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Windowsコマンドやバッチのスニペット

Last updated at Posted at 2020-12-19

はじめに

最近は滅多に使わないWindowsのコマンドライン処理やバッチ処理。
たまにWindows上でバッチを書くとコマンドが思い出せない!
よく使いそうな記述をスニペットとして掲載します。

  1. コマンドラインのスニペット
     (巨大なファイルを作る。コマンドでzipを解凍。curl。他)
  2. バッチのスニペット
  3. バッチ処理の構文例のメモ
  4. 参考文献

本編

1.コマンドラインのスニペット

テスト用に巨大なファイルを作る1

使用方法
fsutil file createNew <ファイル名> <バイト数>
実行例(1024バイトのファイル作成)
C:\work>fsutil file createNew tmpfile 1024
実行結果
ファイル C:\work\tmpfile が作成されました
C:\work>dir
2021/01/10  21:09             1,024 tmpfile
  • 注意:作られたファイルの中身は0埋め。実態を持たせるには1度copyすると良さそう。参考2を参照。
  • 注意:ネットワーク転送の試験程度なら実用的。圧縮が効きすぎるので圧縮処理が伴う試験等には不適。
  • 参考1:Microsoft Docs
  • 参考2:@IT

テスト用に巨大なファイルを作る2

実行例(1024バイトのファイル作成)
python -c "import sys; import numpy; sys.stdout.buffer.write(numpy.random.bytes(1024));" > 1024.bin
実行例(1MB/1,048,576バイトのファイル作成)
python -c "import sys; import numpy; sys.stdout.buffer.write(numpy.random.bytes(1048576));" > 1048576.bin
実行結果
C:\work>dir
2021/01/11  11:55             1,024 1024.bin
2021/01/11  12:08         1,048,576 1048576.bin

純粋なWindowsコマンドじゃないので本記事の趣旨的には反則ですが・・
WindowsStoreでPythonは簡単に入りますので、お試しあれ。

管理者権限でターミナルの起動

コマンドプロンプトの起動(管理者権限)

管理者権限でコマンドプロンプトを起動
C:\>powershell start -verb runas cmd

WindowsTerminalの起動(管理者権限)

管理者権限でWindowsTerminalを起動
C:\>powershell start -verb runas wt.exe

圧縮解凍

ZIPファイルの解凍

カレントフォルダにZIPファイルを解凍する
C:\>tar -xf something.zip
フォルダ指定してZIPファイルを圧縮する
C:\>tar -cf something.zip target_dir
ZIPを見る
C:\>tar -tf something.zip

ウェブサイトへのアクセス(curl)

curlの実行

curlの実行
C:\>curl target_server
curlを冗長表示で実行(リクエストやレスポンスヘッダを表示)
C:\>curl -v target_server

Telnetでサーバアクセス

Telnetの有効化

Telnetの有効化(管理権限アリのコンソールで実行)
C:\>dism /online /Enable-Feature /FeatureName:TelnetClient

Telnetでアクセス

Telnetの実行
C:\>telnet server-address

システム情報を調べる(systeminfo)

systeminfoの実行

systeminfoの実行
C:\>systeminfo
実行結果(一部)
OS 名:                  Microsoft Windows 10 Pro
OS バージョン:          10.0.18363 N/A ビルド 18363
OS 製造元:              Microsoft Corporation
OS 構成:                スタンドアロン ワークステーション
OS ビルドの種類:        Multiprocessor Free
システムの種類:         x64-based PC
プロセッサ:             1 プロセッサインストール済みです。
                        [01]: Intel64 Family 6 Model 142 Stepping 9 GenuineIntel ~2703 Mhz

環境変数を設定閲覧する

SETXで永続的に設定

SETX http_proxy server:8080

↑ユーザスコープで永続的に設定される。消す時はGUIから消す。
[Win-key + pause/breakキー]-->[システムの詳細設定]-->[詳細設定]

