0章:読み始める前に
注意
技術的要素のないポエムになっております
1年を振り返ったり来年に向けての抱負だったりの時期だし.... 年末くらい良いですよね
話があっち行ったりこっち来たりで読みにくいかもしれませんが、ご愛嬌でお願いします。
1章:自己紹介
駆け出しエンジニア時代
私は、Unity全盛期(2012)に、この業界を志しました。
その際Unityを使って作った2本のアプリをGooglePlayに公開し、それをポートフォリオとして自身を売り込み、2013年からIT業界人としてのキャリアをはじめました。
キャリア略歴
公益法人向けの会計システムパッケージ開発
→SI
→ソフトウェアベンダー
→大手SIの新卒研修講師
→エンタメ系基幹システム
→ソフトウェアベンダー(NOW。若い子に囲まれて日々精進中です)
このように何回も「働く場所」が変わった経験があります
変わる度に、様々な仕事の「選択」が難しくなっていると感じていたため、「仕事・キャリア」をテーマにポエムを書くことにしました
2章:仕事を選択する話
なぜ仕事の「選択」が難しくなったのか?
それはズバリ。「生きる時間は長くなり、事業の命は短くなった」ため。
人間の命の時間は....
-
過去
20歳前後で働き初め、60歳前後で引退する時代。 -
現代
20歳前後で働き初め、80歳前後で引退する時代。
20年も(仕事人として)生きる時間は長くなりました。
一方で事業の命は....
S&P500(※)の構成企業の平均寿命は
【1960年代では約60年】でしたが、【今現在は20年程度】になっています。
(※で上場している銘柄から代表的な500銘柄のこと)
必然的に 「一つの職場・職業を全うする」 という生き方は、ほぼありえないものになって来ました。
これらの背景には、「VUCA時代」というキーワードが出てきます。
「VUCA(ぶーか)時代」
「VUCA」とは以下の頭文字のこと。これらが顕著に現れる時代なので、VUCA時代と呼ばれています。
- Volatility(不安定)
- Uncertainty(不確実)
- Complexity(複雑)
- Ambiguity(曖昧)
VUCA時代における「計画」
我々は「仕事(≒職場、事業)」を考えるときに【「仕事の内容」×「自分の性格や能力の適合」】を考えます。
しかし「仕事(≒職場、事業)」は、短命で、VUCA時代においては変化を見通すのが困難です。
【論理的で合理的な仕事選びのアプローチ】が、有効に機能しづらくなってきています。
このアプローチが機能しづらいとなると、VUCA時代においては、「計画」が価値のないものになりつつあります。
では、VUCA時代をどう生き抜くか?
そんな時代だからこそ、様々な試行錯誤を経て、「自分の居場所」を見つけるしかありません
3章:キャリアを考える話
「キャリア」を考える上で欠かせ無いのは、「戦略」と「天職」です。
従来の「戦略」とは
前提として、「ありたい姿」と「現在の姿」の引き算→この差を「問題」とします。
この「問題(≒ギャップ)」を解消するために戦略立てるのが「従来の戦略」です。
従来の戦略の問題点
しかし、従来の戦略には以下の問題点があります。
「ありたい姿に囚われる」危険性
常に現実の自分とのギャップに悩み、現在の自分が獲得している、または獲得しつつある小さな幸せまで全否定してしまう可能性があります。
「あるべき姿について強すぎる想念を持つ」という罠
人生やプロジェクトは、様々な出会いと別れがあり、事故や事件によって紆余曲折せざるを得なくなります。
..... では、それぞれの問題点と、どう捉えて向き合っていくか?
