PC⇔Arduinoのシリアル通信をPython3でやってみた

実行環境はタグをどうぞ．
なかなかPC⇔Arduinoのシリアル通信をしている記事がなかったので，python3でarduinoと通信する方法をメモ．
RasPiだとたくさんあるんだけど，同じ感じで実行しても出来ない．

#そもそもの話
実験装置を同期させてデータ取りたい時にArduino使って実験装置を操作する事がある．
で，最終的にはPCに実験装置のデータを集約してcsvに落とし込んだり，そこから自動でグラフ生成する．
それらを全部簡単にできるのがPythonってわけ．
じゃあPC⇔Arduinoのシリアル通信する必要があるよね！(SPI通信...？知らんな)

...まあシリアル通信でも遅延があるので，完全同期は無理！
お金のある人はLabVIEW​で実験装置同期してデータ取ろうな！(血涙)
[LabVIEW 2018]
(http://www.ni.com/ja-jp/shop/labview.html)

#やり方
PythonでPySerialを使用する．
ターミナルにてpipコマンドを使ってPySerialをインストール．

$ pip install pyserial

実際のコードは以下の通り．書くのめんどいのでArduino→PCも同じ感じでやってくれ．

PC側

Serial_PC.py

import serial

#シリアル通信(PC⇔Arduino)
ser = serial.Serial()
ser.port = "COM4"     #デバイスマネージャでArduinoのポート確認
ser.baudrate = 115200 #Arduinoと合わせる
ser.setDTR(False)     #DTRを常にLOWにしReset阻止
ser.open()            #COMポートを開く
ser.write(b'1')       #送りたい内容をバイト列で送信
ser.close()           #COMポートを閉じる

Arduino側

Serial_arduino.ino

//シリアル通信(PC⇔Arduino)
char data;

void setup() {
 Serial.begin(115200);
}

void loop(){
 if (Serial.available() > 0) {
   data = Serial.read();
   if(data == '1'){
     //実行したい内容
   }
   else{
     //違う時
   }
 }
}

#気を付ける事
###Arduinoとの通信が始まらない

ser.setDTR(False) #DTRを常にLOWにしReset阻止

これが超・重・要☆
これがないと通信開始時にArduinoがリセットされて通信エラーになる
コンパイルエラーも出ないのでマジで鬼畜仕様．
これで半日位溶かした気が...

参考までに日本語のサイト１個だけ見つけたので載せる．
http://erias00.blogspot.com/2016/05/pyserialrts.html

###COM番号が2ケタ
COM番号が2ケタだとバグる問題は健在．流石Windows様
[COM10以上のシリアルポートを指定する方法]
(https://support.microsoft.com/ja-jp/help/115831/howto-specify-serial-ports-larger-than-com9)