(日銀レビュー)最近の株価と為替の同時相関関係の強まりを参考にして、
自分でもpandasを活用して計算してみました。
まず、第1弾として「図表2 株価と為替の同時相関」の様なグラフが自分でも描けるが、
公開されているデータから確認してみます。
グラフの傾向としては、大体合っているのかなとは思います。
が、、そもそもレビューの主旨である、「為替先行の相関係数より同時相関の相関係数が徐々に高く
なっていくんだ!」みたいなのは確認できませんでした。。。
もし、何かお気づきの点ございまいたら教えてください。
元記事(日銀)
https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2013/rev13j08.htm/
全ソース
https://github.com/kaijiii/stock_price_analysis/blob/master/TopixDiffCorr.ipynb
【用意するもの】
・TOPIXデータ(2000~2018)
https://quotes.wsj.com/index/JP/TOPIX/historical-prices
Wall Street Journalから取得。
Investing.comでもTOPIXデータはあるが、古いデータは扱っていない。
・為替データ(2000~2018)
https://jp.investing.com/currencies/usd-jpy-historical-data
【処理内容】
1)前処理
日銀レビューでは恐らく、為替相場とTOPIXのデータは日本時間の終値を使用している。
しかし、世の中でフリーで出回っている為替データはニューヨーク取引所のもので、
TOPIXのデータはもちろん、日本の時間帯にものなので、
それを合わせる処理を行う。
具体的には、
・取得したcsvにタイムゾーンを設定し、両者を日本時間に合わせる
・日付でマージを行う
・TOPIXの始値と為替データの終値を使って2)の計算を行う
2)Pandasの機能を用いて、500日間ローリング相関を行う
df.rolling(500).corr()
【結果】
・日銀レビューでは~2012年頃まで、為替先行が同時相関より相関係数が高くなっており、
徐々に逆転していくという結果(ペーパーの主旨)になっているが、
私の計算だと常に同時相関の方が相関係数が高い
・2000~2013年の間では、どちらの結果も為替先行、
同時相関の値は2008年がピークとなっており、その点は一致している
・株価先行の値も00~10年はマイナスの相関だったのが、
近年はプラスの相関に若干触れているという傾向も日銀レビューと一致
※自分の計算結果