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CoconeAdvent Calendar 2022

Day 6

コストと使用状況レポートのUseTypeをまとめてみた

Last updated at Posted at 2022-12-05

この記事は Cocone Advent Calendar 2022 の6日目の記事になります!

はじめに

ココネ株式会社でサービスインフラを担当している kaibeam です。

今年は円安がすごいですね。
1月の時点では1ドル115円だったのに、めきめき上がって10月には150円に...
今は落ち着いて134円くらいですが、それでもまだまだお高くAWSの料金なんかは特にダメージが大きいです。

そういったこともあり、最近はAWSのコスト調査をすることが多くなりました

通常、AWSのコスト調査というとCost Explorerなどを活用することが多いと思うのですが、弊社ではリセラー契約をしておりそういった機能が使えません。
その代わりAWSの「コストと使用状況レポート」を少しアレンジした明細情報をリセラー側から提供されており、それを利用して細かいコスト調査を行っています。
そのレポート内の項目「UseType」について今回まとめてみました。

UseTypeとは?

AWSには 「コストと使用状況レポート」というコストに関する利用状況や利用額が記載されたCSV形式のレポート を配信してくれる機能があります。 「UseType」はこのレポートの項目の1つです。

例えば「EC2の東京リージョンのr5.xlargeタイプのオンデマンド料金」を知りたいのであれば、

項目
ProductCode AmazonEC2
UseType APN1-BoxUsage:r5.xlarge

で絞り込めば利用した時間や金額がわかります。
ちなみに使用量に関してはデータ転送に関するUseTypeであれば転送量もわかりますし、リクエストに関するUseTypeであればリクエスト数もわかります。

ただ、この項目、直感でわかりづらい名称も結構あるのに、自分がググった限りだとまとまっているページが見つからず(Developer's IOさんのページを1件見つけたのですが、これは「請求明細」という古い形式のCSVでUseTypeも若干異なってました)いつも料金表と照らし合わせながら内容を把握していました。

そこで、主要なサービスのUseTypeをまとめてみました。
※先述の通り、まとまっているページがなかったためすべて網羅しているわけではありません。ご了承ください

データ転送

基本的に本まとめは「ProductCode」の値ごとにしているのですが、データ転送については複数のProductCodeで使われていたため別途こちらにまとめました。

UseType 内容
{リージョン}-DataTransfer-In-Bytes APN1-DataTransfer-In-Bytes インターネットからの受信
{リージョン}-DataTransfer-Out-Bytes APN1-DataTransfer-Out-Bytes インターネットへの送信
{リージョン}-{別のリージョン}-AWS-In-Bytes APN1-AFS1-AWS-In-Bytes 別のリージョンからの受信
{リージョン}-{別のリージョン}-AWS-Out-Bytes APN1-AFS1-AWS-Out-Bytes 別のリージョンへの送信
{リージョン}-CloudFront-In-Bytes APN1-CloudFront-In-Bytes CloudFrontからの受信
{リージョン}-CloudFront-Out-Bytes APN1-CloudFront-Out-Bytes CloudFrontからの送信
{リージョン}-CloudFrontChina-In-Bytes APN1-CloudFrontChina-In-Bytes 中国のCloudFront POPからの受信
{リージョン}-CloudFrontChina-Out-Bytes APN1-CloudFrontChina-Out-Bytes 中国のCloudFront POPへの送信
{リージョン}-DataTransfer-Regional-Bytes APN1-DataTransfer-Regional-Bytes 同一のAWSリージョン間の送受信
{リージョン}-DataTransfer-AZ-In-Bytes APN1-DataTransfer-AZ-In-Bytes 同一AZからの受信
{リージョン}-DataTransfer-AZ-Out-Bytes APN1-DataTransfer-AZ-Out-Bytes 同一AZへの送信
{リージョン}-DataTransfer-xAZ-In-Bytes APN1-DataTransfer-xAZ-In-Bytes 別のAZからの受信
{リージョン}-DataTransfer-xAZ-Out-Bytes APN1-DataTransfer-xAZ-Out-Bytes 別のAZへの送信

※リージョンの記載がない場合はバージニア北部(us-east-1)の料金です

AmazonEC2

ProductCodeが「AmazonEC2」のUseTypeです。
こちらの表には記載していませんが、先述のデータ転送のUseTypeも含まれています。

何気にNATゲートウェイが含まれているのが罠です(コンソールではVPC内にあるのに)

UseType 内容
{リージョン}-BoxUsage:{タイプ} APN1-BoxUsage:r5.xlarge オンデマンド料金
{リージョン}-HeavyUsage:{タイプ} APN1-HeavyUsage:r5.xlarge リザーブドインスタンス料金
{リージョン}-SpotUsage:{タイプ} APN1-SpotUsage:t3.small スポットインスタンス料金
{リージョン}-EBSOptimized:{タイプ} APN1-EBSOptimized:r5.xlarge EBS最適化インスタンス料金
{リージョン}-CPUCredits:{クラス} APN1-CPUCredits:t3 T2/T3/T4g Unlimited モードの料金
{リージョン}-ElasticIP:IdleAddress APN1-ElasticIP:IdleAddress Elastic IPアドレス料金
{リージョン}-EBS:VolumeUsage.{タイプ} APN1-EBS:VolumeUsage.gp3 EBS - ストレージ料金
{リージョン}-EBS:VolumeP-IOPS.{タイプ} APN1-EBS:VolumeP-IOPS.gp3 EBS - IOPS料金
{リージョン}-EBS:VolumeP-Throughput.{タイプ} APN1-EBS:VolumeP-Throughput.gp3 EBS - スループット料金
{リージョン}-EBS:VolumeIOUsage APN1-EBS:VolumeIOUsage 旧世代EBSボリュームの100万I/Oリクエストあたりの料金
{リージョン}-EBS:SnapshotUsage APN1-EBS:SnapshotUsage EBSスナップショットのストレージ料金
{リージョン}-NatGateway-Hours APN1-NatGateway-Hours NATゲートウェイの時間単位料金
{リージョン}-NatGateway-Bytes APN1-NatGateway-Bytes NATゲートウェイのデータ処理料金