クリップボードに張り付ける

ファイルの内容をクリップボードに張り付ける
clip < file.txt

→ ファイルの中身がコピーされる

ファイルリストをクリップボードに張り付ける
dir /B | clip

→ 改行区切りでファイル一覧がコピーされる

カレントディレクトリのフルパスをクリップボードに張り付ける
cd C:\work
cd | clip

→ "C:\work"がコピーされる

カレントディレクトリの現在のディレクトリ名のみクリップボードに張り付ける
cd C:\work
for /F "tokens=1 delims= " %a in ("%CD%") do @echo %~na | clip
(バッチファイルの中では%%と書く)
cd C:\work
for /F "tokens=1 delims= " %%a in ("%CD%") do @echo %%~na | clip

→ "work"がコピーされる
for文の変数参照の置換機能を利用してsplitのような事をを実現している。
%~nIは、%I をファイル名だけに展開する。

2.コマンドメモ

コマンド 動作
cls 画面のクリア
clip クリップボードへ貼り付け。例:clip < README.txt
netstat -an リッスン中のプロトコルとポート番号を表示
netstat -ano 上記に加えてプロセスのIDを表示する
tasklist 動作中のプロセスのIDを一覧する。上記のIDと突合できる

3.バッチ(.bat)のスニペット

バッチ処理の基本

コメント

rem コメント

バッチの初期化処理

コマンド表示の制御(@echo off)

@echo off

↑バッチ処理中、コマンド文字列そのものを画面に表示しない。

親環境を汚染しない(setlocal:環境変数のローカル化)

環境変数のローカル化
setlocal

↑バッチ終了後、バッチ処理内で設定した環境変数を元に戻す。
(set処理をローカル化する)
setlocalが無いと、バッチ終了後の環境変数が残る。

言語変更(chcp)

シフトJisにする
chcp 932
UTF8にする
chcp 65001
現在のコードページの表示
chcp

↑コンソールで使う文字コードを設定する。
利用シーンとしては、処理するCSVファイルがUTF8の場合などに文字コードを変えて表示の文字化けを防ぐ。

引数が無いならバッチを終了

第一引数が無いならバッチを終了
if "%1"=="" exit /b 1

引数の取得

引数を取得
set PARAM1=%1 ・・・引数は「%数字」で表す。%1は第一引数。
echo %PARAM1%
実行例(test.bat)
C\> test.bat "aaaa"
"aaaa"

上記はコマンドプロンプトの例。
不思議な事にPowerShellで実行すると引用句は表示されない。

引数の取得(引用句(")を除外して取得)

引数から引用句(")を除外して取得(test.bat)
set PARAM1=%~1 ←ここがミソ。「第一引数から引用句を除く」という意味。
echo %PARAM1%
実行例(test.bat)
C\> test.bat "aaaa"
aaaa

全ての引数を別のバッチファイルに渡す。

全引数を渡す(test.bat)
@echo %*    ・・・・「%*」が全引数を意味する。コマンドをbatでラッピングした場合に便利。
実行例(test.bat)
C\> test.bat aaa bbb
aaa bbb

ディレクトリの移動

カレントディレクトリを実行中のバッチの場所にする

実行中のバッチファイルの場所に移動する
cd /D %~d0%~p0

↑「/D」はドライブを横断してカレントを変更する為に必要。
↑「%0」は実行中のバッチファイルを示す。「%~d0」はバッチファイルのドライブ。「%~p0」はパス。

ファイル関連の処理

拡張子を取得

引数の拡張子を取得
set ext = %~x1

↑第1引数に指定したファイルの拡張子を取得している。

タイムスタンプを取得

タイムスタンプを取得
set timestamp = %~t1

↑第1引数に指定したファイルのタイムスタンプを取得している。

  • 参考:
    help CALL
    

ファイルが存在するなら(if [not] exist ファイル)

