目次
1. はじめに
アンケートのフリーコメントを生成AIで分析させたいとのニーズがあります。そのニーズを解決する方法を考えてみました。なお、この記事は、自分自身のメモ書きとして書いていますので、言葉足らずの箇所があります。ご容赦ください。
大きな流れとしては、以下の3点となります。
(1)準備
(2)作業
(3)留意点
2. 準備
まず、準備ですが、大きく、以下の2点となります。
(1)OpenAIのAPI Keyの取得
まず、OpenAIのAPI Keyを取得します。最初は、フリー枠が用意されているようです。他の方が、親切に解説していますので、すみませんが、検索してみてください。
留意点としては、①フリー枠には期限あること、②クレジットで申し込むときは、まず、少額から始めること(5ドルから?)の2点となります。
(2)Google Spread Sheetアドオンの設定
次に、Google Spread Sheetのアドオンを設定します。この点についても、他の方が、親切に解説していますので、すみませんが、検索してみてください。
留意点としては、アドオン設定後、先ほど取得したOpenAIのAPI Keyを入力する必要があります。
3. 作業
分析の対象とするダミーデータは、Chat-GPTで作成しました。
分析には、GPT関数を利用します。
GPT関数は、以下の通り、いろいろあります。
https://gptforwork.com/help/gpt-for-sheets/gpt-functions/all-available-functions
今回は最もベーシックな関数を使用して、B4のセルに以下のGPT関数を埋め込みます。
=GPT(A4 & "は肯定的、否定的、中立的?" )
B列の他のセルも、同様です。
実際に、作業した結果は、以下の通りです。
4. 留意点
以下に、留意点を3点、記載します。
(1)使用するモデル
今回は、APIの利用料金を勘案し、GPT3.5 Turboを使用しました。ということで、B列の評価には、イマイチかな、という評価も交じっています。GPT4を使えば、より良い結果が得られると思います。
なお、GPT3.5 Turboのモデルでは、2021年までのデータしかありませんので、その点も留意が必要です。
(2)ExcelやCopilotでの利用
今回、試行したChat-GPTのマトリクス的利用(2次元的利用)は、Google Spread Sheetを活用しましたが、Excelでも出来るようです。
また、Copilotでも出来るかと思いますので、別途、試行してみようと思います。
(3)GPT関数
前述の通り、多様なGPT関数があります。用途に応じて、適切なGPT関数を使用することで、用途が広がるかもしれません。
5. おわりに
いままでは、Chat-GPTに質問を投げかけ、その回答を得て、また、質問する、という、言わば、1次元的な利用が中心でした。
しかし、今回の試行で、マトリクス的に、2次元的な利用も可能であることが分かりました。今回のように、2次元的な利用をすると、例えば、以下のような資料を、比較的簡単に作成することができます。
今後、さらに、研究を進めたいと思います。