はじめに
Power AutomateはMicrosoftが提供しているクラウドのRPAツールです。
人が行うPC操作をノンプログラミングで自動化できます。
本記事ではそのPower Automateで何ができるんだ??という超初心者的疑問を解消していきます。
注意事項
本記事では、ある事情により、Desktop版ではなく、クラウド版を扱います。
また、Power Automateの実際のフローの作成には触れず、できることだけにフォーカスしています。
ご了承ください。
概要
Power Automateクラウド版では、Microsoft 365サービスだけでなく、様々なクラウドサービスのコネクタが提供されており、簡単に連携が可能になっています。
Power Automateの公式ページでコネクタ一覧を確認できます。
2021/11/11時点では573件のサービスのコネクタが利用可能なようです。
中には仕事でよく使う以下のサービスも含まれていました。
- Slack
- GitHub
- Outlook
- Microsoft Teams
また、そのほかにYoutubeやTwitterなどもコネクタが提供されています。仕事以外の場面でも使えそうですね。
それぞれのサービスでできること
これだけのサービスが使えると、少し不安にもなってきます。
「実はそれぞれのサービスでできることってショボいのでは...?」と。
なので、先ほど挙げた仕事でよく使う4つのサービスについて、少し深掘りしてみます。
Slackで可能な操作
Slackでは以下の6つの操作が可能なようです。
あまり多くありませんが、メッセージ投稿は可能なので、「ほかのサービスで受け取ったメッセージをSlackに流す」といった操作はできそうです。
しかし、「Slackのメッセージを他のサービスに送信する」みたいなことはできなさそうですね。まぁSlackbotでもメッセージ読み取りはできないので、そこは許容範囲でしょうか。
GitHubで可能な操作
GitHubで可能な操作はSlackよりかなり多かったです。
そのため、よく使いそうな項目を何個か取り上げます。
- プルリクを作成、更新、取得する
- issueを作成する
- 自分にissueが割り当てられたときにアクションを実行する
- プルリクが作成されたときにアクションを実行する
こんなところでしょうか。
取得だけでなく、プルリクやissueの作成までできるので、たいていの操作は自動化できそうです。
Outlookで可能な操作
載せきれないくらい大量の操作が可能でした。ここはMicrosoft 365サービスの一種である強みでしょうか。
よく使いそうな項目を取り上げます。
- メールの新規作成、返信、削除、取得
- イベントの新規作成、更新、削除、取得
- 連絡先の取得
- 新しくメールが届いたときにアクションを実行する
- イベントが追加、更新、削除されたときにアクションを実行する
Outlookでよく行う操作はすべて対応されていました。Outlookを介した自動化は何でもできるという認識で大丈夫でしょう。
Microsoft Teamsで可能な操作
Outlookと同じく、Microsoft 365サービスの一種なので、Outlookと同様、ほぼすべての操作が可能です。
よく使いそうな項目を取り上げます。
- 会議、チーム、チャネル、チャットの作成
- チャットまたはチャネルへのメッセージ投稿
- チャネル内のメッセージへの応答
- チャネルに新しいメッセージが追加されたらアクションを実行する
- 新しいチームメンバーが追加されたらアクションを実行する
こちらもよく行う操作はすべて対応済みでした。よって、Teamsを介した自動化も何でもできるという認識で大丈夫でしょう。
その他の機能
Power Automateでは、そのほかにも以下のような操作が可能です。
- 変数の作成、更新
- アクションの繰り返し
- 条件分岐
- フローのスケジュール実行(有償版のみ)
etc...
「毎日決まった動作を自動化する」という観点では、スケジュール実行が有償版でしかできないのは少し不便ですね...
しかし、変数や繰り返し、条件分岐が扱えるので、プログラムを書く人もプログラミング感覚でフロー作成が可能なのではないでしょうか。
さいごに
本記事ではPower Automateでできることにフォーカスし、よく使うツールにおいて、どんな自動化が可能かを取り上げました。
しかし、私もPower Automate初心者なので、まだまだ紹介すべき内容があると自覚しています。
Power Automateには他にも大量の機能があり、そのすべてを紹介しようとするとキリがありません。
要するにキリがないくらい機能があるので、並大抵のPC操作は自動化できるはずです。
よって、どんなことが自動化できるかというアイデア次第なのです。
常日頃から行っている一定の作業を不便だと思う心が重要なのかもしれませんね。
この記事は先ほども述べた通り、まだまだ不足している点が大量にあります。
よって、私がPower Automateを使うにあたって気づいて点はどんどん更新していこうと思っています。
「Power Automateのこんな機能は取り上げておいたほうがいい!」というアドバイスがあれば、教えていただけますと助かります。