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ParrotOS5.2 でハッキングラボをつくってみる 3 設定編(Virtual Box Guest Additions,ネットワーク)

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設定のつづき

Guest Additionsのインストールやネットワークの設定を行う。
Virtual BoxのGuestAdditionsのインストールは、『ハッキングラボのつくりかた』の3章の7(p152から)で説明されている。ページが飛ぶが、ネットワークの設定と同時に行う。

Virtual Box Guest Addtionsのインストール

インストールすると

  • シームレスモードが利用可能に
  • グラフィックの向上
    といったメリットがある。

インストール
ゲストOSのウィンドウのメニューバーから「デバイス」>「Guest Additions CDのイメージの挿入...」をクリックしてイメージをゲストOSに挿入。

以下のコマンドを実行

$ sudo apt update
$ sudo apt install linux-headers-$(uname -r)

/*マウントされたディレクトリに移動。マウントされるディレクトリは、環境によって違いがあるかもしれない*/
$ cd /media/ユーザー名/VBox_GAs_バージョン
$ sudo sh ./VBoxLinuxAdditions.run

「Guest Additions CDのイメージの挿入...」をクリックしてもマウントされない・反応がない場合、再起動するとマウントできる場合がある。

共有フォルダの設定

Kali Linuxを終了させて、ゲストOSの「設定」画面から共有フォルダの設定を行う。

項目 設定
フォルダパス ホストOS上の任意のフォルダ・ディレクトリ
フォルダ名 任意のフォルダ名
読み込み専用 ゲストOSで、読み込みしかできなくする
自動マウント ゲストOSで、ログイン時に自動的にマウント
マウントポイント ゲストOS上の任意のディレクトリをマウントポイントに指定。省略するとVirtualBox側で自動的にマウントポイントを割り当てる

今回はParrotOSからの書込も必要なため、「読み込み専用」にはチェックを入れなかった。
設定を「OK」で完了させる。

Screenshot_20220407_133143.png
再度、KaliLinuxを起動させて、ターミナルを立ち上げる。
sudo ls /media/sf_shareDirを実行した結果が次の通り。(ファイルの一覧は加工してある。)
sharedir1.png

sharedir2.png

赤い枠線で囲っているように、sudo ls /media/sf_shareDirとしないと、「許可がない」とはねられてしまう。これは、rootユーザかvboxsfグループに所属しているユーザでしか、アクセスが出来ないためである。

VirtualBox_kali-linux-2022.1-virtualbox-amd64_07_04_2022_14_11_57.png

これでは面倒なため、次のコマンドで、現在のユーザをvboxsfグループに加入させて、現在のユーザからアクセスしやすいようにする。
sharedir1.png

sharedir2.png

$ sudo gpasswd --add ユーザー名 vboxsf 

このコマンドの実行した後、再起動することでshareDirへのアクセスが有効になることがある。
また、使いやすくするため、デスクトップにシンボリックリンクを作成する

$ cd $HOME/Desktop
$ ln -s /media/sf_shareDir

同書のp.156〜160では、別の方法によってマウントポイントを作成しているが、簡易的にすませるために、上記のシンボリックリンクで代用した。

ネットワークの設定

これまではNATのみでネットワークに接続していたが、これでは、他のゲストOSをkaliLinuxからネットワーク経由でハッキングすることができない。ネットワークの設定を変更することで、それが可能になる。
Kali Linuxを終了させて、ゲストOSの「設定」画面からネットワークの設定を行う。
同書p.76の指示に従って、ネットワークの設定を行う。
VirtualBoxのゲストOS選択画面からKali Linuxの「設定」ウィンドウを開き、「ネットワーク」に移動。

以下の表の通りに設定する

仮想ネットワークアダプタ名 アダプタ1 アダプタ2
割当 ホストオンリアダプタ NAT
IPアドレスの割り振り 静的IPアドレス 動的IPアドレス
用途 ハッキング用 インターネット用

VirtualBoxの環境によっては、ホストオンリアダプタのプライベートIPアドレスが10.0.2.0のような形にならないことがあるが(同書の記述では、そうなっている)、運用上に支障はなさそうなので、今回はデフォルトのままでいく。気になる場合は、VirtualBoxの「環境設定」から変更可能。
KaliLinuxを起動させて、ip aコマンドで確認すると、どちらか片方のネットワークしか利用できない状態となっている。両方とも同時に利用したいので、以下のように設定ファイルを書き換える。
エディタを立ち上げて/etc/network/interfacesファイルを編集する。(要sudo)
sudo vim /etc/network/interfaces
編集前の

/etc/network/interfaces 編集前
# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to acticate them. For more information, see interfaces(5).

source /etc/network/interfaces.d/*

/etc/network/interfaces 編集後
# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to acticate them. For more information, see interfaces(5).

source /etc/network/interfaces.d/*

#以下を追記して、両方のネットワークを同時利用可能にする。ハッキングラボ作成のため
#プライマリインターフェース
allow-hotplug プライマリのインターフェース名
iface プライマリのインターフェース名 inet static
address 192.168.56.3
#上記のaddressは環境によって違う.任意のものを指定ください
netmask 255.255.255.0

#セカンダリインターフェース
allow-hotplug セカンダリのインターフェース名
iface セカンダリのインターフェイス名 inet dhcp

プライマリインターフェースeth0にgatewayを指定すると、ルーティングテーブルにゲートウェイのレコードが2つ出現して、通信に支障をきたすことが同書で触れられている。(セカンダリeth1のdhcpですでにgatewayを取得したため)
実際に試してみた所、インターネットへの通信が不可能になった。ホストオンリネットワークのホストOSのみ通信可能だった。

KaliLinuxでは、ネットワークインターフェースが、eth0のように命名されていたが、ParrotOSでは命名規則が違うので、どのような名前を割り当てられているかは、ip aifconfigコマンドで事前に確認しておく。

設定ファイルを編集して保存、再起動する。
起動後に
ip a
route
を実行すると、下のようになる。
nic.png

ping -c 3 8.8.8.8 DNSのIPアドレス
ping -c 3 192.168.1.1 物理ルータのIPアドレス例
ping -c 3 192.168.56.1 ホストオンリネットワークのホストOSのIPアドレス例
ping -c 3 www.yahoo.co.jp 著名ウェブサイトの一例
などを実行して、各所への通信に支障がないかどうかを確認する。

終わりに

おおまかな設定を終えると、再起動や再ログインするケースが多いことに気づいた。
同書では、設定したあとに再起動するかどうかは触れられていない箇所もある。設定がうまく反映できていなくても、再起動すれば反映されていた。
また、前回の記事を作成しているときに、apt updateを実行したらエラーが出て先に進めなくなったことがあったが、これも再起動をすると治っていた。

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