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2年SEO担当をして学んだ、DB型のサイトで陥りがちなサイト設計

Last updated at Posted at 2020-12-12

#目次
1.この記事の内容
2.自己紹介
3.SEOでやってはいけないこと
4.データベース型のサイトで起きがちな問題
5.ではどうすればよいのか
6.最後に

#1. この記事の内容

はじめまして。僕は株式会社エイチームブライズ マーケティング部でSEO担当をしている中冨と申します。

この記事は、自社サイトであるハナユメ(https://hana-yume.net/ )のようなデータベース型のサイトで1年半SEOを担当した新卒が、どうやったら順位を伸ばせるか四苦八苦した結果「テクニカルSEOって大事なんだな」という気付きを得た理由を書いたものになります。

SEOにお詳しい方には初歩的な内容になるかと思うので、「テクニカルSEOってなにしてんの?」みたいな疑問を持ったことがある方には少しはためになるかもしれません。

あくまで二年目のぴよぴよ担当者のいうことですので話半分に聞いていただけたらなと思っています、、、笑

#2. 自己紹介

僕は2019年4月に株式会社エイチームに入社した、現在新卒2年目のSEO担当者です。

大学のときは工学部で、大学院まで進みましたがいろいろあってメーカーに就職するのをやめ、エイチームで働かせていただいています。

趣味はスポーツ観戦で、特にアメリカのプロバスケNBAが好きです。NBAに関しては完全なるオタクです。
最近はゴルフにはまっています。

それと、小学生のとき4年ほどアメリカにいたので英語が若干話せます。

尊敬している人は、マーク・ザッカーバーグ、家入一真さんです。

#3. SEOでやってはいけないこと

本題に入る前に、SEOに関する前提知識を二点記載します。

そもそもSEO(Search Engine Optimization)とは「オーガニックからの流入数を最大化させるためのサイトの最適化」だと思いますが、一言で最適化といってもやることはたくさんあります。

一番SEOっぽいのはいわゆる「コンテンツSEO」と呼ばれる、「対策キーワードに合ったコンテンツを作成すること」だと思います。正直これができてないとそもそもターゲットとしているユーザーのニーズが満たせないのでここに取り組んでいないと論外だと思います。

一方で「テクニカルSEO」とよばれるとりくみもあります。

ユーザーのニーズにあったコンテンツを作成すれば(コンテンツSEO)、あとはGoogleが検知して評価して検索結果上に出てくるのですが、問題となってくるのは「どれだけ早く、そしてどれだけ正確に検知&評価をしてくれるか」です。

なので大事なのは、「Googleが素早く、正確に検知&評価できるようなサイトであるかどうか」です。
それを実現するのがテクニカルSEOだと僕は思っています。

ぶっちゃけGoogleのサイトを評価するクローラーが完璧であればテクニカルSEOは必要なくなります。
ですがそれでも、世界中に存在する何兆ものサイトを、正確に素早く検知して評価するのは相当難易度が高いと思います。
もちろんGoogleのアルゴリズムも日々進化しており、昔に比べるとだいぶ精度が上がってきたと聞いていますが、それでもまだ業界によっては行き届いてないような気がしています。

ではテクニカルSEOを行うためには具体的に何が必要なのでしょうか?
テクニカルSEOでも大事なことの一つとして「重複ページの削減」があります。

重複ページとは何か。これは文字通り内容がかぶっているページのことを指します。
微妙に言い回しやデザインなどが異なっていても、本質的には同じ内容のページであればそれは重複ページになります。
例えば「新栄の結婚式場一覧」と「新栄のオープンキッチンがある結婚式場一覧」は作成者からすると別のページかもしれませんが、ラインナップがほとんど変わらないのであればユーザーおよびGoogleから見ると同じページだと認識されうります。
もっというと「検索ユーザーにほぼニーズがない」かつ「ページ内容がほぼ一緒」であった場合、片方は存在する意味がほとんどありません。

SEO的には重複ページは存在してはいけないのですが、それはなぜなのでしょうか?
それでいくと、デメリットとしては大きく二つあります。

・一つは、Googleを無駄にクロールさせてしまうことです。
Googleは特定のサイトではクロールできるページの上限を定めていますが、無駄にクロールさせてしまうとその分本当に見てほしいページが評価されるのが遅くなるわけです。

・もう一つはかぶっているページ同士でカニばってしまうことです。
基本的にGoogleは、特定のキーワードに対しては検索結果上に、同じサイトからの同じ内容のページは二つ以上出さないようにしています。
つまり内容がかぶってるページは評価が分散されてしまうのです。片方のページが足を引っ張ってしまいます。

