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大規模システム開発用ドキュメント標準のサンプル - ComponentAA開発標準

Last updated at Posted at 2024-03-02

大規模システム開発用のドキュメント標準のサンプルをgithubで公開しました → [ComponentAA開発標準(ドキュメント標準編)1.0a版]

ドキュメント標準とは、コンピューターシステム開発における要求定義/設計/構築/テストを実施するためのドキュメントの標準を規定したものです。ドキュメントの雛形、記述例、作成手順、記述要領、ドキュメント作成に必要となる用語や概念の解説などが含まれています。

fig1_ドキュメント標準のイメージ.jpg
図:ドキュメント標準のイメージ(ComponentAA開発標準より引用)

システム開発プロジェクトで利用されていることはもちろん、しばしば調査・研究の対象にもなっているのですが、一般公開されている事例はあまり多くありません。特に、大規模システム開発に適用可能な本格的なものはほとんどないようです。

ComponentAA開発標準は、かつて富士通株式会社から公開されていたのですが、現在は公開が停止されています。しかし、一定の条件のもとで再配布が認められていますので githubで公開することとしました。内容はかなり古いですが、少しでも参考にしていただける部分があれば幸いです。

概要

  • ComponentAA開発標準(ドキュメント標準編)1.0a版は、富士通株式会社が2004年に作成し、2007年に一般公開しました
  • 添付の使用許諾条件に従う条件で、使用、複製、改変、再配布が認められています

特徴

  • 全体
    • 開発手法:ウォーターフォール
    • 適用対象システムの規模: 中規模~大規模向け (数10k steps程度以上向けと思われます)
    • ドキュメントの雛形はExcel形式です。解説資料は word および power point 形式で作成されています。
    • UML記法が部分的に取り入れられています。
  • 要件定義工程ドキュメントは汎用性があります。リリースから20年経た現在でも利用可能なドキュメントは多いでしょう。
  • 設計および構築工程ドキュメントは、2004年当時に主流だったアーキテクチャと技術に最適化されています。現在利用されているアーキテクチャや技術にはフィットしない部分が多いと思います。ドキュメント体系など抽象レベルの考え方は参考にできる部分があるかもしれません。
    • アプリケーション形態は、オンライン処理(3層構造/2層構造)、および、バッチ処理に対応しています。
    • オンライン処理のプレゼン層は、Java(Servlet/Applet/Javaアプリ)に最適化されています。
    • オンライン処理のアプリ層は、Java(EJB)およびCOBOLに最適化されています。
    • 言語は、Java および COBOL に最適化されています。
  • ComponentAA開発標準のエッセンスは、IPAの「機能要件の合意形成ガイド」にも反映されました。

参考情報

以上

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