AmazonからSES(Simple Email Service)の警告が来た話

何が起きたか

• Webサービスを運用しており、AWSのSES(Simple Email Service)を使用している。
• テストのため、人物データの更新を頻繁に行った。
  →　特定のデータを保存したときに、人物が保持するEmailアドレスに、メールが自動で飛ぶような仕組みになっている。
  →　テスト用のデータなので、すべてのデータは[e-mail]のような存在しないアドレスに書き換えていた。
• 「Amazonから、バウンスレートが上がっているぞと警告のメールが来た」と、お客様から連絡を受ける。
  バウンスレートとは、存在しないアドレスに対してSESを使ってメールを送信していると上がっていくスコアのようなもの。
  https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ses/latest/DeveloperGuide/e-faq.html#e-faq-bn
• しかも英語で書かれてるからよくわからんとのことで、AWSから来た警告メールを私に転送してくれた。
• このまま放置してるとサービスが使えなくなるとの情報があり、恐れおののく。

どう対処したか

• メールボックスシミュレーターを使用した。
• メールボックスシミュレーターとは、いくら送信してもバウンスレートが上がらない仕組み（メールアドレス）の事。
  https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ses/latest/DeveloperGuide/mailbox-simulator.html
• つまり、送信先のメールアドレスを[e-mail]に書き換えてしまえば、バウンスレートが上がらなくなる。
• しかし、私がメンテしている環境では、テーブルのemail列にユニーク制約が貼られているため、全部同じEmailアドレスにすることはできない。
• そこで、ラベリングという仕組みを使い、一意性を確保した。
  こんな感じ。
  [e-mail]
  [e-mail]

その他感想など

AWSの日本法人がいい感じ。
自動で送られてきたのであろうバウンスレート上昇警告メールのあと、AWSの日本法人からメールで連絡があり、「メールボックスシミュレーターを使えば解決するかもしれないから検討してほしい」との助言をもらった。
AWSの機能はとても把握できないほどに多いので、具体的なアドバイスは非常に助かる。