Introduction
普段のコーディングはVSCode
で行っていますが、ちょっとしたメモやシェル、SSH 接続した学習用の端末等でVim
を使う機会があります。
メモはともかく、Vim
ではシェルのshebang
や学習時のハイパラ設定等、定型文を頻繁に手入力していました。
そんな面倒なコピペや手入力をしなくても、.vimrc
に短縮入力(abbrコマンド)
を登録しておくとショートカットできて便利なので紹介します。
本記事が少しでも読者様の学びに繋がれば幸いです!
「いいね」をしていただけると今後の励みになるので、是非お願いします!
環境
Ubuntu22.04
1. .vimrc の設定
-
.vimrc
はVim
の設定ファイルです。ここで短縮入力
を記述します。 -
短縮入力
は長い文字列を、ショートカット文字列で記述できるようにします。 - 以下のコマンドで
.vimrc
を開きます。ファイルがない場合は新規作成されます。
vim ~/.vimrc
-
短縮入力
の基本構文は以下になります。
abbr <ショートカット> <文字列>
- 例として、
shebang
を登録してみましょう。.vimrc
に以下の記述を追加してください。
abbr _sh #!/bin/bash
- 基本構文に当てはめると以下のとおりです。
- <ショートカット>_sh
- <文字列>#!/bin/bash
-
:wq
でファイルを保存して閉じます。以上で短縮入力
の登録完了です。
2. 短縮入力の動作確認
- 登録した
shebang
の短縮入力を実行してみましょう。
vim test
-
i
で挿入モードに入ります。 - <ショートカット>の
_sh
を入力し、Enter
やTab
等、文字や数字以外の任意キーを押します。
#!/bin/bash
-
shebang
が表示されるようになりました。 - 以上で
短縮入力
完了です。<ショートカット>の文字列を忘れないようにすれば、地味ですが大いに役立つ機能になります。
3. おまけ
- 今回は
短縮入力
を 1 件しか登録しませんでしたが、複数のabbr
コマンドが追加可能です。 -
短縮入力
は 1 行に限られませんが、エディタのタブ補完のようにシンプルな設定をおすすめします。
最後に
一度短縮入力
を登録しておけば環境が変わる等ない限りショートカットできますが、それ故に忘れやすいため備忘録として記事にしました。
本記事の執筆にあたり、『マスタリング Linux シェルスクリプト』を参考にしました。
情報が比較的少ないシェルの体系的な知識に加え、本記事にあるような Vim の便利な機能も記載されておりますので本棚に一冊あると重宝します。
参考