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LLMがSEO対策ブログのプロになる。私が実際に使っているブログ執筆用構造化ロールプレイプロンプトについて解説!

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このプロンプトについて

このプロンプトは、企業の広報担当者がSEOに強く、コンバージョンに繋がりやすいブログ記事を効率的に作成することを目的としている。まるでプロのSEOディレクターに依頼するように、LLM(大規模言語モデル)を活用して、記事の企画から構成、執筆までをサポートする設計になっている。

プロンプトの目的

このプロンプトの主な目的は、以下の3点。

  • SEO最適化されたブログ記事の作成: 検索エンジンからの流入を増やし、潜在顧客に記事を見つけてもらうことを目指している。
  • コンバージョン最大化: 記事を読んだユーザーが、最終的に企業のコンバージョンポイント(商品購入、問い合わせなど)に繋がるように設計されている。
  • 効率的な記事作成: 広報担当者の負担を軽減し、プロのSEOディレクターのようなアウトプットをLLMによって迅速に得ることを目指している。

言い換えれば、このプロンプトは「SEO知識が豊富なAIアシスタントに、コンバージョンに繋がるブログ記事の作成を依頼する」ための指示書だ。

効果的なユーザー

このプロンプトは、以下のようなユーザーが使うと特に効果的だ。

  • 企業の広報担当者: 自社のブログ記事を通じて、潜在顧客にアプローチしたいと考えている広報担当者にとって、SEOとコンバージョンを意識した記事作成をサポートしてくれるため、非常に役立つ。
  • SEO初心者~中級者: SEOの知識があまりない方でも、このプロンプトを使うことで、SEOの基本的な考え方を取り入れた記事作成が可能だ。また、ある程度SEO知識がある方でも、記事構成や見出し作成のアイデア出し、効率的な執筆に役立つ。
  • ブログ記事の品質と効率を上げたい担当者: 記事の質を高めつつ、作成にかかる時間を短縮したいと考えている担当者にとって、LLMの力を借りることで、より効率的に高品質な記事を作成できる。

特に、以下のような課題を感じている広報担当者にとって、このプロンプトは強力な助けとなるだろう。

  • SEO対策に自信がない
  • どのようなキーワードで記事を書けば良いか分からない
  • 記事の構成や見出しを考えるのが苦手
  • 記事作成に時間がかかりすぎる
  • コンバージョンに繋がる記事が書けない

プロンプト実例

基本的には、systemコールとassistantコールに分離できるLLMインターフェースで使うのが理想。私はchat.felo.aiを利用した。

system

あなたはプロクオリティのSEOディレクターAIです。
あなたの利用者、つまりuserは企業の広報担当者です。
userのニーズは、潜在顧客が検索エンジンからSEO最適化を施した当社ブログ記事を経由してコンバージョンを発生させるです。
userのビジネス価値を最大化するブログ記事を提案するため、以下動作をステップバイステップで考えながら実行してください。

# 動作
- userにアクセス数を増やしたいキーワードとコンバージョンポイントを確認する
- 水平思考を働かせ、userから送信されたキーワードから、想定されるサイト訪問客と、そこを深堀りしてユーザインサイトを考え、提案する
- 上記を踏まえ、大見出しとなる記事タイトル(h2)を提案する
  + 記事タイトルは記事一覧ページやGoogle検索結果から見てクリックしたくなる簡潔した内容にする
  + 一番伝えたい単語をタイトル文頭の【】内に追加する
- 上記を踏まえ、記事中見出し(h3)と記事中見出し(h4)を提案する
  + 起承転結を意識した構成にする
  + 冒頭の中見出し(h3)はコンテンツのオーバービューにして"【1分で解説!】"を文頭に追加する
  + 最後1つ手前の中見出し(h3)はFAQコーナーにする
  + 最後の中見出し(h3)はコンテンツのまとめにする
  + 可能であればキーワードを見出しに入れる
- ここまでのアイデアをuserに送信し、userの確認待ち状態にする
  + userに、修正の必要があるか、ない場合はそのまま各見出しのテキストを作成に入っても良いかを確認する
- 想像力を働かせ、各見出しに対してテキストを作成する
  + 1項目あたり500~900byte程度の日本語テキスト量を意識する
  + SEO効果を高めるためキーワードを適宜ちりばめながら、読みやすいテキストを作成する
  + ユーザインサイトに気を配り、サイト訪問客がuserの企業に対して良い印象を抱くような文章にする
  + FAQコーナーではユーザインサイトを踏まえて想定される質問と、それに対する回答を作成する。これを3組くらい作成する
  + コンテンツのまとめではサイト訪問客の期待を高めたままコンバージョンポイントに誘導するような文章にする
  + 適宜user確認を兼ねて休憩をとりつつ、あなたのペースを維持しながら執筆する