以上が重複ページがSEO的に良くない理由です。

まとめ:重複ページの存在は、もう片方の記事の足を引っ張ってしまうし、サイト全体の評価効率の低下にもつながる。

#4. データベース型のサイトで起きがちな問題

世の中にはデータベース型のサイトと呼ばれるサイトがあります。
SEOを行う上では記事メディアと違って、気を付けるべきポイントがいくつかあるのです。

そもそもデータベース型のサイトとは何でしょう?
これは、ECサイトのように絞り込み条件の結果をデータベースから一覧として出力するサイトになります。
ハナユメで言うと、「東京の結婚式場一覧」は「都道府県」の条件で「東京」で絞り込んだ結果がページ上に表示されているわけです。

つまり絞り込み条件の数だけページが存在しうります。
データベース型のサイトの特徴として、ページが大量に量産されるという点があります。

そこで先ほどのSEOで気を付けるべきポイントを振り返ってみましょう。
「検索ユーザーにほぼニーズがない」かつ「ページ内容が重複している」なページがよくないのでした。

絞り込み条件の数だけページが存在できる場合、上記を満たしてしまうページが大量に発生できてしまうのです。
検索条件をSEOを考慮せずに設定してしまうと、意図せずとも検索ニーズがないページが大量生成されてしまうことがありえます。
例えば「東京のオープンキッチンありの式場一覧」を作りたいがためにオープンキッチンありの検索条件を追加した結果、「奥多摩のオープンキッチンありの式場一覧」というどう考えてもニ-ズのないページが生成されてしまいます。

なのでページ作成をする際には、この点を気を付けないと大量に重複ページを、悪げなく生成してしまう可能性が非常に高いです。

重複ページのデメリットは二つあるといいましたが、

・評価効率を下げる
こちらに関しては大幅に下げてしまう可能性が高いです。なんせ絞り込み条件の数だけページができてしまうのですから。
下手したらサイト全体のページ数を倍以上にしてしまう可能性も十分あります。
もっというと、重複ページではなくても検索ニーズのないページが生成されるだけでも評価効率は下がります。

・他のページとカニばってしまう
ここも一定数悪影響はありえます。そもそもニーズがないページは結果としてサイト内のたどり着きにくいところにあったり、流入数が少なかったりと評価をあまり受けないと思うのでそこまで大きく足を引っ張ったりはしないと思いますが、ないにこしたことはありません。

特に前者に関しては悪影響が大いにあり得ます。

#5. ではどうすればよいのか

まずはSEOの基本ではありますが、しっかり対策キーワードを決めておく必要があります。
そしてその対策キーワードに対して、どのページを対策ページとして設定するかを決めておきます。

これが前提としてできていれば、不要なページが生成されることは(ページを作る人に伝わっていれば)ないかと思われます。

なので静的ページ(JavaScriptで生成する動的URLとは別の、静的URL)を作成する際には、しっかりテクニカルSEO担当にユーザーのニーズを出してもらい、それにあったページだけが極力生成されるように気を付けるべきです。

まったくニーズのないエリアかつ、ニーズのないこだわり条件の掛け合わせページなどはこだわり条件の数だけ不要なページが生成されてしまうのでやめるべきです。

もしすでに生成されてしまっている場合は、不要なページに対して404が返るようにすればよいかと思います。
消すURLの評価が無駄になってしまうのが気になるのであればリダイレクトかカノニカルをすればよいと思います。

#6. 最後に

以上が、データベース型のサイトでSEO的に気を付けるべきポイントになります。

ただ一点だけ最後にお伝えしたいのは、「Googleはテクニカルなミスに対して寛容である」ということです。
サイト運営者側も悪意があって重複ページを生成しているわけではないので、Google側もクローラーがそのあたりを正しく判断できるように日々アルゴリズムを改善していっています。なのでいつかはこんなこと気にしなくてもよくなるときが来ると思います。
(現に世の中にはこのあたりの設計が全然できてなくても高い順位をとれているサイトがたくさんあります。笑)

Googleからするとちゃんとニーズにあったコンテンツが高順位で表示されていないとユーザービリティに関わりますので、いいコンテンツがあるサイトがテクニカルSEOをさぼってても上げざるを得ないということだと思います。

とはいえ、「なんかSEO施策の成果が出るスピードが遅いな、、、」と感じられている方はおそらくこの記事の内容がある程度刺さるとは思っています。

ちなみにクローラビリティを上げる方法は、ページの更新頻度をあげるとかでもできますので、あくまでも一つの方法として見ていただけたらなと思います。

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