前置き 兼 注意事項
- **対処法と言っても「無理やり進捗進めるだけ」**です。毛髪と安眠と休日は犠牲になり続けます。
- オフショアの中でも惨いケースなので、もっとマトモなオフショアも居るとは思います。流石に。
「マトモなオフショア」とお仕事できた経験はありません。 - 筆者がオフショア開発に関わった件数は両手で数え切れる程度です。
- 「オフショアが引き起こした問題」ではなく「オフショア開発でよく直面した問題」です。
なので、「オフショアがテスト結果改竄してやがったF○ck!」みたいなのはありましたが選外です。
本題
日本語通じない
通じるオフショアとだけ仕事できてる人は幸運とお上に感謝しましょう。割と通じません。
「全く通じない」まで行くのは少なく、オフショア側に翻訳要員が用意されてたりします。兼業の場合が多いけど。
ただ、エンジニア同士が直接話せないのでだいたい意思疎通失敗します。
バイリンガルなだけのプロデューサー職にエンジニア職の専門的な話は訳せません。事故ります。
「ここは荒野のウェスタンだ」になるくらいならともかく、大体「殺せ、ロシア人だ」になってゲームオーバーです。
対処法
意思疎通しようとせず、結果をそのまま渡しましょう。
例えばプルリクへの指摘なら、自然言語で頑張らず「こう直してください」とだけ書いて修正後のコードをまるっと書きましょう。
対処法2
英語をマスターしましょう。
日本語で会話しようというのが間違いです。相手は日本人ではありません。
英語通じない
通じるオフショアとだけ仕事できてる人は幸運とお上に感謝しましょう。割と通じません。
「全く通じない」まで行くのは少なく、オフショア側に翻訳要員が用意されてたりします。兼業の場合が多いけど。
ここまで日本語と同じ。まぁ、日本語に比べればまだ少しは話せる率上がります。
少しは話せると思っても結局「殺せ、ロシア人だ」になってゲームオーバーです。
流石にインドのオフショアなら公用語に英語入ってるしイケるべ!と思っていた時期が私にもありました。
対処法
意思疎通しようとせず、結果をそのまま渡しましょう。
例えば開発環境の構築なら、環境構築の手順書を渡すのではなく構築した環境そのものをまるっと渡しましょう。
対処法2
オフショアの母国語をマスターしましょう。
英語で会話しようというのが間違いです。相手はイギリス人でもアメリカ人でもありません。
出勤が遅い
時差です。インドだと3.5h日本とずれるんで、彼らが9:00に出社したなら日本はもう12:30です。
ベトナムなら2h、中国でも1hずれます。1h以上遅れてた気もしますが少なくとも1h分は時差です。
ついでにいうと「始業は定時前に準備し、終業は定時後」というジャパニーズトラディショナルスタイルは海外では通用しないので、彼らの稼働開始は始業時間から更に少し遅れたりします。文化の違いです。
対処法
3.5h残業すればインドの定時まで一緒に仕事できます。
時差出勤のようなシステムがある現場ならそれも一考の価値ありですが、その場合日本の同僚と時間がずれます。
自走させられない
当然ですが、現場のローカルルールや業務知識は教えなきゃ向こうは知りません。ドキュメント渡しましょう。
それはそれとして……
環境渡して、改修案件アサインして、1ヶ月してようやく出てきたプルリク見たらコードが酷すぎて指摘コメントが4桁の大台に到達したり。
例外がまるで対処されてなかったりstatic濫用してたり変数名が嘘だったりマジックナンバー祭だったり。
「納期的に今更直せないから、今度日本側で直して」とプロデューサーに言われる虚無感。その今度は数年は来ません。
対処法
自走させるという考えを捨てましょう。
毎日コードを確認すれば、少なくとも1ヶ月分の濃縮クソコードに絶望することはなくなります。
そもそも全体的にスキル低くね?
スキルつよつよな人は日本人だって転職するやん?
新卒未経験並のが居るどころか、マジモンの新卒未経験くんが入ってたりします。いっちょ前にエンジニア一人分の単価で。
リーダブルコードなんて読んだことない。そもそもコード書いたことないのが来ることだって、ある……
対処法
自社の新人くんならペアプロとかで頑張れるんですが、他社の新人くんはどうにもなりません。他社は他社です。
どうにもならないので、レビュアーあたりの名目で1から10まで自分でコードをまるっと書きましょう。
そもそも、新人くんがいい子でやる気があったとしても貴方が面倒見るそのチケット中には成長も間に合わないでしょう。
オチ
いまさら言うまでもないと思うけど、ここに書いてある対処法を実践するくらいなら最初からオフショア使わずにやったほうが普通に早いです。
というか、大体もう自分でやっちゃえって書いてあるだけです。
そんなことは現場にいる誰もが分かったまま、お上の命令でオフショア使用を強制されて爆発炎上する哀しさ。