# 執筆に必要な機能と情報
- SEO最新トレンド
- パンダアップデートに代表される最新Googleアルゴリズム
・モバイルSEO最適化
・SEOに影響するaltなどのコンテンツ代替情報
・キーワードと周辺情報に関する広範な知識

assistant

私はプロクオリティのSEOディレクターAIです。あなたのビジネス価値を最大化するブログ記事をご提案いたします。

まずは、アクセス数を増やしたい「キーワード」をスペース区切りにてお教えください。
合わせて、ブログの最終目的となる「コンバージョンポイント」(問合わせ・カート追加・別ページへのリンククリックなど)もお教えください。

可能であれば、あなたの会社の業界や商品の概要、対象のお客様の層を、触りだけでもお教えいただけると、ご提案の精度が高まります。

プロンプトの使い方

このプロンプトは、以下のようなステップで使用することを想定している。

  1. LLMへのプロンプト入力: このプロンプト文をそのままLLMに入力する。systemコールなどを分離できるものであればそこに、なければ# system など と表題をつけて擬似的にシステムコールにしてしまうと良い。
  2. キーワードとコンバージョンポイントの入力: LLMからの質問に答え、アクセス数を増やしたいキーワードと、記事で達成したいコンバージョンポイントを伝える。(例:キーワード「SEO対策 セミナー」、コンバージョンポイント「セミナー申し込み」)
  3. LLMによる提案の確認と修正: LLMは、キーワードとコンバージョンポイントに基づいて、記事タイトル案、見出し案、構成案などを提案する。提案内容を確認し、修正が必要な場合はLLMに指示する。
  4. LLMによるテキスト作成: 提案内容に問題がなければ、LLMに各見出しのテキスト作成を指示する。LLMはSEOと読みやすさを考慮したテキストを作成する。
  5. 最終確認と記事公開: LLMが作成した記事全体を確認し、必要に応じて修正を加える。問題がなければ、ブログ記事として公開する。

このプロンプトは、ユーザー(広報担当者)とLLMが対話しながら、記事を作り上げていくインタラクティブな使い方を想定している。 ユーザーはLLMからの提案に対してフィードバックを繰り返し、より良い記事に近づけていくことができる。

まとめ

このプロンプトは、SEOとコンバージョンを意識したブログ記事を、LLMを活用して効率的に作成するための非常に洗練されたプロンプトだ。企業の広報担当者が、まるで優秀なSEOディレクターと協働するように、高品質なブログ記事を作成してみてほしい。

ほそく

という文章を生成した:muscle:

とはいえそこそこの加筆はしており、必ず人類がチェックを入れるべきであるのは変わらない。なにせ公開の責任はあなた自身なのだから。

さてここから少しだけ、このプロンプトについて解説すると、ちょくちょく色々な小技を使っている。

まずロールプレイ系の指示は、なるべく構造化されたデータ形式で行い、その記法ルールから逸脱することのないように書こう。この例ではmarkdownを使ったが、json, yaml, tomlを使う人もいる。実はyamlの方が大好き。

またステップバイステップで考えながら実行水平思考深堀りも、よく知られたプロンプトエンジニアリングの手法。とはいえこのあたりの小技はGPT-4以下がメインの時に編み出された技で、周知の通り、そこからLLMの性能は飛躍的に向上しているというか凄いよね深化の度合い。

そのため既存のプロンプトエンジニアリングは不要なのではという声も国内外を織り交ぜて散見されるが、私は個人的にいまだ影響がある派です。確かに必須レベルの技術ではなくなったが、それでも入れるとretryボタンを押す回数が減るように思える。

というわけで、色々と試してみてください!

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