プログラミングは子どもの好奇心を高めるのに最適な道具だと考えています。
今回は好奇心を高めるプログラミング学習について考えたことをシェアします。
※お気軽にご意見いただけたら幸いです。
1.この記事の対象
・これからプログラミングを学びたい方
・プログラミングを初心者に教える機会のある方
・プログラミングを始めたが分からないことが多すぎてつまらない方
2.好奇心の種類
まず好奇心には2つ種類があります。それが拡散的好奇心と知的好奇心です。それぞれ見ていきましょう。
拡散的好奇心とは、いろいろな事に興味をもつ好奇心のこと。
例えば子どもがりんごを見て興味を示すのが拡散的好奇心です。
知的好奇心とは、拡散的好奇心で興味を持ったものを、専門的な知識の積み重ねで深めていくもの。
例えば、りんごを持って興味を持った子どもが、母親に「これは何?」と訪ねて、「りんご」という名前を知ったり、実際に触って見て表面がツルツルしていることを確認したりすることが知的好奇心を発揮している例になります。
要は労力をかけて調べるということです。
図2:知的好奇心のイメージ
3.好奇心が生まれる条件
知的好奇心が生まれる条件として重要なのが、前提知識をある程度持っていることです。つまり全く知らなすぎると知的好奇心が沸かないということです。
例えば、野球観戦に行った時に野球のルールも選手の名前も応援の仕方も全く知らなかったら好奇心を持って観戦するのは不可能です。
最低限、ルールや応援の仕方や選手の情報が必要です。
つまり何も対象について知らない状態で興味を持つだけでは不十分なのです。
最低限の知識を身につけることが重要です。
4.好奇心が生まれるPython学習
好奇心を生むために有効と思われるのが、Turtle Graphics(タートル グラフィックス)です。
タートルグラフィックスの利点は3つあります。
①アニメーションが使えるので興味を引くことができる(拡散的好奇心を喚起する)
②教えるべき最低限の予備知識の量が少ない。
③予備知識を教えたらあとは自力で絵を書いて探求することができる。(知的好奇心を発揮する)
そういう設計思想で作ったturtleの学習法は下のURLに載せています。もしよかったら活用して見てください!