- ありたい姿に囚われる危険性
明確なゴールイメージが大切だが、その先にあるのは「幸せ」なはず。
明確なゴールイメージを追い求め過ぎて、「幸せ」を放棄したら本末転倒である。
人類皆それぞれ「幸せ」という目的に視点を置いて判断しているため、問題を追いすぎる危険性を理解しておく。
- あるべき姿について強すぎる想念を持つ」という罠
思い描く未来像の直線から外れることは多々あります。
その直線から外れていたら、その直線の上に戻れるように努力すべきか?を考えましょう。
「心を落ち着けて、周りを見渡して、同じ方向に向かって進めていること」を再度確認しましょう。
4章:天職とは
「天職」を言葉から考える
天職とはなんでしょうか。まず語源から考えます。
「天職」
→(英訳)「Vocation」または「Calling」
→(和訳)「召命(しょうめい)」
「召命」とは、神学用語の「神によって使命を与えられること」を指します
つまり、「天職」とは自己によって内発的に決まるものではなく、本来は神から与えられるもの。ということです。
「天職」というものは、我々の認識とは真逆かもしれない
天職とは、「自己を内省的に振り返ることで見出すもの」ではなく、「思いもかけぬ形で他者から与えられるもの」という考え方はできないものでしょうか。
天職を知るためには、「自分は世界に何を求めているのか」というありがちな悩みではなく、「世界は我々に何を求めているのか」という考え方の切り替えが大切ということです。
上記を踏まえると、「自己を省察することでキャリアを設計する」というアプローチは「天職」ではありません。
天職を求めて、転職
転職しやすい世の中は、人材流動性のある社会に繋がり、それは生産性の向上に繋がります。
↑ これは、いいことに聞こえますよね?
しかし、一方で、【アノミー化が進んだ社会とは隣り合わせ】という問題があります。
アノミー化とは。
-
「無規則・無規範・無連帯」のこと。
-
分業が過度に浸透すると相互作用の営みが欠如し、共通の規範が育ちません。
-
共通の規範が育たないと、個人は自由になれません。
-
個人の自由に繋がらないのなら、社会にとってもアノミー化は良いことではありません。
-
かえってより不安定な状況になります。
孤独感に苛まれながら、80歳まで社会を歩き続ける人生・・・は嫌ですね。
アノミー化を防ぐためには?
-
アノミー化を防ぐために大事なこと。それは「コミュニティ形成」です。
-
7分の5を過ごす 職場のコミュニティは、様々な側面において、大きなファクターになり得ます。
-
職場をもっと楽しくしたいですね
5章:メンタリティの問題
ポジティブで行こう
論理的ネガティブはやめてポジティブを心がけましょう!
論理的ネガティブとは?例えば
- 新商品が選ばれる可能性は1割以下
- M&Aが見込んだ成果を達成する確率は1割以下
などのようなことです。
当たり前ですが、事業においては、成功よりも失敗のケースが多いです。
だから我々は成功の確率を必死になって上げようとしています。
それが「仕事」だと私は考えています。
「失敗しがちだから」という、ネガティブは「思考の放棄」の入り口
どうせ論理的に考えるのなら、「成功と失敗の差」まで論理的に思考を巡らせるべきですね。
6章:仕事の楽しさとは
私は割と仕事中心の人生をおくっていますが、仕事の楽しさはゲームと同じだと考えてます。
その理由の一つとして、仕事もゲームも「ある程度やり込まないと楽しさがわからない」からです。
序章で世界観があわないで離脱してしまうと、仕事もゲームもストーリーを知れません。
ストーリーこそ「楽しさ」の醍醐味の1つと思いませんか?
ストーリーをはじめとした、「楽しさ」を知る上で大事な考え方があります。
例として「石の上にも○年」という言葉がありますが・・・・。
「その職業なりの面白さ」は「時間の長さ」で測れる程、定量的なものではありません。
仕事に入る前に抱けていなかった
「この仕事(自分が齎す提供価値)に面白さを覚える」感覚こそが、大事な仕事の楽しみ方です。
それは、偶発的なファクターが強いため、あくまでも念頭に置いて業務に勤しんでいきましょう。
「武道」に通ずる「仕事道」のようなものが私はあると思っています。
武道をやっていた方なら分かると思いますが、奥行きのある営みは、一定水準以上のやり込みを持って初めて見えてきます。
その「仕事道」を感じる前に、天職を求め転職を繰り返し続けると、本質的な「好き」や「楽しさ」を理解できないまま悪戯に歳を重ねてしまいます。もったいない!
7章:ナンバーワン?オンリーワン?
永遠の課題。
ナンバーワンを目指すのか?
オンリーワンを目指すのか?
どうやら、SMAPさんと私は違いました。
ナンバーワンを目指すには自己を否定しながら、より高みへ自己を持っていく必要があります。
一方、オンリーワンはナンバーワンへの競争から離れた個人が例外なく発揮できるものです。
皆様はナンバーワンよりもっともっと特別な世界に一つだけの花かも知れませんが、残念な事にそんな花は世の中にこれでもかという程に飽和しています。
「自分らしさ」の悪魔にとりつかれていませんか?
