Akamai Control CenterでのAPIクレデンシャルの作成方法

Akamai 製品は API を使って設定確認や変更が行なえます。最初に、API 用のクレデンシャル（ユーザー及びキー）を Webベースの統合管理用インターフェース「Akamai Control Center（ACC）」で作成する必要があります。なお、作成したクレデンシャルはAPIだけでなく、Akamai CLI（コマンドラインツール）、Terraformなどでも利用することができます。
今回はACCでのAPIクレデンシャル作成方法をご紹介します。

APIアカウント作成

ACCにログインし、左上のグローバルメニューから、Identity & Accessを選択します。

APIアカウント作成の権限を保持しているユーザーでログインする必要があります。

メニュー右側にあるAPIクライアントの作成 をクリックします。

ここではクイックを選択します。　
詳細を選択することでAPIへの詳細なアクセス制限などを設定することができます。後でも変更可能です。また「別のユーザー」や「サービスアカウント」向けのタイプを選択することが可能です。

動作確認後は適切なアクセス権を与えるように権限の編集を行ってください。

ACC上にAPI用のアカウントが作成されます。後でこのアカウントを確認や変更を行いたいときは、作成時と同様にACCグローバルメニューのIdentity & Accessよりアクセス可能です。

クレデンシャルの作成及び保存

先ほどの画面にて、資格情報の作成をクリックすると、以下のようにAPIへアクセスするためのクレデンシャルが作成されます。
別の画面に遷移すると、client_secretは閲覧できなくなるため、このタイミングでダウンロードまたはテキストファイルにて保存する必要があります。

クレデンシャルは他人が利用できないように、安全に保管をしてください。

クレデンシャルは更新通知に従い定期的に有効期限の更新を行う必要があります。

テキストで保存した情報に対して、セクションとして [default]を付与したうえで、ファイル名「.edgerc」として以下のようにAPIにアクセスするマシン内に保存します。
・Windows　C:¥Users¥{ユーザー名}¥.edgerc
・Linux　　　/home/{ユーザー名}/.edgerc
・macOS　　/Users/{ユーザー名}/.edgerc

動作確認

ここではシンプルにhttpieを用いてAPIでContracts情報（契約IDのリスト）を取得してみます。
.edgercを保存した端末にて、以下のコマンドを実行し、Contracts情報が返ってきたら成功です。
httpie-edgegrid pluginをインストールする方法は下記リンクを参考にしてください。

$ http --auth-type=edgegrid -a default: :/contract-api/v1/contracts/identifiers
HTTP/1.1 200 OK
Connection: keep-alive
Content-Encoding: gzip
Content-Length: 48
Content-Type: application/json
Date: Tue, 13 Sep 2022 07:12:05 GMT
Server: nginx
Vary: accept-encoding
x-ids-session-id: 5fba11a3-60e1-4f31-8445-xxxxxx
x-trace-id: xxxxxxxxxxx

[
    "A-XXXXXXX",   #これらがContracts情報です
    "B-YYYYYYY"
]

httpieにhttpie-edgegrid pluginをインストール
https://techdocs.akamai.com/developer/docs/httpie-make-api-calls
List contracts
https://techdocs.akamai.com/contract-api/reference/get-contract-ids

まとめ

ACC上でAPIクレデンシャルを作成することで、API/CLI/TerraformなどのAkamai DevOps環境を作ることができます。種設定情報などをコマンドで取得するだけではなく、設定を変更したり、それらを自動化したり、応用することで業務の最適化につながります。
本記事ではAPIクレデンシャルの作成方法をご紹介しました。ぜひ本記事をきっかけにAkamaiのサービスをDevOpsに組み入れてみてください。

関連記事