はじめに
従来の物理SIMカードとeSIMの違いに関する情報が少ないと思いましたので、記事としてまとめました。
また、次世代規格であるeSIMの仕組みについても超訳してまとめることにしました。
理解の不十分により、内容が間違っていたりなど至らない点があるかと思います。
概要
SIMとは「契約したキャリア」「電話番号」といった契約者情報などの様々なデータが書き込まれた小さなチップのことです。スマホなどの携帯端末にSIMを装着することによって「電話回線での音声通話」や「データ回線を使ったインターネット通信」といった機能を使用することができます。
従来では、物理SIM(pSIM)が使用されており、カード型のSIMを携帯端末に挿すことによって、上述の機能を実現していました。
近年では、カード型の物理SIMを挿すのではなく、あらかじめ、端末の内部にチップが埋め込まれていて、そこに必要な情報をあとから追加(書き込み)し、音声通話やインターネット通信を実現するeSIMが登場しています。
物理SIMとeSIMの違いについて
物理SIMはキャリア(通信事業者)を変更するたびにSIMカードを差し替える必要があり、作業コストが発生します。
一方、eSIMはオンラインでプロファイルを携帯端末にダウンロードすることで使用することができ、作業コストは比較的少ないです。
eSIM全体像
図-2 コンシューマモデルのインタフェース 出典元:GSMA SGP.22
【用語】
SM-DP+:eSIMにおいてプロファイルを保管・管理するサーバー。
SM-DS:eSIMに提供されたプロファイルの検索を行うサーバー
eUICC:キャリアが提供するプロファイルをOTA(無線経由)技術を使ってサーバーからダウンロードする。
LPA(ローカル プロファイル アシスタント):スマホなどの端末で動作するアプリ。
ユーザーは本アプリを操作することでプロファイルのダウンロードやプロファイルの有効/無効の切り替えができる。
参考文献
SGP.21-v2.4.pdf
SGP.22-v3.0-1.pdf