LoginSignup
20
10

More than 1 year has passed since last update.

[Android]Android端末をリモートから操作する(scrcpy)

Last updated at Posted at 2019-11-08

はじめに

Android開発ではエミュレータで動作確認することも多いですが、
やはり最終的にはAndroid端末の実機で動作確認しますよね。

そのときにリモートで操作できたら便利だよな〜って調べたら、
scrcpyを使えば簡単にできることがわかったのでまとめます。

scrcpy とはなんなのか?

scrcpyは端末の映像表示、操作をUSBまたはTCP/IP経由で行うアプリケーションです。
Windows・Linux・Macで利用できるアプリケーションなので全てのAndroid開発環境で利用できます。

scrcpy の特徴は何か?

scrcpyですがGitHubのREADMEによると次の特徴があるそうです。
私は特にデバイスに何かインストールする必要がないところが良いなと思いました。
(インストールするのすごく抵抗がありますし…消すの面倒なのでよいですよね…)

  • 動作が軽い
  • なめらか(30〜60fps)
  • 画質が良い(1920x1080)
  • 低遅延(35〜70ms)
  • 起動が早い(1秒以内に表示される)
  • デバイスに何かインストールする必要がない

scrcpy のインストール

scrcpyですがMacでは次の手順でセットアップできます。

(1) 次のコマンドでADBをインストールする(既にインストールしてある方は飛ばしてください)

> brew install android-platform-tools --cask

(2) 次のコマンドでscrcpyをインストールする

> brew install scrcpy

scrcpy でリモートで操作してみる

Android端末とPCをUSB接続し、scrcpyでリモート操作してみます。

端末の映像を表示する

接続された端末が1つであれば次のコマンドで映像を表示できます。

> scrcpy

すると次のようにウィンドウに映像が表示されます。

もし接続された端末が複数ある場合はシリアルを指定すれば表示できます。

> adb devices
List of devices attached
35PDU18126005270    device
> scrcpy -s 35PDU18126005270

端末をタッチで操作する

表示されたウィンドウをアクティブにしてタッチで操作できます。

Nov-07-2019 21-44-20.gif

端末をキーボードで操作する

表示されたウィンドウをアクティブにすればキーボード操作できます。次のような感じで文字を入力できます。

Nov-07-2019 21-49-43.gif

APKをインストールする

表示されたウィンドウにAPKファイル(署名済み)をドラッグ&ドロップするとアプリをインストールできる。
インストール状況はコンソールに次のように表示されます。

2019-11-08 08:34:46.877 scrcpy[2593:11773] INFO: Request to install app-release.apk
2019-11-08 08:34:46.877 scrcpy[2593:13219] INFO: Installing app-release.apk...
Performing Streamed Install
Success
2019-11-08 08:34:52.875 scrcpy[2593:13219] INFO: app-release.apk successfully installed

Nov-08-2019 08-38-03.gif

ファイルを転送する

表示されたウィンドウにファイルをドラッグ&ドロップするとファイルがコピーされます。
ファイルコピーの状況はコンソールに次のように表示されます。

2019-11-08 08:45:23.561 scrcpy[2593:13219] INFO: droidkun1.png successfully pushed to /sdcard/

Nov-08-2019 08-49-11.gif

おわりに

scrcpyを使えば簡単にリモート操作できます。
他にもscrcpyでは動画録画とか色々できるみたいなので今後試していけたらな〜と思いました。

参考文献

20
10
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
20
10