エクセルVBAにTryCatchはない
エクセルVBAには、他言語にあるようなtryCatchFinallyは無いが、VBA自体の例外処理を使って、擬似的にTryCatchFinallyを表現できる。
TryCatchFinallyのやり方
まずはコードから
TryCatchFinallyDemo
Sub TryCatchFinallyDemo()
On Error GoTo Catch
' エラーが発生する可能性のある処理
GoSub Finally
Catch:
' エラーの処理
GoSub Finally
Finally:
' Finally処理
End Sub
説明
On Error GoToはエラーが発生した時、ラベルの位置に処理が移るため、Tryと同義になります。
ちなみに、ラベルに0を指定すれば、直前に指定したOn Error GoToを無効化できるため、Tryブロックでコードを囲むといったことができるようになります。
On Error GoTo [ラベル]
On Error GoToで指定したラベルで例外処理をします。いわゆる、Catchの役割です。
Catch:
' エラーの処理
Finallyラベルでは、例外の有無に関わらず行いたい処理を書きます。
Finallyが必要でない場合も必ずラベルは書くようにしてください。理由は後述します。
Finally:
' Finally処理
今回の肝となる部分がGoSubです。
VBAのラベルは、あくまでも目次的なものであり、直前にExit Subなどを記載していない場合、実行されてしまいます。
そのため、処理の最後とCatchラベルの最後には必ず下記のコードを挿入してください。
そして、Finallyラベルは必ずEnd Subの直前に書いてください。
こうすることで、例外の有無に関わらず、Finallyラベル以下が実行されます。
GoSub Finally
最後に
もし、誰かの役に立てたなら幸いです。