「自分らしさ」を求めすぎても結果を出さないと意味がないです。何事も。
未熟な時に自己肯定を優先したが故に、結局「好き」「得意」に行きつかず、後になって自己否定をせざる得ない状況に追い込まれている同世代。結構います。
「自分で選ぶ」とは?
では、どう「自分らしさ」を発揮していくのか?
そもそも「何事も、やってみないと分からない」なら、まずは何をどう選ぶのか?
「自己選択できているか」において大事なテーマは「内発的」か「外発的」か。
Youtuberになったら有名になれる!(って有名なYoutuberから聞いた)
医者になったらお金持ちになれる!(って親から聞いた)
エンジニアになったらフルリモートでノマドで働ける!(ってWeb広告を見た)
これらは全て、外発的。
外発的の何が問題なんでしょうか?
内発的なモチベーションには終わりがありませんが、外発的なモチベーションには達した後の先が無いことです。
単純に考えると、内発的要因で選択し続けると、「楽しさ」は尽きません!
→内発的モチベーションで進み続けたら、仕事や人生において楽しいが尽きない!というサイクル。
ここで「自分らしさ」を発揮していきましょう。
8章:キャリア・アンカー
より「自分らしさ」を発見していきましょう。
自分らしいキャリアを考える上で外せないのは「キャリア・アンカー」が何かということです。
キャリア・アンカーとは
- 「キャリア・アンカー」とは、アメリカの心理学者エドガー・H・シャインが提唱する概念。
- 個人がキャリアにおいて自己選択をする際に、最も大切、あるいはどうしても犠牲にしたくない価値観や欲求。
- 「何をするべきか?」ではなく、「何が譲れないか?」ということ。
- (人生を航海に見立てて)船が流される事から守ってくれるアンカー(錨)のこと。
自分のキャリア・アンカーを知る
- 皆さん個人個人「自分が何にアンカーを置いているのか。」を知っていただきたいです。
- 結果は、後述します。自分のアンカーの正体を知ってから突き合わせてみてください。
自分のキャリアアンカーを知ってみましょう!
- 簡単に結果を見たいならこちら
- 手元にダウンロードして行うならこちら
【結果解説】8つのキャリアアンカー
「専門・機能的能力」に分類されるのは、特定の分野における「専門家」として自身の能力を発揮したいタイプです。
このタイプの人は、特定の仕事に対する高い才能・意欲を持ち、自身の専門性やスキルを高めていくことに価値を見出します。
「エキスパートとして活躍したい」「専門的な知識・スキルは、誰にも負けたくない」という思考があり、
「管理職」としてキャリアを築いていくことよりも、「専門家」として現場の仕事を続けていくことを望んでいます。
そのため、「自身の専門分野でコツコツと仕事をする」ことで、
仕事への満足度が高まり、実力を最大限発揮できる傾向があります。
「管理能力」に分類されるのは、いわゆる「出世志向」が強く「管理職」として自身の能力を発揮したいタイプです。
このタイプの人は、企業経営への関心があり、経営者側に立って物事を考え行動することに価値を見出します。
「組織を動かすようなスケールの大きな仕事がしたい」「責任のある仕事を引き受け、自身の成長につなげたい」といった思考があるため、
「専門家」として特定分野で秀でる存在になることよりも、「ゼネラルマネージャー」や「経営者」としてのキャリアを築くことを望んでいます。
経営に必要とされる広範な能力を得ることを重視しているため、
「若いうちは異動を積極的に受け入れる」「昇進するための資格取得に、積極的に取り組む」といった傾向があります。
自律・独立に分類されるのは、「自分のペースやスタイル」を守りながら仕事を進めたい「研究職」「技術職」タイプです。
このタイプの人は、組織のルールや規律といったものに縛られることなく、
自由に行動できる環境の中で自身の力を発揮することに価値を見出します。
自立心や独立心が高く、「自分の納得のできるやり方で仕事を進めたい」「周囲の力を借りずに仕事をしたい」
といった思考があるため、集団行動よりも一人での行動を望んでいます。
規律が強く求められる大企業ではなく、自分にある程度の裁量が認められる程度の企業で働くことで、
実力を最大限に発揮できる傾向があります。
保証・安定に分類されるのは、「保証」や「安全性」を重視して働きたいタイプです。このタイプの人は、
1つの組織で長期的・安定的に、ゆったりとした気持ちで仕事をすることに価値を見出します。
