はじめに
Azure,M365に関してサポートリクエストを発行する際に少しハマったのでメモとして残しておきます。
Azure,M365それぞれ問い合わせ窓口と問い合わせに必要な権限が違いますので、それをまとめています。
(サポート リクエスト共同作成者 と サービス サポート管理者 の違いについての記事でもあります。)
なお、記事は2022/8月時点の情報になります。
サポート窓口について
Azure(特にAzureADではないIaaS,PaaS)部分とM365はサポート窓口が分かれてまして
Azureに関する問い合わせは ヘルプとサポート or Azure ADの新しいサポートリクエスト から、
M365に関する問い合わせは Microsoft 365 管理センター - サポートの新規お問い合わせ より
問い合わせする形になります。
Azureに関するサポート
こちらは基本有償となり契約が必要です。
サポート プランの比較
https://azure.microsoft.com/ja-jp/support/plans/
M365に関するサポート
こちらは無償でも可能です。
Teamsとかの質問はここから投げれます。
(とはいえ、まったくライセンスを持っていない状況で問い合わせできるかは定かではありません。)
なお、AzureADに関しては上記二ついずれの窓口でも問い合わせでき、内容によっては、
ヘルプとサポート or Azure ADの新しいサポートリクエストから投げますと
上記の比較表に沿って、応答時間が設定されたり、高度なサポートを受けられます。
補足 オンプレミスサーバー
オンプレミスサーバーはまた問い合わせ窓口が違うので上記いずれに投げてもきっと断られます。
プロフェッショナル サポート や ユニファイドサポート がきっと必要になります。
ですので、AADCに関する質問は注意が必要です。
(なおオンプレミスサポートは本記事の範疇外)
問い合わせ権限について
Azureに関する問い合わせ と M365に関する問い合わせ では
問い合わせ窓口が異なるのと同様に、必要な権限も異なります。
(ここでハマって問い合わせするのに苦労しました・・・)
Azureに関するサポート
ロールとしてサブスクリプション レベルで所有者、共同作成者、サポート リクエスト共同作成者が必要です。
上述した通り、技術的な質問にはサポート契約も必要になります。
クォータ制限に関する質問なら Basicサポート の範疇ですので無償で可能です。
#参考情報
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-portal/supportability/how-to-create-azure-support-request
Azure ロールベースのアクセス制御
M365に関するサポート
ロールとしてRBACから サービス サポート管理者 が必要です。
#参考情報
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/admin/add-users/about-admin-roles?view=o365-worldwide
よく使用される Microsoft 365 管理センターの役割
ハマったポイント
最初、サービス サポート管理者の権限をPIMから取得して、
M365に関する質問を AzureADの 新しいサポート リクエストから投げようとしましたが、
Teams等M365製品のカテゴリがなく、そこはいったん無理やりカテゴリ設定し、
問い合わせを投げられるかチェックしてみようとしたところ、そもそも役割不足でできないことが判明しました。
Teams等M365製品のカテゴリがないのは窓口が違うからで、
役割不足なのは サポート リクエスト共同作成者都下のロール がないから、というのが後でわかりました。
ということでその後、Microsoft 365 管理センター から無事問い合わせできました。
この経験から、本記事を記載しました。皆さんのお役に立てば幸いです。
(今回記載したような情報、日本語での google検索 では詳細情報を見つけられませんでした。)
なお、英語なら本情報に近しいものがredditに投稿されていたので共有しておきます。
https://www.reddit.com/r/Office365/comments/ro0xlz/pim_assignable_azuread_role_to_support_o365/