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業務システム営業フックとしてのkintoneとハンディターミナル連携デモ

Last updated at Posted at 2019-12-14

kintone Advent Calendar 2019 の 15日目の記事です。

内容

kintoneとハンディターミナルを連携させます。
連係自体はkintone APIを使ってごりごり書くしかないので、当記事では、どんな目的でそれをするのか、目的を達成するためにどの様な構成にするのか、という視点で記事を書きました。

背景

弊社は中国上海市でkintoneを使って、お客様にあわせた業務システムをオーダーメイドで作っている会社です。営業はいません。なので、基本戦略は(こんな事言っていいのかわかりませんが)"通常ならサイボウズ社がkintone案件で取りこぼす特殊案件のおこぼれを拾って食べていく"です。
イメージ図
図解

そのため、kintoneをベースとして、サイボウズ社や他代理店に引合いが来るが、対応できない場合にうちを思いだしてもらうための、デモシステムを今回作ります。

ストーリー

kintone案件だと思って営業行ったら、バーコード使った簡単なシステムみたいなの探してるんだよね、なんかkintoneでいいのない?と言われたときに、うちを思いだしてもらう。そのためのkintone+ハンディターミナルの連携デモプログラム。

環境

  • ハンディターミナル
     KEYENCE制ハンディターミナル BT-W80 シリーズ
     開発は Visual Studio 2008(古いのですが、うちのスタッフが使い慣れてるからこれがいいって言ってたので)

  • kintone
    中国ドメイン

  • WebService
    とりあえず社内のIISにたてました。ハンディから直接でも行けそうな気がするのですが、うちのスタッフがJSON扱うのにこの方が慣れてるから、これがいいって)

ターゲット業務

ERP等の基幹システム関係はターゲット外にします。そもそもそのレベルの案件はkintoneとしての引き合いに引っかかってこないので。したがって、下記の様なサブシステム的な業務について、kintone+ハンディターミナルで実現できますよ。という感じで行きます。

  • 出庫ミスの防止(品番チェック、数量チェック、先入先出チェック)
  • 工具や補助品等の材料費に直接ならない系の入出庫管理

設計

当日の出荷指示に対してきちんと全ての出荷ができているか。のチェックをハンディターミナルで行うデモを作ります。僕はハンディターミナルのプログラムを書けないので、kintoneでざっくりアプリだけ作って、あとは適当な設計書を書いて、会社の子に丸投げしました。

アプリは2個、出荷指示と出荷実績です。
出荷指示アプリには何を、いつ、いくつ出荷しなければいけないかの指示情報を格納。
出荷指示APP.png

思いっきり中国語ですが、订单数量が出荷指示数量、已扫描数量がスキャン済の数量、剩余数量が残数です。この画面ではまだ何も出荷されていない状態ですが、ハンディターミナルで出荷をしたときに、この「已扫描数量」を更新することで、残数の把握ができる感じですね。

出荷実績アプリには、スキャン実績を格納します。
出荷実績.png
項目が色々粗いですが、思い付きで設計したので、こんなものでしょう。

設計書を書きます。Wordです。内容が薄いうえに中国語のふりをした、単に漢字が多いだけの日本語ですが、うちの社員様は優秀なのでこれでもちゃんと作ってくれるはずです。うちの会社いつもこんな感じです。本当に社員様には頭があがりません。

設計書.png

出来て来たもの

あの設計書でこれができてくるんですよ。すごくないですかうちの社員。長年適当な設計書で丸投げしてきた僕のやり方は間違ってなかった(本当にありがとうございます)。

ハンディ.png

kintoneにもきちんと反映されています。
完成版kintone.png

実際のスキャンの様子がこちら(ツイッター埋め込み動画)

最後に

技術的な内容が皆無で恐縮ですが、中国でkintoneを扱ってる会社の一つが、どんな感じで生存のための作戦考えて、営業やってるのかみたいなところが少しでも参考になれば幸いです。

もう少し先になりますが、メリークリスマス!

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