※リージョンの記載がない場合はバージニア北部(us-east-1)の料金です
※EC2のタイプの記載がない場合はm1.smallの料金です
※EBSのタイプの記載がない場合はマグネティックの料金です

<参考> 料金ページ
EC2: https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/
EBS: https://aws.amazon.com/jp/ebs/pricing/
EBS 旧世代ボリューム: https://aws.amazon.com/jp/ebs/previous-generation/
NATゲートウェイ: https://aws.amazon.com/jp/vpc/pricing/

AmazonCloudFront

ProductCodeが「AmazonCloudFront」のUseTypeです。

UseType 内容
{リージョン}-DataTransfer-Out-Bytes AP-DataTransfer-Out-Bytes インターネットへのリージョン内データ転送アウト
{リージョン}-DataTransfer-Out-OBytes AP-DataTransfer-Out-OBytes オリジンへのリージョン内データ転送アウト
{リージョン}-Requests-Tier1 AP-Requests-Tier1 HTTPリクエスト料金
{リージョン}-Requests-Tier2-HTTPS AP-Requests-Tier2-HTTPS HTTPSリクエスト料金
{リージョン}-Requests-HTTP-Proxy AP-Requests-HTTP-Proxy CloudFrontからオリジンサーバへのHTTPリクエスト料金
{リージョン}-Requests-HTTPS-Proxy AP-Requests-HTTPS-Proxy CloudFrontからオリジンサーバへのHTTPSリクエスト料金
{リージョン}-Lambda-Edge-Request APN1-Lambda-Edge-Request Lambda@Edgeの呼び出し料金
{リージョン}-Lambda-Edge-GB-Second APN1-Lambda-Edge-GB-Second Lambda@Edgeの容量と使用時間料金
Executions-CloudFrontFunctions Executions-CloudFrontFunctions CloudFront Functionの呼び出し料金
Invalidations Invalidations 無効リクエストの料金

※リージョンの記載がない場合はバージニア北部(us-east-1)の料金です

<参考> 料金ページ
https://aws.amazon.com/jp/cloudfront/pricing/

AmazonRDS

ProductCodeが「AmazonRDS」のUseTypeです。
こちらの表には記載していませんが、先述のデータ転送のUseTypeも含まれています。

UseType 内容
{リージョン}-InstanceUsage:{タイプ} APN1-InstanceUsage:db.t3.small オンデマンド料金
{リージョン}-RDS:{タイプ}-Storage APN1-RDS:GP2-Storage データベースストレージ料金(RDS)
{リージョン}-Aurora:StorageUsage APN1-Aurora:StorageUsage データベースストレージ料金(Aurora)
{リージョン}-Aurora:StorageIOUsage APN1-Aurora:StorageIOUsage データベースストレージIOPS料金
{リージョン}-Aurora:BackupUsage APN1-Aurora:BackupUsage バックアップストレージ料金
{リージョン}-Aurora:ServerlessUsage APN1-Aurora:ServerlessUsage Aurora Serverless キャパシティユニット料金

<参考> 料金ページ
https://aws.amazon.com/jp/rds/pricing/

AWSELB

ProductCodeが「AmazonELB」のUseTypeです。
こちらの表には記載していませんが、先述のデータ転送のUseTypeも含まれています。

UseType 内容
{リージョン}-LoadBalancerUsage APN1-LoadBalancerUsage ロードバランサー時間料金
{リージョン}-LCUUsage APN1-LCUUsage LCU料金
{リージョン}-DataProcessing-Bytes APN1-DataProcessing-Bytes CLBのデータ処理料金

<参考> 料金ページ
https://aws.amazon.com/jp/elasticloadbalancing/pricing/

AmazonVPC

ProductCodeが「AmazonVPC」のUseTypeです。
こちらの表には記載していませんが、先述のデータ転送のUseTypeも含まれています。

NATゲートウェイはこちらではなく「AmazonEC2」にあるので注意です。

UseType 内容
{リージョン}-VPN-Usage-Hours:ipsec.1 APN1-VPN-Usage-Hours:ipsec.1 サイト間VPN料金
{リージョン}-ClientVPN-EndpointHours APN1-ClientVPN-EndpointHours ClientVPN エンドポイントアソシエーション料金
{リージョン}-ClientVPN-ConnectionHours APN1-ClientVPN-ConnectionHours ClientVPN 接続料金

具体的な料金はAWS公式を参照
https://aws.amazon.com/jp/vpn/pricing/

AmazonS3

公式でかなり詳細に記載してくれているページがありました
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonS3/latest/userguide/aws-usage-report-understand.html
S3はストレージのタイプなど種類が多岐にわたるのでありがたいですね。
(他のサービスも同じようなものがあればいいのですが。。)

AmazonCloudWatch

こちらもUseTypeの記載がありました。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonCloudWatch/latest/monitoring/cloudwatch_billing.html
CloudWatchも料金の種類が多いので助かりますね

まとめ

S3やCloudWatchなど公式でまとまっているページを見るとUseTypeの種類、かなり多いですね。
今回主要なサービスでまとめはしたものの、こちらで確認できたものだけなのでまだまだたくさんのUseTypeがありそうです。
自分用にまとめている側面もあるので、また新しいUseTypeが見つかったら追記していこうと思います!

明日は7日目 @rougan さんの記事になります!
お楽しみに!

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