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たった3ヶ月のプログラミング経験のみを引っ下げてセブ島オフショア開発拠点に乗り込んだ話(後編)

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この記事は、プログラミングほぼ未経験だった私が数年前にフィリピンのセブ島にあるオフショア開発現場にてブリッジSEとしてのキャリアをスタートした頃の経験についてです。前編ではブリッジSEとして入社するまでの経緯について書きました。この後編では入社前の手続き関係から入社後の経験について書いていきます。

ブリッジSEに挑戦したい方、海外就職に興味がある方に向けて、少しでも参考になれば幸いです。

前編はこちら↓

#内定承諾の後、フィリピンへの渡航

9月上旬の採用イベントにて内定が出た後、そこからが時間掛かりました。当時通っていたプログラミングの学校の卒業予定が10月末。最終的に給与交渉その他諸々がまとまったのは帰国後の11月前半。

フィリピン特有のスローさに加え、今まで日本人を採用したことがなかった(日本語がペラペラのハーフは2人いましたが、フィリピンのパスポートを持っていたので特別な手続きは必要無かった)ため、ビザの取得方法とかでかなり時間が掛かってしまったみたいです。

そして話を聞くと、ビザの取得にはフィリピンに入国してから2ヶ月程度掛かる可能性があるから1日でも早く入国してほしいとのこと。そして11月下旬に入国し、そこから2ヶ月に及ぶ暇な日々が始まりました。笑

入国直後は住む部屋もないので日本人が経営するゲストハウスに滞在し、部屋が見つかるまで3週間ほどお世話になりました。そこでの生活は色々な人との出会いもあり充実していましたがとにかくやることがない。笑

遠出して島とかに行きのんびり過ごしたかったのですが、人事からはビザの手続きが急に必要になる可能性があるため、市内にいてくれと言われていました。

なので年末に帰国することも国内旅行に行くこともできず、ひたすら市内でビザを待つという日々でした。幸いなことに年末年始を挟んでいたのでイベント事に多く参加出来たのはせめてもの救いでした。

#そして迎えた入社日

2ヶ月に及ぶ異国でのニート生活を経て、2018年1月下旬にようやく仮の労働ビザが取得でき、入社日を迎えました。

その日は他にも入社する人が計8名ほどいました。もちろん私以外は全員フィリピン人エンジニアです。向こうもまさか日本人がいるなんて想像もしてなかったでしょう。特に初日の午前中は距離を感じました。

入社の手続きやオリエンテーションなど、最初の数日は実際の業務に就くことは無かったのですが、数日経ってチームのメンバーを紹介してもらい、本格的に仕事が始まる、、かと思われました。

#入社直後に出張で開発現場に送り込まれる

入社前の段階でマネージャーからは出張で日本に行ってもらうことはできるか、と聞かれていたので、短期ならむしろ行きたいですと答えていたため、いつかは出張で日本に行くことがあるんだろうと準備はしていました。

が、まさか入社して3週間後に3人のチームのブリッジSEとして東京に送り込まれるとは想像していませんでした。その当時たった2ヶ月PHPを触っただけの、素人に毛が生えたどころか、産毛しか生えていない状態で某大手通信会社のエリート達が集まる日本のオフィスに乗り込むこととなったのです。

#緊張の東京出張

入社してからの3週間はほぼ出張の準備であっという間に過ぎていき、ブリッジSEとはなんぞやということもよく分からないまま出張の日を迎えました。

当時のチームは私を含めて3人。チームリーダーはマニラオフィスからだったため、メールでのやりとりはあったものの対面で会うのは出張初日の朝、出勤前でした。

セブからのもう一人はミドルクラスのメンバーではあったものの、彼もまた入社直後でした。不安しかない中、当日オフィスに行き、受け入れ先の担当の方と会ってそこから合計7ヶ月に及ぶ地獄の日々が始まりました。ストレスしか無かったこの7ヶ月の話はまたいずれシェアします。

そんなこんなでブリッジSE経験ゼロ、プログラミング経験3ヶ月(PHP2ヶ月、IllustratorやPhotoshopなど1ヶ月)のみを引っ下げてセブ島のオフショア開発拠点に乗り込んだ話でした。

#最後に

この経験で言えることは、やはり人は現場で揉まれることによって成長すること、人生なんでもなんとかなるということです。

今考えると、ITのことなんてほぼ分からない状態でよくあの会社の採用イベントに参加し、よくあんなドヤ顔で面接受けたなと自分でも感心します。今なら絶対にできない。。笑

経験がない、スキルがない。そんな状態でブリッジSEとしてのキャリアをスタートさせ、その状態のまま現場に送り込まれ、最初はかなり苦労しました。日本側の担当者の言ってる意味が分からず、通訳なのに通訳できない。さらに日本側の担当者とフィリピン人エンジニアは言葉が通じないはずなのに自分を介さずに会話した方が話が通じる、という状況も多々経験しました。

ただ、その経験がモチベーションとなり成長に繋がりました。現在でも技術的な知識やプロジェクトマネジメントのスキルに関してはまだまだ勉強中の身ですが、あの時の経験があるので怖いもの無しで取り組めています。

現在はコロナの影響もあり渡航が難しく、海外で挑戦するのは難しい状況ではありますが、日本以上に責任感を感じられて成長できる環境が海外にはあります。

コロナが落ち着き再び渡航が自由にできるようになった際は、海外で挑戦したい気持ちがある方は是非挑戦することをお薦めします。

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