SQLの基礎
SQL (Structured Query Language) は、リレーショナルデータベースを操作するための標準的な言語です。本記事では、SQLの基本的な構文や使用方法について解説します。データベース初心者向けに、よく使われるコマンドやその使い方を例とともに説明します。
1. SQLの基本
SQLは、以下のような操作を行うために使用されます:
- データの挿入 (INSERT)
- データの取得 (SELECT)
- データの更新 (UPDATE)
- データの削除 (DELETE)
- データベースやテーブルの作成と管理 (CREATE, DROP, ALTER)
2. テーブルの作成
データベース内でデータを保存するにはテーブルが必要です。以下は、テーブルを作成するための CREATE TABLE
文の例です:
CREATE TABLE users (
id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(50) NOT NULL,
email VARCHAR(100) UNIQUE,
created_at TIMESTAMP DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
解説
-
id
: 自動的に増加する主キー (PRIMARY KEY) -
name
: 名前を格納する文字列列 -
email
: 一意性を保証するメールアドレス列 -
created_at
: レコードの作成日時を自動設定する列
3. データの挿入
データをテーブルに挿入するには INSERT INTO
文を使用します。
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('Taro Yamada', 'taro@example.com');
解説
-
users
: データを挿入するテーブル名 -
(name, email)
: 挿入する列 -
VALUES
: 実際に挿入する値
4. データの取得
データを取得するために SELECT
文を使用します。
SELECT * FROM users;
解説
-
*
: すべての列を取得 -
FROM users
:users
テーブルからデータを取得
条件を指定してデータを取得することも可能です:
SELECT name, email FROM users WHERE id = 1;
解説
-
WHERE
: 条件を指定して絞り込み -
id = 1
:id
が1のレコードのみ取得
5. データの更新
データを更新するには UPDATE
文を使用します。
UPDATE users SET name = 'Hanako Yamada' WHERE id = 1;
解説
-
SET
: 更新する列と新しい値を指定 -
WHERE
: 更新する対象の条件を指定
6. データの削除
データを削除するには DELETE
文を使用します。
DELETE FROM users WHERE id = 1;
解説
-
DELETE FROM
: データを削除する対象のテーブルを指定 -
WHERE
: 削除する条件を指定
注意:WHERE
を省略すると、すべてのデータが削除されるため注意が必要です。
7. データベースの基本管理
データベースの作成
CREATE DATABASE my_database;
データベースの選択
USE my_database;
テーブルの削除
DROP TABLE users;
8. まとめ
この記事では、SQLの基本的な操作について解説しました。以下が主なポイントです:
- テーブルの作成と管理
- データの挿入、取得、更新、削除
- 基本的なSQL文の構文
SQLは多機能で、さらに高度な操作や最適化も可能です。まずは基本的な操作に慣れ、必要に応じて応用技術を学んでいきましょう。