「将来的に安定性のある仕事をしたい」「リスクがあることは避け、予測可能な範囲内で仕事をしたい」「部署異動などの大きな変化はできるだけ避けたい」といった思考の持ち主です。
そのため、大企業や公務員など終身雇用が期待できる組織に就職し、より堅実な転職先が見つからない限りは
転職を考えないという傾向があります。
創造性に分類されるのは、リスクを恐れず、新しい商品・サービスを創り出したい「起業家」タイプです。
このタイプの人は、既存の枠組みにとらわれず、新商品・サービスを開発したり、新規で組織を立ち上げたりするといったことに価値を見出します。
「新しいものが好き」「自分の創造性を大切にしたい」「事業をスタートさせたい」といった思考の持ち主です。
そのため、企業に属していても最終的に独立・企業の道を選んだり、企業にとどまる場合には社内ベンチャーを担当したりする傾向があります。
奉仕・社会貢献に分類されるのは、社会的に必要とされている「医療」「社会福祉」「教育」などの分野で力を発揮したいタイプです。
このタイプの人は、自分の仕事によって世の中を良くすることに価値を見出します。
「社会貢献したい」「人の役に立つ仕事がしたい」といった思考があるため、
「自分の仕事が、世の中のためになっているか」を重要視する傾向があります。
純粋な挑戦に分類されるのは、「難解な課題の解決」や「実力伯仲のライバルとの競争」など、あえて困難な状況に飛び込んで挑戦するタイプです。
このタイプの人は、多くの人が無謀だと思うような厳しい状況下で問題を解決することに価値を見出します。
「挑戦」こそが人生のテーマであり、「不可能を可能に変えたい」「自分を磨きたい」「難しい仕事に挑戦したい」といった思考の持ち主です。
毎日ルーティンワークを淡々と行うよりも、困難なことや新しいことに果敢に挑むことを好む傾向があります。
ワークライフバランス(Lifestyle)に分類されるのは、
「仕事」と、家庭や自分の趣味といった「プライベート」とのベストなバランスを常に考えているタイプです。
このタイプの人は、社会人として「仕事に熱心に取り組むこと」と、一個人として「プライベートの時間を大切にすること」を両立させることに価値を見出します。
「仕事以外の私生活も大切にしたい」「子どもが生まれたら、育児にも関わりたい」「仕事とプライベートの両立のため、
有給休暇を確実に取得したい」といった思考の持ち主です。
そのため、残業したり業務時間外の飲み会に参加したりすることよりも、在宅勤務や育休制度などを活用して仕事とプライベートを両立させることを好む傾向があります。
矜持(ブレない規範)を持つ
仕事を考える上で、大事なことは矜持を持つことです。
矜持とは、ブレない自身の規範のことです。
規範の考え方の第一歩として考えることとして、
仕事をする上での軸足は何か?ということです。
これは、キャリア・アンカーに近い軸です。
世の中で仕事をしてるのは、常に「人」と「人」です。これに例外はないはずです。
成果も大事ですが、人としてブレない規範や軸を持っている事も大事です。
変化が激しい不確実なVUCA時代において、前時代よりも強固な、矜持が求められているのではないのでしょうか?
9章:仮面(ペルソナ)の話
その仮面は必要か?
話は大きく変わります。
ここからは仮面と書いてペルソナと読む概念のお話になります。
概念的な「仮面」とは
人間が「どのような姿を外に向かって示すか」ということに関する、個人と社会的集合体の間の一種の妥協のこと。
「実際の自分の在りよう」を保護するための外向きの仮面を指す。
現実問題。
妥協の範囲は明確に自覚できていることが少ないです。
「どこまでが仮面で、どこからが仮面を外した顔か」という問題がついて回ります
歌劇「道化師」
レオンカヴァッロ作の『道化師』は、劇中に劇と現実の区別がつかなくなり、妻を殺してしまう過激な歌劇(ダジャレ)です。
この作品のテーマの1つとして、「本来、仮面を付けて過ごすべきところに、素の顔を露出してしまうことの危険性」があります
この歌劇は現代でも大変人気のある歌劇なのですが、これは下記を、内なり自分に対して目の当たりにするからではないでしょうか。
- 「人のアイデンティティやパーソナリティと言ったものは、大変脆弱なものである」
- 「人は外部環境次第で歪められたり、隠しておきたかった無意識が突然表出たりする恐れがある」
危険性を踏まえても「仮面」を被り続けたいか?
