Introduction
以前、同じ環境に Python を同居させてしまった時の副作用が原因になっています。先に目を通していただくと理解しやすいかと存じます。
本記事では、Python 自体は新バージョンをデフォルトにしたものの、pip は古いバージョンのがデフォルトになってしまった環境での解決方法を共有します。
本記事が少しでも読者様の学びに繋がれば幸いです!
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環境
Ubuntu22.04
発生条件
Flask と FastAPI との比較を行っていたところ、個人 PC に Flask-Login をインストールしていないことに気が付き、インストールを行いました。
pip install Flask-Login
インストール後も VSCode が import 文を認識しません。
pip list で確認してみます。
pip list | grep Flask
インストールした筈の Flask-Login が見当たりません。
確認のためサーバーを立ち上げても、import エラーが起きています。
原因
違うパスにインストールされたかと思い再度インストールを行うと、インストール済のメッセージが出ます。一部抜粋します。
Requirement already satisfied: Flask>=1.0.4 in /home/hoge/.local/lib/python3.10/site-packages (from flask_login) (2.3.2)
Python3.10 にインストールされています。私の Python は 3.11 なので、使用していない旧バージョンに Flask-Login がインストールされたため、import エラーが発生していました。
解決
pip のデフォルトを Python3.11 にして Flask-Login をインストールすれば動きそうなので、まず旧バージョンを消してしまいます。
デフォルトの Python を消すと二の舞なので、念の為 Python バージョンを確認します。
python3 -V
Python3.11.1 が返ってきたので、3.10 は消して良さそうです。
Python 3.11.1
lib の Python3.10 は消しておきます。
rm -r /home/hoge/.local/lib/python3.10
Python3.11 に pip が入っていなかったため、curl でget-pip.py
を取ってきて実行します。
curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py -o get-pip.py
python3 get-pip.py
pip バージョンを確認します。
python3 -m pip --version
Python3.11 が確認できました。
pip 23.2.1 from /home/hoge/.local/lib/python3.11/site-packages/pip (python 3.11)
後はpip install
して動作確認すれば完了です。
pip install Flask-Login
import エラーが消え、無事に Flask サーバーが立ち上がりました。
最後に
Python の管理は仮想環境使った方が安心ですね。1
本記事の問題が想定より早く解決してしまったため、Flask-Login 固有の問題なのかは分かりませんでした。2
もし判明したら追記します。
最後まで閲覧頂きありがとうございました。
本記事がお役に立てば幸いです!
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