#概要
windows10とUbuntu18.04のデュアルブートにしていたPCで、誤ってUbuntuを20.04へアップグレードしてしまった。
このアップグレードに失敗したらしく、80GBの空きがあったドライブが2GBほどの空きになっていた。
いくら探しても原因が分からなかったので、仕方なくUbuntuを再インストールすることにした。
しかし、デュアルブートの情報は非常に少ないため自分が行ったことを記録しておくことにした。
#インストールUSBメディアから再インストールはできるのか
インストールUSBメディアで再インストールはできるらしい、以下のURLで説明がされている。
ただ、私の環境では、なぜかSystem欄の、「Windows Recovery Environment(loader)」という欄がなかった。
なくても、URLで書かれている手順で、再インストールはできると思うが、Ubuntuが正常にWindowsを認識しない危険性があったことと、誤ってWindows側のパーティションを消す危険性もあった。
Windows側に消えられるとめんどくさいことになるため、今回はこの方法は使用しないことにした。
#私が行ったUbuntuを完全に削除してからインストールする方法
デュアルブートにする前の状態に戻せば、再度デュアルブートにするのは簡単なので、まずはUbuntuを完全に削除することにした。
##Ubuntuの削除
デュアルブートのUbuntuを完全に削除する方法は以下のURLに書いている。
簡単に手順だけ説明すると
- スタートボタン(Windowsマーク)をクリック。
- 左下の設定(歯車マーク)をクリック。
- 「更新とセキュリティ」を選択。
- 「回復」を選択。
- 「PCの起動をカスタマイズする」から「今すぐ再起動」を選択(ここで再起動されます)。
- 再起動されたら「トラブルシューティング」を選択。
- 「詳細オプション」を選択(表示されない場合あり)。
- 「コマンドプロンプト」を選択。
- コマンドプロンプトが表示されたら以下のコマンドを入力、実行。
- bootrec /RebuildBcd
- bootrec /fixMbr
- bootrec /fixboot
- exit
- 「ディスクの管理」からUbuntuのパーティションを削除する。
「詳細オプション」が表示されない、または、少ない場合は、一旦上記の操作をやめ、いつものWindowsのデスクトップ画面が出ている状態にしてから、以下の手順を行ってください。
- コマンド プロンプトを管理者権限で起動する。
- 「reagentc /info」と入力して「Windows RE の状態」に「Disable」と表示されていることを確認する。
- 「reagentc /Enable」と入力する。
- 「reagentc /info」と入力して「Windows RE の状態」に「Enable」と表示されていることを確認する。
詳細は以下のURLを参照してください。
##Ubuntuの再インストール
ついでなので、1つのハードディスクをパーティションを分割してインストールするのではなく、2つのハードディスクを用意して、WindowsとUbuntuを別のハードディスクに入れることにした。
今回は以下のURLを参考に、自分の環境にあった設定で、500GBのSSDにUbuntuをインストールしていきます。
###UEFIの設定
最初にUEFIの設定を行います。
- 「UEFI mode only」 (no legacy/CSM) に設定する。
- 「secure boot」をDisableに設定する。
- 「Intel Rapid Start」 (if equipped)をDisableに設定する。
- 「fast boot」をDisableに設定する。
Windows側のfastbootの設定も無効にしないといけないようですが、私は見つけることができなかったので、設定していません。
今のところ使っていて問題はないので、たぶん大丈夫だと思います。(動く保証ではありませんので、設定しないことで何が起きても自己責任です。)
###GRUBが出てきた場合
次にインストールUSBメディアを挿して、Ubuntuのインストールを行っていくのですが、いざ、USBからインストールしようとすると、インストール画面が出てこずに、黒いGRUB画面が出てきた。
調べてみると、Nvidia のGPUを搭載したPCは、Ubuntuに搭載されている標準のGPUドライバーを使用しようとするとエラーが発生し、GRUB画面が表示されることがあるようです。
基本的には以下の手順で、いつも通りにインストールができるようになります。
- GRUB画面「Ubuntu (safe graphics)」を選択。
- Ubuntuの言語設定が出てくるので、指示通りに設定していき、「アップデートと他のソフトウェア」のウィンドウを表示させる。
- 「アップデートと他のソフトウェア」のウィンドウが表示されたら、一番下にある「グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティー製ソフトウェアをインストールする」にチェックを入れます。
詳細は以下のURLを参照してください。
###Ubuntuのインストール
パーティションを設定してからUbuntuをインストールします。
- 「インストールの種類」の下にある「その他」を選択して「続ける」をクリックする。
- Ubuntuをインストールするドライブを選択する。
- 650MBのEFIパーティションを作成する。
- 250GBでルートパーティションを作成する。
- 私のPCが32GBのメモリを積んでいるので32GBのスワップパーティションを作成する。
- 残りをすべてホームパーティションへ割り当てる。
- EFIパーティションをブートローダーのターゲットとして選択する。
- 今すぐインストールをクリックする。
- インストールが完了すれば、再起動を行い、GRUB画面からWindowsが選択できることを確認します。
#まとめ
私が行ったデュアルブートのUbuntuの再インストール方法についてまとめました。
デュアルブートの情報は日本語、英語ともに少なく、少しでも怪しければ使えないので、使える情報を見つけるのに苦労しました。
本当は失敗したアップデートを修復できればよかったのですが、情報不足でできませんでした。