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サブネットをインターネットと接続する方法

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■ インターネットに接続するための回線を引き込む

 Amazon VPCにおいて、あるサブネットをインターネットに接続するには、「インターネットゲートウェイ(Internet Gateway)」を用いる。

 これは、「自分のネットワークにインターネット回線を引き込む」というイメージの作業となる。

■ 作業手順

① メニューから[インターネットゲートウェイ]をクリックして開き、[インターネットゲートウェイの作成]をクリックする。

Image from Gyazo

② [作成]をクリックする。

Image from Gyazo

③ 作成したインターネットゲートウェイにチェックを付けて、[アクション]をクリックし、[VPCにアタッチ]メニューを選択する。

Image from Gyazo

④ 結びつける先のVPC領域を尋ねられるので、使用可能なVPCに「前回作成したVPC領域」を選択して、[インターネットゲートウェイのアタッチ]をクリックする。

Image from Gyazo

■ ルーティング情報

 ネットワークにデータを流すためには、「ルーティング情報」と呼ばれる設定が必要となる。この設定は、「ルートテーブル(Route Table)」などと呼ばれる。

 インターネットで使われる「TCP/IP」というプロトコルでは、データを細切れにした「パケット(Packet)」という単位で、データを送受信されている。

 パケットは、さまざまな「ヘッダー情報」と「データの実体」を含んでいる。ヘッダー情報の1つに、「宛先IPアドレス」がある。

 TCP/IPでは、ネットワーク機器である「ルーター」が、この「宛先IPアドレス」を見ながら、「もっとも宛先IPアドレスに近い方のネットワーク」へと、次々とパケットを送信していき、最終目的地までパケットを到達させる。

 パケットをうまく到達させるために、「宛先IPアドレスの値が、いくつのときには、どのネットワークに流すべきか」設定する必要がある。この設定のことを「ルートテーブル」という。

 ルートテーブルは、宛先アドレスを流すべきネットワークの入り口となるルーターという書式で設定する。

 宛先アドレスのことを「ディスティネーション」という。「流すべきネットワーク先」は「ターゲット」などという名称でよぶ。

■ Amazon VPCでルートテーブルを設定する。

◯ デフォルトのルートテーブル

 VPC領域を作成したあとは、デフォルトのルートテーブルが作られる。そしてサブネットを作成したときには、そのデフォルトのルートテーブルが適用される。サブネットを作成した後に、どのようなルートテーブルが設定されているのかは次のように確認できる。

■ 作業手順

 サブネットに対して設定されているルートテーブルを確認する。

① [サブネット]メニューを選択して、確認したいサブネットにチェックを入れて[詳細]から[ルートテーブル]の値を確認する。

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② [ルートテーブル]メニューを選択して、先ほど確認した[ルートテーブル]にチェックをつける。その後に[ルート]タブを選択して[設定値]を確認する。

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■ デフォルトゲートウェイをインターネットに向けて設定する。

 このままでは、「10.0.0.0/16以外の宛先のパケット」は全て破棄されるため、インターネットに接続することができません。

 インターネットに接続するために、インターネットゲートウェイを作成しました。そこで、「10.0.0.0/16以外の宛先のパケット」をインターネットゲートウェイに転送するように、ルートテーブルを変更することで、インターネットと通信できるようになります。

 具体的には、「0.0.0.0/0の範囲の宛先のパケットは、インターネットゲートウェイに転送する」という設定をルートテーブルに追加する。

 「0.0.0.0/0」は、すべてのIPアドレス範囲を示している。つまり、「0.0.0.0/0に対するターゲットの設定」は、「転送先が何も設定されていない時の、デフォルトの転送先」を示している。このデフォルトの転送先を「デフォルトゲートウェイ」をよぶ。

■ 作業手順

 パブリックサブネットをインターネットに接続する。

① [ルートテーブル]メニューを選択して、[ルートテーブルの作成]をクリックする。

Image from Gyazo

② 名前タグに「パブリックルートテーブル」を、VPCに「前回作成したVPC領域」をそれぞれ入力・選択して[作成]ボタンをクリックする。

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③ 先ほど作成したルートテーブルにチェックを入れて[サブネットの関連付けの編集]タグを選択し、[サブネットの関連付け]をクリックする。

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④ 割り当てたいサブネットにチェックを入れて、[保存]ボタンをクリッっくする。

Image from Gyazo

⑤ [ルート]タグを選択して、[ルートの編集]をクリックする。

Image from Gyazo

⑥ [ルートの追加]をクリックして、送信先に「0.0.0.0/0」を、ターゲットに「igwから始まる宛先(インターネットゲートウェイ)」をそれぞれ入力・選択する。

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⑦ [サブネット]メニューを選択して、関連付けしたサブネットにチェックを入れる。その後に[ルートテーブル]タグを選択して、[ルートテーブル]が先ほど作成したパブリックルートテーブルに変わっていることを確認する。また、[0.0.0.0/0]がインターネットゲートウェイに設定されていることも確認する。

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