書式:if exist ファイルパス コマンド

指定したファイルが存在すれば表示

if exist %1 type %1
  • 参考)
    help if
    

カレントのファイルを全部表示する

書式
for 変数 in (ファイル) do コマンド
カレントファイルを全部表示する例
for %%i in (*) do type %%i

※バッチ処理の中では%%iとする。%は2回。
※コマンドから直接実行するなら%は1回となる。

  • 参考)
    help for
    

環境変数の処理

パスを追加

パスを追加
set PATH=%PATH%;C:\bin

ユーザが入力した値を環境変数に設定

set /P INPUT=

計算

set /A ANS=1000*1000  ・・・/Aで計算式が使える。

環境変数の置換

書式:%変数:置換前文字=置換後文字%

ドライブレターを書き換える
set WORK_DIR=C:\
echo %WORK_DIR% =====> C:\が表示される
set WORK_DIR=%WORK_DIR:C=D%
echo %WORK_DIR% =====> D:\が表示される

環境変数から文字列を抜き出す

書式:%変数:~開始位置,取得する文字数%
位置は0からカウントする。

9文字目から5文字目を抜き出す
set INPUT=Subject:HELLO FOO
set SUBJECT=%INPUT:~8,5%
echo %SUBJECT% =====> HELLOになる
9文字目以降を抜き出す
set INPUT=Subject:HELLO FOO
set SUBJECT=%INPUT:~8%
echo %SUBJECT% =====> HELLO FOOになる
  • 参考)
    help SET
    

その他

一時停止(pause)

pause

処理を停止して、続行するか確認する。
直前の処理の結果を画面で確認させたい場合に使える。

GUIのアプリを起動する(start)

メモ帳でファイルを開く(メモ帳が終了するまで待つ)
start "" /WAIT notepad ファイルパス
googleをブラウザで開く
start https://google.co.jp

組み込みの環境変数

カレントディレクトリ

echo %CD%

日付

echo %DATE%

時間

echo %TIME%

ランダム数字

echo %RANDOM%

4.バッチ処理の構文例のメモ

分岐 if

条件一致

単一行の構文
if "変数"=="答え" コマンド
複数行の構文
if "変数"=="答え" (
    コマンド
)
記載例
set ans=Test
if "%ans%"=="Test" dir

ファイルが存在するなら

構文
if [not] exist ファイルパス コマンド
記載例(引数に指定したファイルが存在すれば表示)
if exist %1 type %1
  • 参考:
    help if
    

ループ

ファイルを繰り返し処理

構文
for 変数 in (ファイル) do コマンド
記載例(カレントのファイルを全部表示する)
for %%i in (*) do type %%i
記載例(カレントのファイルを全部表示する){複数行Ver}
for %%i in (*) do (
    type %%i
)

※バッチ処理の中では%%iとする。%は2回。
※コマンドから直接実行するなら%は1回となる。

指定回数繰り返す

構文
FOR /L %変数 IN (開始,ステップ,終了) DO コマンド [コマンド パラメーター]

(1,1,5) は 1 2 3 4 5。(5,-1,1) は (5 4 3 2 1) 。

記載例(\work\test.bat)
set MIN=1
set MAX=5
for /L %%i IN (%MIN%,1,%MAX%) do (
echo %%i
)
実行例
C:\work>test
1
2
3
4
5

forの中で計算する

記載例(1から10を足してみる(\work\test.bat))
REM forの内側で変化する変数は「!」で囲む必要がある。
REM 「setlocal enabledelayedexpansion~endlocal」で囲む

setlocal enabledelayedexpansion
set MIN=1 ・・・開始
set MAX=10 ・・・終了
set ANS=0 ・・・計算結果を格納する変数
for /L %%i IN (%MIN%,1,%MAX%) do ( ・・・%%iに1~10まで順番に設定される。
    set /A ANS=!ANS!+%%i ・・・前回の答え(ANS)に次の数値(%%i)を足す。
)
echo !ANS! ・・・答えを表示
endlocal
実行例
C:\work>test
55
  • 参考:
help for

参考文献

リファレンスとなる文書

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