話すのって難しい!!
普段の業務、LTや社内での勉強会等で何かの情報をしゃべってアウトプットする機会があると思います。
「 発表の場でスベるの怖い!!誰の記憶にも残らないような話にしたくない!!」
と思っているのは私だけじゃないはずです。
私はLT会や勉強会でものすごい回数をお話ししてきたわけではないのですが、趣味でやっているテック系Podcastを300エピソード以上配信してきたので、自分なりに考えていることを吐き出してみたいと思います。もし、誰かの悩みの解決の一助になれば良いなと思って自分の思考の整理がてら書いてみました。
どんな人に向けた情報?
- LT会や勉強会等の学びの機会でお話しする(したい)人
- Podcastでお話しする人、お話をお願いされた人
ざっくりまとめ
- 過去の自分が面白いと思う話をしよう
- 伝えたいメッセージをものすごく絞って、繰り返し伝えることで聞き手の頭に残そう
- 真面目な勉強話にちょっと感情をのせよう
誰かの前で話す準備
あくまで個人の意見ですが、LT会等の資料準備とPodcastで話をする準備には通じるものがあると思っています。
私がLT会等で資料を作る時には、下記のような流れで資料を作ります。
1. 話のゴールを決める(どんな人がどのように行動を変える内容にするか)
2. ゴールに向けたストーリーをつくる
3. 資料を作る
4. 時間内で話す練習をする(2~3回?ビデオ撮りながら)
5. 本番
LT会の資料の準備では、上記のような流れで資料作りと発表練習を経て、本番なんとかやり切ることができます。
一方で私がPodcastでお話をするときは、上記の「1~2」の部分のみで準備が完了します。
Podcastの収録では人に見せる資料を作る必要はなく、手元のメモのみで収録をします。また、収録時間の制限はほぼないため話す練習もしてません。(言い直しても編集でキレイにできる)
そのため、本記事ではこちらの「1~2」の部分にフォーカスして、個人的に意識していることを書いてみようと思います。
誰に向けて話をするのか?
これは「話のゴールを決める(どんな人がどのように行動を変える内容にするか)」の部分について意識する内容になります。
そのなかで私が重要だと考えているのは、「誰に」向けて話をするのか?ということです。
世の中一般的には「どんな属性の人に向けて話をするのか?」や「どんな立場の人に向けて話をするのか?」ということがよく言われるかなと思います。
私は勉強の場で話すことにおいて、 「過去の自分に向けて話す」 というのが重要かなと思います。理由は、架空のペルソナに対する必要な情報や面白いと思う要素を考えるよりも、過去の自分にとっての必要な情報や面白いと思う要素を考える方がイメージがしやすいからです。
話すストーリーを作っている時のあなたはおそらく、学んで楽しかったことをアウトプットすることでしょう。そのため、過去の学んで楽しかったことを伝えられるように、まだ話す内容を知らなかった自分が少なくとも楽しめるようなストーリーを作っていくのが非常に重要だと思います。過去の自分が楽しい話ができれば誰かが楽しいと思ってくれます。
伝えたいメッセージをものすごく絞る
LT会等の短い話でも、2~30分のセッションやPodcastエピソードでも共通して、伝えたい話を絞るのが非常に重要だと思います。
話にいろんな情報が含まれていて、あちこちにいくような話を聞いている時、聞き手は学びを受け取るには長時間集中して聞かねばならず、非常にエネルギーが必要だと思います。
聞き手は常に集中して聞けるわけではありません。そのため、伝えたいメッセージを繰り返し、強調して話せるようなストーリーを作ると聞き手の頭に残りやすいと思います。ただ、伝えたいメッセージを繰り返し、強調して話すためにはそもそものメッセージの数を絞る必要があります。
伝えたいメッセージを強調する。そのために伝えたいメッセージを繰り返す。繰り返すために伝えたいメッセージをものすごく絞る。
個人的には、伝えたいメッセージはまとめスライドに3つにまとまるくらいが良いと思います。そして、話の内容はそのまとめの情報に向かった肉付け的な話がされるのが非常に理想的です。それによって、伝えたいことを聞き手の頭に残すことができると思います。一生懸命考えたストーリーには色々な情報を込めたくなるかと思いますが、そこはグッと堪えてエッセンスだけを入れる気持ちで絞りましょう!
ちょっとだけ感情をのせる
これは職人芸じみてますが、非常に重要だと思ってます。
勉強会等の学びの場ではロジックや知識等の論理的な話が中心になりがちだと思います。ただ、論理的な話ばかりでは記憶には残りづらいです。
人間の記憶は感情が動く時の方が残りやすいと言われている(※1)ため、聞いてる人の感情を動かすような話ができるのがベストかなと思います。
※1 引用[PR Times: 「興奮」「興味」「喜び」の感情が学習中の記憶力を向上させることを証明: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000255.000003287.html]
聞き手を笑わせるという手もありますが、面白いこと言うのは難しいなと思うので、個人的には感情を乗せて話して共感してもらうのが良いかなと思いました。
例:
- エンジニアあるあるな苦労話エピソードを感情を乗せつつ入れ込む
- 難しい内容を説明する際に途中まで説明し、「全然わからない!」と聞き手が共感するようなクッションを入れる
具体例で伝えられてるか微妙ですが、意識するのは重要だと思っています。ぜひ聴いている人の感情が多少動いたり、共感してくれるような情報を入れてみましょう。
まとめ
以上、自分なりにお話しする時に考えていることを書いてみました。勉強会やPodcastでお話しする機会がある人の参考になれば幸いです。
- 過去の自分が面白いと思う話をしよう
- 伝えたいメッセージをものすごく絞って、繰り返し伝えることで聞き手の頭に残そう
- 真面目な勉強話にちょっと感情をのせよう
[おまけ]Podcastのすゝめ
私は継続的にアウトプットをできるエンジニアになりたいなと思っていて、ブログ開設やLT等のイベント参加等色々やってきましたが、どれも続かず苦労していました。
そんな私でもテック系Podcastでのアウトプットを約3年続けることができています。
というのも、実はブログ記事を作り続けたりLT会にたまに出るよりも、Podcastをしつづける方が私にとってハードルが低かったのです。
記事内で書いた通りLT会資料の準備途中くらいの準備状況で配信ができてしまうので、準備が簡単だし、定期的な配信をするために定期的なアウトプットを強制されるため、個人的にはアウトプットがしやすいです。
イベント参加やブログが続かない人は、友達や会社の人を誘ってPodcastをやってみてはいかがでしょうか?
番組へのお便りで「社内Podcast始めました!」というお声をチラホラいただくので、社内Podcastはそこまでハードル高くないかもです。