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WordPress on GAEのチュートリアルをやってみた件

Last updated at Posted at 2019-07-16

なぜやったのか

元々はさくらのVPSの安価なプランにWordPressを乗っけてサービスを運用していましたが、

アクセス数の急増により、プラン変更かサーバー移行の選択を迫られました。

なるべく無停止かつ安全にスケーリングしたいので、GCPのApp Engine(以下、GAE)を採用しました。

(さくらのVPSだとインスタンスを停止しないとプラン変更できない)

対象となる人

WordPressをGAE Flexible乗せたい人

GAEに乗せたものの、画像アップロードに失敗する人

やること

GAEにWordPressを載せる

やらないこと

スケーリングの設定

前提条件

プロジェクトの準備

Google Cloud SDKの初期設定を行います。適切なプロジェクトとアカウントを設定します。

$ gcloud init

プロジェクト内にApp Engineアプリケーションを作成します。

$ gcloud app create

WordPressから上げたファイルや画像を保存できるようにGCSバケットの設定をします。

$ gsutil defacl ch -u AllUsers:R gs://YOUR_PROJECT_ID.appspot.com

Cloud SQLインスタンス作成

記事やサイト情報を保存するためのDBはCloud SQLです。

ここでは wpをリソース名に使用していきます。

Cloud SQLの第2世代インスタンスを作成します。

パスワードは強固なものにしましょう。

$ gcloud sql users set-password root --host=% \
  --instance wp --password=YOUR_INSTANCE_ROOT_PASSWORD

このMySQLインスタンスにアクセスするには、Cloud SQL Proxyを使用します。

Cloud SQL Proxyのインストール方法は少し複雑ですのでここでは参考URLだけとし、割愛させて頂きます。

「プロキシを使用して外部アプリケーションから接続する」1. ~ 4.を行ってください。

プロキシを実行しましょう。

鍵を作成していない場合は -credential_fileオプションは不要です。

$ ./cloud_sql_proxy \
  -dir /tmp/cloudsql \
    -instances=YOUR_PROJECT_ID:us-central1:wp=tcp:3306 \
      -credential_file=PATH_TO_YOUR_SERVICE_ACCOUNT_JSON_FILE

プロキシが実行されると、ローカルでMySQLサーバー立てた時と同じようにアクセスができるようになります。

$ mysql -h 127.0.0.1 -u root -p
couldn't connect to "~": ensure that the account has access to "~" (and make sure there's no typo in that name). Error during createEphemeral for ~ googleapi: Error 403: The client is not authorized to make this request., notAuthorized
^C2019/07/08 10:38:34 Received TERM signal. Waiting up to 0s before terminating.

こういったエラーが出る場合は、認証情報の作成が上手く出来ていない可能性がありますので、見直してみましょう。

それでは、WordPressのデータベースを作成しましょう。

mysql> create database wp;
mysql> create user 'wp'@'%' identified by 'PASSWORD'; // Don't use this password!
mysql> grant all on wp.* to 'wp'@'%';
mysql> exit

コマンドラインツールの使い方

App Engine FlexibleにWordPressを乗せる為のコマンドラインツールが公式で配布されていますので、こちらを使っていきます。

リポジトリのクローンをします。

$ git clone https://github.com/GoogleCloudPlatform/php-docs-samples.git

WordPressのサンプルの場所まで移動します。

$ cd php-docs-samples/appengine/flexible/wordpress

Composerで必要なライブラリをインストールします。

$ composer install

GAE用に変換してくれるスクリプトがあるので、自身の環境のパラメータを併せ込んで実行します。

$ php wordpress.php setup -n \
    --dir=./wordpress-project \
    --db_instance=wp \
    --db_name=wp \
    --db_user=wp \
    --project_id=[YOUR_PROJECT_ID] \
    --db_password=[YOUR_DATABASE_PASSWORD]

変換が完了したら、WordPressプロジェクトディレクトリに移動します。

$ cd wordpress-project

さあ、いよいよデプロイです。5~10分ほど時間が掛かりますので、ティーでも嗜みながら待ちましょう。

$ gcloud app deploy \
    --promote --stop-previous-version app.yaml cron.yaml

デプロイが完了すると、実際にアクセスできるようになっています。

https://[YOUR_PROJECT_ID].appspot.com

これでGAEにWordPressを乗っけることができました。やったね!

よ〜し、画像もアップロードしてイケイケな記事を書くぞ〜〜〜〜。

スクリーンショット 2019-07-08 14.30.47.png

Unable to create directory wp-content/uploads/2019/07. Is its parent directory writable by the server?

なん・・・だと・・・。画像がアップロードできない。

実はこれ、GCPの公式チュートリアルには載っておらずコマンドラインツールのREADME.mdに書いてあります。

Go to the Dashboard at https://PROJECT_ID.appspot.com/wp-admin. On the Plugins page, activate the following plugins:

GCS media plugin
After activating the plugins, try uploading a media object in a new post and confirm the image is uploaded to the GCS bucket by visiting the Google Cloud console's Storage page.

WordPressの管理画面に行って「GCS media plugin」を有効化と設定をする必要あります。

スクリーンショット 2019-07-08 14.35.48.png

Google Cloud Storage pluginを有効化し、設定をしていきます。

スクリーンショット 2019-07-08 14.36.44.png

Bucket name for media upload にGCSバケットの名前を入力し、保存すればオッケーです!

まとめ

GAEを使うことによって、インフラの知識が無くても、簡単かつ安全にスケーリングできるWordPressサイトを作成出来ます。

今回、スケーリングの詳細設定は行いませんでしたが、ある程度のスパイクが来てもGAEの自動スケーリングが対処してくれます。

良いことづくめですね!GCP万歳!!

参考文献

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