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進捗管理はリーダーだけの仕事じゃない トップダウンとボトムアップで回す“二層管理”のススメ

Last updated at Posted at 2025-04-28

進捗管理はリーダーだけの仕事じゃない

――トップダウンとボトムアップで回す“二層管理”のススメ――

はじめに

「進捗管理 = リーダーの仕事」と思われがち。でも実際にはリーダーとメンバー双方の責任で成り立つものだ。
本記事では、リーダーとメンバーがそれぞれ担うべき役割を整理し、トップダウンとボトムアップの両面から進捗を“挟み撃ち”する方法を紹介する。


よくある誤解:進捗管理=リーダー専任説

誤解 実態
リーダーが細かく状況を把握し、遅れがあれば指示を出せばよい リーダーは全体把握が限界。メンバーのタスク状況はメンバー自身が最も詳しい
メンバーはリーダーに報告さえしていればOK 報告だけでは“遅れの芽”を潰せない。日々のセルフマネジメントが必須

役割分担:リーダー vs メンバー

リーダーが担うこと(トップダウン)

  1. 全体スケジュール設計
    • マイルストーン設定・依存関係の明示
  2. プロジェクト可視化
    • ガントチャート、カンバン、バーンダウン等で進捗を“誰でも見える化”
  3. リスク/課題の収束
    • “赤信号”を検知したら即座にリソース調整・意思決定
  4. 報連相の流れづくり
    • 報告フォーマットや定例ミーティングの設計

メンバーが担うこと(ボトムアップ)

  1. 自タスクの進捗管理
    • 毎日“予定 vs 実績”をセルフチェック
    • タスク分割・見積もり精度の継続改善
  2. 地面レベルのリスク発見
    • 実装難易度の想定外、外部依存の遅れ……小さな違和感を即エスカレーション
  3. 情報のプル型共有
    • REFS(Review・共有)を自発的に回し、他メンバーの進捗も補完
  4. 改善提案
    • ツール選定や手順変更など“現場の知見”をトップにフィードバック

二層管理を機能させるコツ

1. 情報粒度を合わせる

  • リーダー用:全体勝率を測るマクロ指標
    • 例)完了ストーリー数、残タスク数、総バーンダウン率
  • メンバー用:自タスクのミクロ指標
    • 例)1日の作業時間実績、ブロッカー件数、レビュー待ち時間

2. 共通のプラットフォームを使う

  • GitHub Projects / Jira / Notion など一元化
  • 更新者(メンバー)と閲覧者(リーダー)が同じデータをリアルタイムで見られる状態に

3. “上から下へ・下から上へ”の定例サイクル

頻度 トップダウン(リーダー発) ボトムアップ(メンバー発)
毎日 デイリースタンドアップで全体状況共有 タスク更新・阻害要因の即報告
週次 マイルストーン進捗レビュー 課題・改善案の提案
随時 重大リスクのエスカレーション 想定外ブロッカーの報告

4. 仕組みで“サボれない”設計にする

  • タスク未更新は自動リマインド
  • レビュー遅延はダッシュボードで赤表示
  • 仕組みが先、精神論は後

期待できる効果

  1. 遅延の早期発見
    • ボトムアップで細かな遅れを検知
    • トップダウンで全体最適な手当て
  2. 属人化の防止
    • 進捗データが共有資産になることで“あの人しか知らない”を排除
  3. メンバーの当事者意識向上
    • “自分のタスク=自分の責任”が明確になる
  4. リーダーのマネジメント負荷軽減
    • 手動で状況ヒアリングする時間を、意思決定や障害解決に回せる

まとめ

  • 進捗管理をリーダー専任の仕事と捉えると、情報が遅れ・歪み・隠れる。
  • リーダーは全体最適・メンバーは個別最適を追い、二層で管理することで“正確で素早い”プロジェクト運営が実現する。
  • ポイントは「仕組みと可視化」。ツール・定例・指標を整え、トップダウン × ボトムアップのサイクルを回そう。

プロジェクト成功の原動力は、リーダーのリードとメンバーの自立が互いを補完しあうこと。
今日から“二層管理”を取り入れ、チーム全員で進捗を前へ押し進めよう!

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