「俯瞰的に考えて、ふと気づく。」という書き込みをあるSNSで拝見した。
何に気づいたかを推測して質問する前に、何に気づいて欲しいかを短歌形式で書き込ませていただいた。
「俯瞰的考え気づく客観が存在しない空集合と」 短歌
俯瞰と客観
俯瞰
俯瞰は、物事を上から眺める場合に使う言葉と理解している。
客観
客観には、2つの意味と1つの構造がある。
主客
主人と客人の関係で、主人が第一者、客人が第二者で、両方とも当事者である。
客の視点で見ることはとても大事だ。
非当事者
当事者が二人いて、その当事者以外を客観的ということがある。
当事者の一人が第一者で、もう一人が第二者である。
非当事者が第三者である。
舞台
舞台芸術の場合に舞台にあがっている人が、複数人いれば、舞台上に第一者と第二者がいて、お客様は第三者という関係になる。
この場合、舞台という枠組みでみれば、舞台上にいるのが当事者で、お客様は非当事者で第三者になる。
入れ子構造
舞台の例で、舞台のある劇場の中にいる人を当事者として捉えると、
舞台上にいる人が第一者で、お客様は第二者で、劇場の外にいる人が第三者になる。
舞台とか、劇場の話題を読んだり見たり、記事を書いたり、喋ったりしている人を関係者として当事者と考えると、劇場の外にいる人も当事者となる。そして、舞台、劇場の話題に全く触れていない人が第三者となる。
地球を舞台として考えれば、地球上で生きている人は、すべて第一者で、第二者は、将来生まれてくる人たちだろう。過去に生きていた人たちは、現在に影響を残している可能性があり、第三者とはいいにくい。
このように、空間定義を一つ大きな枠で定義すれば、第三者というものは、ほとんど存在しないことがわかるかもしれない。
客観という概念を第二者として捉えれば、常にお客は想定できる。
客観を第三者として捉えると、最後は空集合にたどり着く可能性を考慮しているとよいかもしれない。
俯瞰的は、空間に限定して考えた。時間を含めると、さらによいことがあるかもしれない。 天文関係では、空間は時間でしか計れない。何光年とか、今、届いている光は、過去のものであり、今がどうなっているかわからない。
測定に時間がかる事象を扱う場合には、空間だけで俯瞰して、俯瞰したつもりになっているのは危険だとわかるかもしれない。
世界同時に測定しても、それを伝えるのに、それぞれの場所から別の場所に伝えるのに遅延が分布的になる。同時に発信すれば、同時に伝わるわけではない。
往路と復路の遅延さがある通信手段をつかっていると、さらに遅延の分布は数的処理をするとよいことがわかる。
マルチホーミングにおける端末間経路選択のための片方向遅延差測定方式
小川 清,澤井 新,飯田 登
https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I7704255-00
端末間経路選択のための片方向遅延差測定方式
小川清, 2005 静岡大学 , 博士 (工学)