7
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

はじめに

この記事は株式会社うるる(ULURU)Advent Calendar 2024 の16日目の記事です。

ようよう白くなりゆく山際が全然見れない暖冬ぶりに驚いている、新卒3年目のバックエンドエンジニアの八巻です。
今回は1on1について学んだことを備忘録的に書きました。
今年の10月から1on1で。「聞いてもらう・聞く」どちらの立場にもなったことで、改めて1on1について深く知る必要があるなと思い、自分なりに学びました。
ぜひ皆様の1on1にも活かして頂けると嬉しいです!

1on1とは?

このセクションでは、そもそも1on1って改めて何だ?という内容になります。

1on1とは上司とメンバー(もしくはメンバー間)による定期的・高頻度な1on1の対話のことです。重要なポイントとしては、1on1はメンバーのための時間であり、主役はメンバーです。1on1の主な目的は下記の2点です。

  • 関係性の構築
  • 成長のサポート

関係性の構築

メンバーが抱えている悩みや課題、キャリア、価値観などについて上司が寄り添いながら傾聴し、メンバーを理解することで、心からの関係性の構築ができてきます。

成長のサポート

質問をしてメンバーが考え、メンバー自身が課題を設定することで、主体的に考えて行動できる自律的な人材を育成することです。1on1ではあくまで聴くことが重要です。 アドバイスをしすぎない(自分の意見を話しすぎない)ことも重要です。

先述しましたが、1on1の主役はメンバーです。上司がメンバーを指導するのではなく、メンバー自身について教えてもらう場になります。 上司がメンバーのことを深く理解し信頼することができれば、応援しやすくなります。また応援されたメンバーは期待に応えようと努力することで、相乗効果が期待できます。

1on1で扱うテーマ

前提として、1on1の題材はメンバーに決めてもらうことが望ましいです。とは言えどんなテーマが良いか悩んだ場合は、世古詞一氏が提唱した、「すり合わせ9ボックス」が参考になります。
スクリーンショット-2024-03-06-17.53.46.png
参考:https://coteam.jp/note/1on1-and-feedback/1on1-9box/

この中からメンバーに話したい内容を決めてもらうのも良いでしょう。

1on1ミーテイングの主な流れ

30分の場合の主な流れは下記になります。

①アイスブレイ

  • 目的:状態の把握、リラックスした雰囲気作り
  • 内容:近況、時事の話題、体調面・メンタル面
  • 目安:1~2分程度

②前回の振り返り

  • 目的:状況の確認、結果に対する受容と承認
  • 内容:前回の内容、その後の変化・フィードバック
  • 目安:全体の1割程度の時間

③メインセッション

  • 目的:メンバーの自律的な成長をサポート
  • 内容:メンバーが主役となって話す
  • 目安:全体の8割程度

④振り返りとまとめ

  • 目的:気づきの言語化、行動の促進
  • 内容:気づき、感想、スモールステップ、応援
  • 目安:1分程度

1on1での重要なポイント

1on1についての書籍を読み進めていくなかで、自分的に重要だと思ったポイントが2点あります。

  • 4つの承認
  • will can must

4つの承認

人は誰でも「他人から認められたい」「自分の価値を認めたい」と思っています。メンバーを承認することで関係性の構築につなげることができます。

①存在承認

メンバー自身の存在を承認することです。

  • 笑顔で名前を呼ぶ
  • 目を見て話す
  • 意見を求める

②行動承認
メンバーの行動や努力、協力などを承認することです。

  • 「〇〇さんに協力してもらって助かりました」
  • 「〇〇さんの工夫のおかげで円滑に進めることができました」

③成長承認
メンバーの良くなった点やできた点を承認することです。

  • 「〇〇さんはプレゼンが上達しましたね」
  • 「この部分は前回より良くなっていますよ」

④結果承認
メンバーの仕事の成績や成果などを承認することです。

  • 「新商品がヒットしましたね!素晴らしいです!」
  • 「契約が決まりましたね!おめでとうございます!」

will can must

メンバーの主体的な思考を促すために、ご存知の方も多いと思いますが、「Wii-Can-Must」の考え方が非常に参考になります。

will-can-must.png
参考:https://bizcpu.co.jp/content/will・can・mustでキャリアパスの整理~其の弐

  • wii x can x must → モチベーションや満足感が高く、やりがいも感じられる領域
  • wii x can → 満足感は高いが、仕事の成果が出るとは限らない領域
  • can x must → 成果は出やすいが、次第にやりがいが欲しくなる領域
  • will x must → モチベーションは高いが、経験を積まないと成果が出ない領域

メンバーの主体的な思考を促したい場合には、「将来どんなことをしたいのか」といったwillや、「これまでうまくこなせたこと」といったcanに焦点を当てると良いかもしれません。

具体的に実践で使えるスキル

下記の3つのスキルは、メンバーの意見を聞き出すために非常に有効なスキルだと思いました。

  • タイムマシンクエスチョン
  • スケーリングクエスチョン
  • リフレーミング

タイムマシンクエスチョン

メンバーの望む未来を聴きたい時に、「タイムマシン・クエスチョン」は非常に有効です。

タイムマンション・クエスチョンとあ、メンバーに未来へタイムトラベルをしたと想像してもらい、そこで見た光景やそこで得た体験などを話してもらうものです。

  • 「◯年後の自分は何をしていますか」
  • 「未来のあなたはどんな様子ですか」

多忙な時期などは特に、考え方の軸が今抱えている問題を解決した状態がゴールになっていることが多いです。 その場合は「問題が全て解決したら、その先の望む未来はどうなっていますか」と質問してみましょう。その次の望む未来をイメージできます。

未来のことを質問しても、問題や原因、過去の話にすり替わってしまった時は、一旦話を受け止めてから、「問題が全て解決したとして、望む未来はどうなっていますか」と改めて質問してみましょう。

スケーリングクエスチョン

スケーリングクエスチョンとは、点数かや数値化をする質問のことです。質問の方法としてはとてもシンプルで、「それは10点満点中何点ですか?」と尋ねるだけです。客観的な数値に置き換えて答えることができるため、状況を手軽に判断できます。

リフレーミング

リフレーミングとは、視点を切り替え、物事を別の角度で捉え直すことです。この技術を取り入れた質問をすることで、メンバーの物事の捉え方を前向きにすることができます。

重要なのは「何がないか」ではなく、「何があるか」を考えてもらうことです。

例)

  • 自分の意見がない→退任の意見を尊重できる
  • 頑固すぎる→強い意志を持っている
  • 執着しすぎている→粘り強く諦めない
  • 強引すぎる→引っ張る力がある
  • 大雑把すぎる→細かいことを気にしない

おわりに

初めて1on1で「聴く側」になったことで、改めて1on1の難しさ、楽しさを日々感じることができています。マネジメント業務は1年生ですが、日々試行錯誤しながら、偉大な先輩達が気づき上げてきた今のチームから、更に良いチームを目指すために日々学んでいきたいと思います!

明日は、健太郎さん(@tanaka_kentaro)の記事です!
ご覧いただきありがとうございました!

7
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?