PC用プリンタにはいくつもの不思議が詰まっているような気がする。
都市伝説と呼んでいいかどうかは分からない。
1. 罫線が指定した種類(太さなど)で出ない。
Microsoft Excelでの印刷に限ったことではない。
ソフトウェアで設定した罫線と実際に印刷した結果の罫線の種別(太さなど)が違うことがある。例えば、縦横同じ太さにしたつもりなのに、縦と横で太さが違うなど。
点線を指定しているのに、細い、薄い直線で出ることもあった。
複雑な票ほど頻度が多いような気もした。記録をちゃんと取っていない。ごめんなさい。
2. OS提供者が規定する仕様のプリンタドライバが存在できないことがあったかもしれない。
どのOSかは不詳。プリンタドライバの仕様を拝見したことがあります。
どこをどう考えても、日本語処理と罫線処理を組み合わせた印刷では、実現不可能な仕様が書いてあったような気がします。
あるプリンタ製造会社から問い合わせを受けたことがあります。
ありがちな責任回避のための仕様かもしれません。
どうすると利用者に便利で、OS提供者とプリンタ製造者、双方が苦労しなくていいかの仕様が作れないか考えました。
解決策は思いつきませんでした。プリンタの発展のためには、水準の低い仕様で固定しない方がいいかもしれず、時の流れに身を任すことしか思いつきませんでした。ごめんなさい。
3. Post Script 多色刷り印刷の不具合
Post Scriptは、近代的な仕様だから、多色刷りでも合理的な処理をするもんだと思っていました。多色刷りPostScript印刷をしようとして、複数の製造会社で、しばしばエラーに遭遇しました。
ある時から、エラーに遭遇する確率が減ったなと思ったら、すばらしい発表に出会いました。
Model Checkingを適用した
実践的非同期制御検証
http://jasst.jp/archives/jasst07e/pdf/D2-3.pdf
富士ゼロックス株式会社 オフィスプロダクト事業本部 コントローラソフトウェア開発部 村石 理恵/服部 彰宏/野村 秀樹/山本 訓稔
ModelChecking技術の
専門性の排除とその効用
http://www.jasst.jp/archives/jasst08e/pdf/B4-2.pdf
富士ゼロックス株式会社 オフィスプロダクト事業本部 コントローラソフトウェア開発部 野村 秀樹/服部 彰宏/村石 理恵/山本 訓稔
プロセス改善セミナー 事例紹介
https://www.ipa.go.jp/files/000005103.pdf
で、事例紹介させていただいた。
2009年に名古屋で紹介いただいた。
UMLとモデル検証に関する講演会
http://toppers.jp/TOPPERS-USERS-mailman/2009-June/002776.html
4.XMLにしたら解決するか
MicrosoftOfficeの仕様は国際規格になっています。
ISO/IEC 29500-1:2016
Information technology — Document description and processing languages — Office Open XML File Formats — Part 1: Fundamentals and Markup Language Reference
Open Officeの仕様も国際規格になっています。
ISO/IEC 26300-1:2015
Information technology — Open Document Format for Office Applications (OpenDocument) v1.2 — Part 1: OpenDocument Schema
どちらも、XMLに基づいた規格です。
局所的整合の取り方、部分的整合の取り方、全体の整合の取り方について、言語仕様または仕組みがあるといいかもしれません。存在しているかどうか未調査です。ごめんなさい。
5. 本体価格が安く、交換インクが高い。
競争上仕方がないことかもしれない。
本体を購入する際に、どれくらい印刷するから、交換インク代と合わせて、どちらが費用対効果がいいかを考えることはある。しかし、実際に使う交換インクの数と価格総額が、倍・半分の間に収まったことはほとんどない。
6. 廃インクパッドが一杯になった時の交換修理代が本体購入価格より高いことがあるかもしれない。
エプソンプリンターの廃インク吸収パッドの交換とエラー解除をDIYで!(EP-804AWで挑戦)
販売価格による。製造会社の責任ではない。
WIC Reset Utility Printer Waste Ink Absorption Pad Limit Error Removal Tool Waste Ink Absorbing Pad has reached its limits.No Support Self-Responsible[Send and Sun, Holidays or Please Read Frequently Questions/Delivery by Delivery etc]
万が一、対応していない機種を購入してしまったらどうしよう。
購入した日から、ROMのデバッグを始めれば、解決策が見つかるかもしれない。
課題は、契約条項の範囲内の作業で済むかどうか。
廃インク吸収パッド警告リセットツールの説明とご確認、ご理解について
PC用以外の印刷機
故障
汎用計算機のページプリンタがうまく動かなかったことがある。
修理のために、扉を開いた状態で確認すると動く。
扉を閉じると動かない。
担当の方が、いろいろ調べてみたら、制御用のZ80の基板が、熱暴走したようだ。
扉を開けると熱が逃げてちゃんと走る。扉を閉めると動かないという。
文字印刷機(character printer)でFortranで絵を描く
学生の卒業研究の一環で、FORTRANのプログラミングをしていた時、
学生が
PC用のワープロデータを、汎用機のページプリンタで印刷
課題:
1)文字の大きさの種類が違う
2)文字コードで対応しない文字がある。
3)改行の種類が違う
4)行の終わりと位置決めの仕組みが違う
対応:
文字の大きさの種類を2または3種類だけにする。改行、位置決め対応も単純で済む。
対応しない文字は使わないか、代替文字に変換する。
行の終わり処理を行うのではなく、印刷の都合上必要な場合は、印刷する前に改行を挿入しておく。