本番「用」環境と本番環境
本番用環境は、本番と同じハードウェア、同じ設定で、そのまま顧客に納品できるハードウェア・設定で、納品ソフトウェアを試験するために用いる。
そのまま納品する場合もある。
納品前検査を、納品用ソフトウェアを使って行い、本番用環境と納品用ソフトウェアの組み合わせで、顧客側の納品検査が通るかどうかを確認する。
エラー、警告が出た場合は、本番用環境の設定を変更するか、メモリ増設などのハードウェアの構成を変更するか、ソフトウェアの設定を変更するか、ソフトウェアを変更するか、納品条件を変更するかの5つの方法がある。
本番用環境を本番検証環境と呼ぶ場合もある。その場合は、その環境を納品に回すことがないことが決まっている場合だけである。
本番用環境の設定変更
対応する自然言語の範囲、対応するライブラリの範囲など、設定だけで対応できる警告の場合には、警告消しのような記述をすることもある。
本番環境の構成変更
メモリ増設、ディスク増設、通信路増設、CPU/メモリの高速版への挿換。
設定変更を伴う場合もある。
ソフトウェアの設定変更
利用するメモリの上限、ディスクの上限など、ソフトウェアの動作制約を記述できる仕様になっている場合には、その制約を調整することがある。
対応する自然言語の範囲、対応するライブラリの範囲を変更することもある。
ソフトウェアの変更
設定変更だけでは対応できない場合、ソースコードを変更し、コンパイルし直すこともある。
納品条件
エラーは操作で回避する方法、警告は無視するように納品条件に加筆する。
組み合わせ
上記の複数の項目を同時に実施して対応することもある。