仕事上の要請でやむなく、被り続けなければいけないシーンは多々あります。
「仮面」の一番恐ろしいところは「自分が自分らしくない行動選択をとっていても自覚できないところ」
つまり「自分が自分らしくない行動選択をとっているか?」と自己監視することが一番大事です。
しかし、自己監視にも限界はあります。そのリスクヘッジとして自己開示があります。
自己をしっかりと開示することは、周りに気づいてもらえるリスクヘッジになります。
「仮面」を被る事がリスクになる時代
仮面を被り続けていると、いつか「アイデンティティ・クライシス」になる危険性が高いです。
アイデンティティクライシスとは?
→「自分は何なのか」「自分にはこの社会で生きていく能力があるのか」という疑問にぶつかり、心理的な危機状況に陥ること。
10章:ここまでの内容踏まえ、改めて「仕事」の話
「仕事における幸福」とは
世の中には「世界三大幸福論」というものがあります。
それはラッセル、アラン、ヒルティの「幸福論」です。
共通点
- 「仕事をせずに遊んで暮らすのは不幸」である
- 「仕事の幸せ」を大事にしていること
- 「世の中に確固とした価値を提供している。」
- 「誰かの役に立っている。」
- 「必要とされている実感。」
- 上記2つが精神の健康のためには必要。らしいです
新しい職場やプロジェクトに参画後に知る現実
「参画後に初めて見えてくる現実」によって、当初の期待や想定が打ち砕かれて戸惑うことを「リアリティ・ショック」と言います。
リアリティ・ショックには二つの種類があります
- 仕事に対するリアリティ・ショック
- 組織に対するリアリティ・ショック
仕事に対するリアリティ・ショック
-
「こういう仕事だと思ってなかった」と言う戸惑い
- 表向き(世間のイメージ)と異なる仕事をやっている事なんてよくあることです。
- そういった作業は、イニシエーション(通過儀礼)の一種と考えるべき。
-
「雑用」なのか「正統的周辺参加」なのか
- 例えば「料理人」の世界で「皿洗いが死ぬほど好きだ」と言う人はいません。
- 出来る事なら早く包丁を握って捌いて料理を作りたいと考えている。
- しかし現実は、料理を作ることはおろか、包丁すら握れ無い(業界もある)。
- これらを「下積み」とか「雑用」と捉えるか、はたまた「正統的周辺参加」と捉えるかで変わる。
ものは言いよう
-
正統的周辺参加とは
- 新人が職場に入って様々なことを学んでいく様子を言葉で説明したもの。
- 正統的、つまり一人前の職場のメンバーとして。周辺の、つまりコアの仕事ではない領域から参加することを通じて、コア領域の仕事に必要な知識を少しずつ学習していく、という考え方のこと。
-
「雑用ばかり」とか「やりたいことではない」などと嘆く人は数多くいるが、一方でそう言った小さな、コアではない仕事の中に、貴方が目指す先輩たちが活躍しているエッセンスが隠されているものです。
組織に対するリアリティ・ショック
- 社風や価値観の違いに基づく戸惑いのこと。
- 例
- 意識高く入ると、周りが低くて物足りなさを覚えた。
- 意識高く入って来ていないのに、周りが高くて気疲れした。
- 緊張感を持って欲しいのに、周りが弛緩(しかん)していた。
それぞれのリアリティ・ショックは必ず発生する
しかし、こういった時の「下降局面」は長くは続きません。
永遠に高揚感の続く仕事もなければ、永遠に閉塞感の続く仕事もない。
閉塞感が無くならないのなら、それは病気への入り口なので環境を今すぐに変えましょう!
人生の下降曲線、上昇曲線を自覚し、常に正直に向き合えるようになるとヨシ!
曲線 is エモーショナル!
11章:「仕事」を考える上で大切な「良い偶然」
- 幸せな職業人生は、用意周到に計画できることでは無ァい!!!(CV.渡辺謙)
..... はい。
というのも、幸せな職業人生は、予期できない、偶発的な出来事によって形成されていくもののようです。
スタンフォード大学のジョン・クランボルツさんの実証研究によると、成功者の8割は「自身の成功は偶然によって形成」 と述べているようです。
「成功者になりたい!」誰もが考えることです。
では、成功者の8割が「偶然によって形成」されているのであれば、
「良い偶然」と遭遇することが、成功者への近道になるのではないか・・・?!
