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form_withのlocal: trueって必要なん?これ何なん?(Ruby on Rails)

Last updated at Posted at 2021-02-25

はじめに:私が犯した罪と償い

社内研修の一環で、プチIoTシステムを開発しています。
そんな中、自分のエラーの解消に大先輩3人の60分を溶かしてしまったので、せめてもの償いのために、学んだことをメモしておきます。

おかげで、

  1. Railsのメソッドform_withの引数local: trueが何の役に立っているのか
  2. アプリ作成時のネットワーク通信のこと

が痛いほどわかりました。

環境
Rails6.0.3, macOS Catalina 10.15.7

何のエラー出してたん?

supplierモデルに対する、新規登録(new/create)のフォームで、バリデーションが通らなかった時にエラーメッセージをビューで表示したい!
ただそれだけのことでした。しかし仕込んだそのエラーメッセージが表示されません!

うまくいっていなかったビューはこちら。1行目にご注目。

new.html.erb
<%= form_with model: @supplier do |form| %>

  <% if form.object.errors.any? %>
    <div id="error_explanation">
      <div class="alert alert-danger">
        エラーが <%= form.object.errors.count %> 個あります。 
      </div>
      <ul>
      <% form.object.errors.full_messages.each do |msg| %>
        <li><%= msg %></li>
      <% end %>
      </ul>
    </div>
  <% end %>

  <div class="mb-3">
    <%= form.label :会社名, for: 'company', class: 'col-sm-2 col-form-label' %>
    <%= form.text_field :name, class: 'form-control', id: 'company', placeholder: '株式会社 喧嘩上等' %>
  </div>
  <div class="mb-3">
    <%= form.label :メールアドレス, for: 'email', class: 'col-sm-2 col-form-label' %>
    <%= form.text_field :email, class: 'form-control', id: 'email', placeholder: 'order@example.com' %>
    </div>

  <%= form.submit '送信', class: 'btn' %>
<% end %>

私は、Railsチュートリアル出身なのですが、そこではform_withlocal: trueという引数を渡していました。しかし、ネットでform_withの使い方を他で改めて調べてみたところ、この引数がなくても新規レコードの登録処理ができそうだったので、省いてみちゃえ!と出来心が全ての事の始まりでした。実際、これでデータベースまでの登録はきちんとできていて、なんだlocalパラメータいらないんじゃん。となっていました。

一方.....if form.object.errors.any?を入れても、エラー表示は一切できませんでした。

ちなみにコントローラはこんな感じ。問題なさそう。

supplier.controller.rb
class SuppliersController < ApplicationController

  def new
    @supplier = Supplier.new
  end

  def create
    @supplier = Supplier.new(supplier_params)
    if @supplier.save
      redirect_to suppliers_path
    else
      render 'new'
    end   
  end

end

binding.irbをビューやコントローラなど至る箇所に埋め込んでは、各変数に値が入っているかどうかをチェック。
form.objectには値もある。@supplierにしても同じ。errors.any?もtrueを返している。何故なんだ。タイポもなさそう。先輩たちの時間をどんどん溶かしてしまっています...。

解決:「クルクルしてない!」

クルクルしてない!
問題の原因が全くわからず途方にくれていた末に、ある先輩が上記のセリフを発せられました。
フォームの送信ボタンを教えても画面がリロードしないことを変に思ったようで、そこからフォームの動きが怪しいとなりました。そこでlocal: trueを追記したのです。

new.html.erb
<%= form_with(model: @supplier, local: true) do |form| %>

以下略

学び1:local: trueとは?

form_withはRailsの比較的新しいメソッド。このメソッドではデフォルトがAjax通信で、非同期通信になってしまうのです。(これはRails 5.1〜6.0の仕様でRails 6.1からは同期通信がデフォルトに戻っているそうです。当記事はRails6.0.3です。→参考@jnchito さん、ありがとうございます!)それはつまり、必要な箇所だけページが更新され、その他の箇所はそのままになるという事。だからエラーメッセージのHTML部分が加えられなかったのです。
ここにlocal: trueと引数を渡す事で、これが通常のHTTPリクエストになり、ページ全体が返ってきてページがリロードされ、エラーメッセージも表示されるようになります。

学び2:アプリの開発でネットワークをチェックする

その後、ブラウザの開発者ツールでネットワークを確認しました。
スクリーンショット 2021-02-25 15.06.16.png
↑Typeがxhrになっとる。xhr=XMLHttpRequest。Ajaxのxの部分。つまりAjax通信になっているということ。

スクリーンショット 2021-02-25 15.06.04.png
↑suppliersが下の方に来ています。これはつまり、他の要素がリロードされずにそのまま残っているということ。

↓一方、local: trueにしておく(=通常のHTTP通信にする)と、下のようなネットワーク動作になります。
suppliersがリストの一番先頭にいるのが分かるかと思います。
これは、ページ内の全ての要素が更新され、suppliersが一番最初に処理されたという事です。
スクリーンショット 2021-02-25 15.08.37.png

エンジニア中級者になるには、ネットワークのことを理解すること」と先輩。

最後に

エラーの解消の過程で、他にもbinding.irbの使い方、errorsやfull_messagesにどんなデータが格納されているのかなどいろんなことを勉強できました。

先輩方ありがとうございました!

@yuuu
@yukabeoka
@Junkins

宣伝ではないですが、周りがこんなエラーに親身に向き合ってくれる先輩ばかりです。
本当にFusicという会社でエンジニアキャリアを始められて幸せすぎる...。

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