初めに
こんにちは。最近、エンジニアの売上って何なのだろうと考える機会があったので、折角だからと思い纏めてみることにしました。
やるなら、徹底的にということで会計とは?から考えていきます。
そもそも会計とは
一言でいうと、企業のお金の取り扱いを分かりやすくするものです。
お金をどんな感じで持っていて、
どんな感じに集めてきていて、
どんな感じにお金を回収していて、
それに対してどれくらいお金使ったんだろう
がわかるものです。
会計用語を使うと上から「資産」「負債・純資産」「収益」「費用」って感じです。
今回は財務会計の観点からエンジニアについてみていきましょう。
ソフトウェアの種類って?
まず、ソフトウェアが会計上どのように取り扱われるかについてです。
会計上ソフトウェアにも種類があります。
「受注制作ソフトウェア」、「製品マスター」「自社利用ソフトウェア」の3種類くらいに分かれます。
それぞれどのように取り扱われるか考えていきます。
1.受注制作ソフトウェア
顧客に作ってと言われたものを作るソフトウェアです。
ここにかかる費用は製造原価(費用)に含まれます。
2.製品マスター
販売しようと思うソフトウェアのマスターです。
作っている間の費用は販売費および一般管理費(費用)に含まれます。
そして、完成すると取得原価(どれくらい価値があるよ~)が計算されて、ソフトウェアとして資産計上されることになります。
3.自社利用ソフトウェア
最後に自社利用のソフトウェアです。
これは作っている間の費用のうち研究開発費(新機能開発!!の費用)に含まれるもの以外はソフトウェアとして資産計上されることになります。(大体自社でもともと作っている製品の中で流用しているところに使った費用)
製品マスターとの違いはできたときに価値を計算して資産にするのではなく、費用がほとんどすべて資産になります。
エンジニアの人件費はじゃぁどうなるの?
ここまでソフトウェアの種類を見てきたのですが、結局私たちエンジニアの人件費はどう影響するのでしょうか??
受注制作ソフトウェアでは、製造原価に含まれるので売り上げに対する費用となります。
つまり人件費が高くなれば高くなるほど収益性が低いなぁと思われるわけです。
また、製品マスターであれば費用だけが増えていくのでこの企業、利益あげれてないんじゃないかなぁと思われるわけです。
最後に自社利用であれば、新機能にかかる人件費じゃなければ、資産に計上されるので企業の持ち物作ってて無駄ではないと思われるわけです。
結局エンジニアの売上って?
受注生産であれば、代金をもらえることはわかっているのでエンジニアとしては予定通りの進捗で完成に進めることが間接的に売り上げになります。
ということは受注生産であれば、進捗度が間接的に売上でいいのではないかと思います。
製品マスターでは、完成されなければ、そもそも資産にすらなりません。そして、その製品が売れるかどうかという話もあります。
ということは、製品マスターではどれだけ収益を上げられる新製品を開発できたかが売上になります。
自社利用の場合、完成されなくても一旦資産にはなるのですが、未完成になってしまうと損失を出してしまいます。
ということで、これに関してもどれだけ費用を削減できるソフトウェアを開発できたかが売上ということになるでしょう。
というわけで結局エンジニアの売上は速く役に立つものを作るということになるわけですね。
なんて陳腐な結論。
ただ、自分の人件費がかさむことによって投資家やその他利害関係者がどのように思うのかは考えて開発できると投資家にいいように映るように自分はできたかもなぁと思えるので少し仕事のモチベが上がるかも??くらいです。
まぁ何はともあれ速くいいものを作るというところを今まで通り意識するのが大事だということが結論です。