。
反対にUEK(Unbreakable Enterprise Kernel)はOracleが開発した独自カーネルです。UEKではOracle製品のパフォーマンスを十分発揮できるようなカスタマイズが施されています。一応両者のカーネルは互換性がありますのでどちらを使用しても問題ありませんが、今回はOracle製品であるOracleDBを使用するためUEKを使用しています。(ここでは詳しく解説しませんが、詳しい違い等を知りたい方は、検索していただくと解説されているページ等がございますのでそちらをご参照ください。)

ダウンロードリンクをクリックしていただくと、ダウンロードが開始されますので任意の場所に保存してください。
ファイル名がFull ISOの場合は、OracleLinux-R8-U7-x86_64-dvd.iso

UEK boot ISOは、x86_64-boot-uek.isoになっていることを確認してください。

2. VirtualBoxでの作業(仮想マシンの新規作成・環境設定)

それではここからインストールしたOracle VM VirtualBox(これより先はVirtualBoxと呼称)を用いてOracle Linuxの仮想マシンを作成していきます。

仮想マシンの新規作成

ではまずVirtualBoxを起動します。(デスクトップにショートカットがある方はそちらをダブルクリックしてください)
VirtualBox ショートカット.png
↑このようなアイコンです。
ショートカットがない場合は検索からVirtualBoxと入力していただくと一致するものが出てきますのでそちらをクリックしてください。

起動していただくと下記のような画面が表示されると思います。
VirtualBox マネージャー(初回起動).png
表示されたら、画面上部の新規と記載してあるところ(画像の赤い四角部分)をクリックします。
仮想マシン作成(変更前).png
クリックすると仮想マシンの作成のウィンドウが開きますので下記の表のように設定します。

項目 指示
名前 任意の名前(これは仮想マシンの名前です。ここの名前が下のOSの種類等と連動します。)
Folder 任意(変更不要。ここに表示されているディレクトリに仮想マシンが保存されます。)
ISO Image 先程ダウンロードしたOracle LinuxのISOイメージを選択
タイプ* Linux
バージョン* Oracle Linux(64-bit)

*の部分は表と表記が異なってる場合のみ変更してください。

自分はこのように設定しました(参考程度にしてください)
仮想マシン作成(変更後).png
設定が完了したら次へをクリックしてください。

次にハードウェアの設定をします。
ハードウェア設定.png

項目 指示
メインメモリ*1 4096MB(4GB)以上推奨
Processors *2 4CPU以上推奨
Enable EFI チェックを入れる

*1 お使いのメインメモリの容量を加味しながら割り当ててください(4GB以上が推奨です)
*2 お使いのCPUのコア数によって適度に変更してください(多くの場合は4コア割り当てておけば大丈夫です)

次へをクリックします。
仮想ディスク作成.png
次は仮想ハードディスクの作成です。
まず、一番上のCreate a Virtual Hard Disk Nowにチェックが入っていることを確認します。
下のディスクサイズは任意のサイズで問題ありません(ですがあまりに容量が小さいとOSがインストールできない場合があるので、デフォルトの20GB以上の容量を指定してください)
ディスクサイズを決めたら、次へをクリックしてください。
最後の確認.png
最終確認です。この設定で問題なければ、完了をクリックします。
もし、修正する場合は、戻るをクリックして変更したい箇所まで戻ってください。
完成.png
完了をクリックするとVirtualBoxマネージャーに仮想マシンが追加されます。

仮想マシンの環境設定

ここからは仮想マシンの細かい設定をしていきます。(正直あんまり変更する意味はない気がしますか気にしないでください)
まず、先程の画像のように作成した仮想マシンを選択して設定(赤い四角の部分)をクリックします。
環境設定01.png
すると環境設定画面が開きます。
ここからは各項目ごとに設定を変更していきます。

一般

  • 高度→クリップボードの共有を双方向にしておきます(画像の赤い四角部分)
    環境設定02.png
    ※クリップボードの共有を双方向にしておくとOracleDBのインストールの際に入力が必要なコマンドをWindowsとLinux間で共有することができます。(ただしSSHで接続した後には不要になるので、この設定は無効のままでも問題ありません)

システム

  • マザーボード→チップセットをPllX2からICH9に変更する(画像の赤い四角部分)

  • マザーボード→ポインティングデバイスをPS/2マウスからUSBタブレットに変更する(画像の青い四角部分)
    環境設定03.png
    ※今回インストールするのは一応最近のOSなので、最近のPCのハードウェアにできるだけ合わせるためにICH9に変更しました。
     正直ポインティングデバイスは変更してもあまり意味はないと思います

  • アクセラレーション→準仮想化インターフェイスをデフォルトからKVMに変更する(画像の緑四角部分)
    環境設定04.png
    ※今回インストールするのはLinuxなので、Linuxが対応しているハイパーバイザーであるKVMに設定しておくことでOSの動作がスムーズになります。

ディスプレイ

  • スクリーン→ビデオメモリの容量をデフォルトの16MBから128MBに変更する(画像の赤い四角部分)
  • スクリーン→拡張機能の3Dアクセラレーションを有効化にチェックを入れる(画像の青い四角部分)
    環境設定05.png
    ※今回はGUI環境を使用するので、グラフィックのメモリの量を多くしてグラフィックの動作をなめらかにします。

ネットワーク

  • アダプター2→ネットワークアダプターを有効化にチェック(画像の赤い四角部分)
  • アダプター2→割り当てを未割り当てからホストオンリーアダプターに変更し、名前がVirtualBox Host Only Adapterになっているのを確認する(画像の青い四角部分)
    環境設定06.png
    ※ホストオンリーアダプターに設定することでSSH接続ができるようになります。SSH接続をしない人はこの設定は不要です。

以上で環境設定は終了です!!
OKをクリックして設定画面を閉じてください。

それでは次の中編ではOracle Linux 8.7のインストールからGuest Addons導入そしてOUI(Oracle Universal Installer)の起動までを行います。

↓中編はこちら!!
現在執筆中です。もう少々お待ち下さい...

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