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ラズパイ用4G通信モジュール4GPiでネット接続するまでの流れ

Last updated at Posted at 2022-05-09

概要

ラズベリーパイにラズパイ用4G通信モジュール4GPiを取付けて、携帯電話回線経由でネット接続する一連の流れを説明します。

必要なもの

・ラズパイ
・ラズパイ用4G通信モジュール「4GPi
・ACアダプター(12V/2A)
・microSDカード
・カードリーダー
・USB-UART 変換ケーブル
・標準サイズのSIMカード

[前準備]

①六角スペーサとナットをラズパイに取り付けます。
Spacer.jpg
②ラズパイの上に4GPiをマウントし、六角スペーサをねじ止めします。
Mount.jpg
③4GPiとラズパイをUSB接続します。
USBケーブル.jpg
④アンテナを取り付けます。
※アンテナ間の最適な角度は約90度です。
Antena.jpg
⑤SIMソケットのOpen方向にスライドさせます。
PXL_20220425_014337546.png
⑥内側のツメを通すように上からSIMカードを挿入します。
PXL_20220422_071930167.jpg
⑦閉じてLock方向へスライドします。
PXL_20220422_071951682.MP.jpg

[手順1]OSをSDカードに書き込む

microSDカードの書き込み方はこちらの記事を参考にしてください。
書き込み後、SDカードをラズパイに差し込みます。

[手順2]ラズパイとPCを接続する

PC側の設定

他の方法もありますが、今回はUARTで接続します。
①USB-UART 変換ケーブルと接続します。
②デバイスマネージャを開きポート(COMとLPT)に、USB-UART 変換ケーブルが認識されていることを確認します。
※必要に応じてUSB-UART 変換ケーブルのドライバーを更新してください
DeviceManager.png

ラズパイ側の設定

①下記のようにUSB-UART 変換ケーブルと接続します。
・USB-UART 変換ケーブルのGNDとラズパイのGNDに接続(6番ピン、黒線)
・USB-UART 変換ケーブルのRXとラズパイのTX(GPIO14)に接続(8番ピン、黄線)
・USB-UART 変換ケーブルのTXとラズパイのRX(GPIO15)に接続(10番ピン、橙線)
PowerOff.JPG
※ラズパイに4GPiを接続したときのピンアサイン下記から確認できます。
https://mechatrax.com/faq-contact/#faq-rp7

[手順3]ラズパイを立ち上げる

①ACアダプタと変換ハーネスを接続しコンセントに挿入します。
電源.jpg
②変換ハーネス経由で4GPiに接続し電源を投入します。電源が投入されると4GPiのLEDが点灯します。
※4GPiからピンヘッダ経由でラズパイに電源供給されるので、ラズパイへの直接給電は不要です。
EX.jpg

[手順4] ラズパイにログインする

今回は「Tera Term」を使用します。※Tera Termのダウンロードはこちら
①Tera Term起動後、「シリアル」を選択します。
接続.png
②「ポート」がUSB-UART 変換ケーブルに対応するポートであることを確認して「OK」を選択します。
③「設定」タブから「シリアルポート」を選択します。
シリアルポート.png
④「スピード」の値を「115200」に変更して「現在の接続を再設定」を選択します。
シリアルポート設定.png
⑤キーボードの「Enter」でログイン画面が表示されます。
ログイン.png
※4GPi用のOSイメージは標準Raspberry Pi OSと初期パスワードが異なります。(詳細はこちら

[手順5]ラズパイを4G回線でインターネットに接続

ログイン後、下記コマンドでインターネットに接続されます。

$ sudo nmcli con add type gsm ifname "*" con-name 「接続名」 apn 「APN」 user 「ユーザー」 password 「パスワード」

「接続名」は任意の文字列を入力してください。
「APN」、「ユーザー」、「パスワード」の項目は使用するSIMの設定を入力してください。
※インターネット接続されると4GPiの青色LEDが点滅します。

[まとめ]

ラズパイ用4GPiでインターネット接続の初期設定をまとめました。
ログイン後簡単にコマンド一発でネット通信できます。

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