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【統計検定準1級】200時間で合格した勉強法と教材レビュー(独学)

Last updated at Posted at 2024-05-30

概要

この記事では、統計検定準1級に約3ヶ月・独学で合格した体験をもとに、以下の3点をまとめます。

  • ✅ 合格までにかけた具体的な学習時間
  • ✅ 効果的だった勉強法・逆に遠回りだった学習
  • ✅ 実際に使った教材とその評価(全4冊)

想定読了時間:約2分
前提知識:期待値、分散が聞いたことあるレベル


プロフィール

  • MARCH大学 工学 3年(※統計学の講義履修なし)
  • 1月下旬:統計学の学習を開始(期待値・分散も未理解の状態)
  • 3月上旬:統計検定2級 合格(83点)
  • 5月下旬:統計検定準1級 合格(63点)

学習時間の実績

Studyplusで記録を取りながら学習していたため、正確な時間を提示できます。

🔹 統計検定2級(学習時間)

  • 一般的目安:50〜60時間
  • 実際の学習時間約100時間
    • → 統計未経験者だったため、定着までに時間がかかりました。
    • → 準1級も見据えて、式の意味や背景まで掘り下げたことが時間を要した要因です。

🔹 統計検定準1級(学習時間)

  • 一般的目安:300時間前後
  • 実際の学習時間約200時間
    • → 2級でしっかり土台を築いたことで、理解のスピードが格段に上がりました。

効果的だった勉強法/非効率だった勉強法

✅ 効果的だった学習法

1. 数学の基礎体力をつける

  • 微積・線形代数・ベクトルなど、数式に抵抗がなくなると学習効率が上がります。
  • 「統計=数学の応用」と考えると、この土台の重要性がわかります。

2. 多変量解析は構造理解を重視

  • 難しそうに見えますが、試験に出る内容はかなり単純化されています。
  • 主成分分析や因子分析の目的と違いを、文章と図で整理しておくとスムーズ。

3. 基本理解ができたら過去問を周回

  • 過去問3周が目安。
    1. 1周目:答えを見ながら意味を理解
    2. 2周目:手を動かしながら解法パターンを整理
    3. 3周目:自力で導出できるように確認
  • 「この問題はあの単元だ」と即座に判別できれば、試験本番でも迷いません。

❌ 効率が悪かった学習法

  • 「統計学実践ワークブック」を基礎教材として使った
  • 過去問を知識ゼロの段階で触れて混乱した
  • 1つの単元だけに偏って深堀りしすぎた(全体像の理解が疎かに)

使用教材とレビュー(⭐️5段階評価)

教材名 評価 コメント

📘 1. 統計検定準1級 公式過去問集 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

  • 準1級対策の中心教材。基礎知識をつけたらこれを徹底周回
  • わからない点はその場で調べる「掘り下げ型の学習」に最適。

📕 2. 統計学実践ワークブック ⭐️⭐️

  • 初学者にはややハードルが高い。
  • 式の意味や導出が省略されており、すでに知識のある人向け
  • 「これがわかる人はもう合格ラインに近い」です。

📗 3. はじめての多変量解析(例題でよくわかる) ⭐️⭐️⭐️⭐️

  • 多変量解析の導入書として非常に優秀。
  • 主成分分析と因子分析の違いなど、つまずきやすい概念を丁寧に解説
  • 10〜12時間ほどで1周でき、即戦力になります。

📙 4. 道具としてのベイズ統計 ⭐️⭐️⭐️

  • 準1級ではベイズ統計の出題は軽め。
  • ただし、今後も統計を使う予定の人にはおすすめ。
  • 「ベイズってどういう考え方?」という入門としてはベスト。

まとめ

統計検定準1級は、2級と比べて圧倒的に難易度が高い試験です。
とはいえ、戦略的に進めれば100時間前後でも十分合格可能です。

  • 数学的な理解を土台に
  • 多変量解析やベイズは本質的に掴む
  • 過去問で解法パターンを体得する

このサイクルで学習を進めれば、あなたもきっと合格に近づけるはずです。

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