「幸せな職業人生」を「良い偶然によって形成」するために大事な5つのポイント
- 好奇心
- 自分の専門・担当分野だけでなく、色々な分野に視野を広げ、関心を持つことで機会創出。
- 良い偶然に反応するためには、未知に対してポジティブで新鮮な反応をする心性が求められる。
- 粘り強さ
- うまく行かなかった時に耐えることで、新たな出会いや出来事に恵まれ、新たな展開へ。
- 繊細な世の中においては「鈍感力」とも言い換えられる。
- 柔軟性
- 一度決めたことでも、状況に応じて対応することでチャンスが増える。
- 頑なで意固地な態度の人には、なかなか良い偶然はやってこない。
- 楽観性
- 異動や逆境なども成長機会とポジティブに捉えられる。
- 性格ではなく、状況判断時の特性のこと。
- リスクテイク
- チャレンジには失敗が当たり前。失敗にめげず積極的にリスクをとっていくこと。
- 大事なのは、一定の範囲内で計算されたリスクをとること。
これら5つのポイントが「良い偶然」を形成していく上で大事
12章:「良い偶然」の起こし方
そもそもどうやって「良い偶然」を起こすのか?
答えは当たり前のようにやってることです。
機会創出(人脈×信用)をひたすら行う
私は野球が好きなので、野球選手を例にあげます。
たくさんヒットを打ちたいなら、打数を重ねて、たくさん前に転がすしかありません
∵「機会」がないと、「偶然」は生み出せません。しかし、機会を増やすだけではだめ。来た球を前に転がせるような能力も日々鍛錬で培う事が必要です。
「いい偶然」は、誰からもたらされる物なのか?
クランボルツさんはこう言ってます。
「仕事の転機に繋がる縁は、親族や友人等の親しい間柄ではなく、それほど親しくない関係の人から齎される事が多い」
「人脈」×「信用」がいい偶然に繋がるということでしょうかね。
では、 「信用」を形成するためには?
- 自分自身で「この人なら大丈夫だ」と思えるような人物像を思い浮かべて、自分をその人物像に近づけていきましょう。しかし一朝一夕では行きません。
- 「日常」でどれだけ周りと健やかなやり取りを積み重ねられて来たかが大事になります
「結局」意地悪な人に、良い偶然はやってこない
(やや宗教的な話になるので、詳細は割愛しますが)
優しい人や「いい人」に、良縁や良い偶然が巡るとは限りませんが、
意地悪な人に良い偶然はやって来ません
やさしいせかい で日常を彩れたらいいですね(小並感)
続いては、ここで挙げた「いい人」について。例をあげて、深堀していきます。
13章:「いい人」とは
「繰り返し囚人のジレンマ」から学ぶ「いい人」の一つの指針
-
「繰り返し囚人のジレンマ」というゲーム
- 2Playerで行う
- 選択肢「協調」or「裏切」を選択し続ける
- 高い金額を得るのが目的
- 「二人とも裏切」→二人とも1万円
- 「二人とも協調」→二人とも3万円
- 「一方が裏切る」→裏切った人に5万円
-
ミシガン大学の政治学者ロバート・アクセルロッドが、多くの学問の専門家を招きコンピュータ同士で「いかに高い金額を得るか」戦わせました~!!!!次はクイズです。
【シンキングタイム】
Q. 一番強かったプログラムはどんなプログラムだったでしょうか?
【解答はコチラ】
初回に「協調」を出す、それ以降は前回の相手と同じものを出す。
→ た だ そ れ だ け 。
【なぜこのプログラムが勝ったのか】
→自分からは決して裏切らない
→相手が裏切ったら即座に裏切る
→相手が協調に戻ったら、こちらも協調に戻る
- ロバート「この協調戦略は長い付き合いが想定されるケースでは有効だけれど、そうでない場合はこの限りではない」とのことです。TPOにもよるということですね。
「人を見たら泥棒と思え」という真逆のことわざもあるので、色々な捉え方が出来るものですね
終章:ドラえもんの名シーン
- 何があっても、ひたすら前進し続けましょう!
- 皆様のキャリアや仕事が前進することを、かげながら願っております。
今回お話しする内容の元になった書籍
上記の書籍をサッと読んで個人の解釈の元、感じたことや気になったこと等を記載し、その後色々と書き換えてます。SP Thx.