Explanation of Adaptive Platform
開いてみると80ページほど。Generalのページ数は一体何だったのか。。。
大まかな章構成は以下。これまた多いこと。
- Introduction to this document
- Technical Scope and Approach
- Architecture
- Operating System
- Execution Management
- State Management
- Communication Management
- RESTful Communication
- Diagnostics
- Persistency
- Time Synchronization
- Network Management
- Update and Config Management
- Identity and Access Management
- Cryptography
- Log and Trace
- Safety
- Core Types
とりあえずは上から順に見てみることに。
今回は、IntroductionとTechnical Scope and Approachの部分のみ。
Introduction to this document
概要記述。ざっくり言うと以下のことが書いてある。
本文書では、AP(Adaptive Platform)の概要を示す。
具体的には、APの全体的な設計と、鍵となるコンセプトを、
APのユーザと実装者に示す。
ユーザと実装者の差がよくわかっていないけど、
ユーザ ≒ アプリの設計者(APを使う人)、
実装者 ≒ OSとかの設計者(APを作る人)っていうことかね?
まあ、概要レベルで良ければこの文書で合っているっぽい。
Technical Scope and Approach
Overview - a landscape of intelligent ECUs
今までのECUは、他のECUから信号をNetwork経由で受け取って、
電気的な出力信号を制御する機能を持っている。制御SWの多くは
ターゲットとなる自動車に対して設計及び実装され、自動車の
ライフタイムに置いて変化することはない。
まあ、組込み業界ではよくある記述。
高度自動運転などの機能を搭載した新たな自動車は、
超複雑で計算負荷もでかい。また、完全性やセキュリティ要求もある。
自動車業界も大変なんですね。
AUTOSAR Classic Platform(CP)の仕様では、複雑に組み込まれた
ECUの要求には対応しているけど、先述した要求は満たせていない。
そこで、AUTOSAR Adaptive Platform(AP)を策定した。
APでは、高精度な計算や通信メカニズムに加えて、
SWを柔軟に設定ができるようになる(例えば、over-the-air)。
なんとなくAPの立ち位置はわかった。この業界も大変だなぁ。。。
over-the-airが何を示すのかがよくわからなかったのでググった。
無線経由でSWを更新することを指すらしい。
Technology Drivers
ぶっちゃけ「Technology Drivers」が何を示すかよくわからないが、
EthernetとかGPGPUに言及しているので、技術的に関連のあることがらと、
その背景を指しているっぽい。直接的には関係なさそうなので省略。
Adaptive Platform - Characteristics
APの特徴について書かれている。大きくは以下。
- アプリケーションはC++で記述する。
- SOA(Service Oriented Architecture)に従って設計する。
- 異なるサービスは並列に処理(Parallel Processing)する
- 既存の仕様に置き換えられる機能を持つ
- SafetyやSecurityの要求に対応できる
- アプリケーションのインクリメンタル開発をサポートする
(小さなイテレーションでSWを開発できるようになる) - アジャイルベースのSW開発プロセスをターゲットにしているz
今まで自動車関連業務には携わってこなかったのであまり詳しくはないけど、
自動車業界で「アジャイル」が流行ってきてるというのは聞いたことがある。
原因は多分これなのかな・・・?
Integration of Classic, Adaptive and Non-AUTOSAR ECUs
他のプラットフォーム(CPやNono-AUTOSAR)と共存できる旨の説明。
色々と細かいことを書いてはあるが、結局言いたいことは上記1文だけだったので詳細は省略。