Windows向け関数電卓『S-Calc』で日常の計算を快適にする:10の使用例付き
はじめに
私は工業高校で環境化学を学び、大学では応用化学・生物学を専攻していました。
学生時代から関数電卓を使う機会が多く、その便利さと同時に「もう少しこうだったら…」という気持ちを抱えてきました。
システムエンジニアとして社会人になってから計算系のソフトの開発をすることが多々ありましたが、
単体テストなどで使えるちょうどいい関数電卓ソフトが見つからず、Excel関数での計算と解が一致しているかをテスト結果としていました。
しかしそれらの中で
- Windows標準の電卓では機能が足りない
- 高機能な電卓アプリは操作が煩雑
- Excel関数を使ったテストではお客様に対して開発したソフトとExcelの関数及び解に整合性が取れていることを見せることが困難
という悩みが続いていました。
そうした背景から、自分が「本当に欲しい」と思う関数電卓を、Windowsアプリとして開発しました。
それが 『S-Calc』 です。
本記事では、S-Calcの特徴と簡単な使用例(10選)を紹介します。
ちょっとした日常の計算にも、研究・開発用途にもフィットする設計を心がけています。
S-Calcとは?
S-Calc は、Windows向けの関数電卓ソフトです。以下のような特徴があります:
- ✅ 計算履歴付きのメイン画面(過去の式や解をさかのぼって再利用可能)
- ✅ 任意の定数や関数を登録できるカスタム機能
- ✅ カスタム項目のインポート/エクスポートによる共有が可能
- ✅ 日本語・英語対応(言語切り替えが可能)
- ✅ Windows向けのインストーラ形式で提供
使用例:こんな計算に使えます
以下は、S-Calcで実際に入力できる計算例の一部です。
一般的な四則演算
(※解は小数第6位で四捨五入しています。)
べき乗
カッコを使った計算
根号(ルート)
常用対数、自然対数
ネイピア数
カスタム機能の活用例
S-Calcでは、定数や関数を自分で登録することができます。
定数の例
以下の画像では万有引力定数とプランク定数を登録している状態となっています。
カスタム関数の例
周期表機能の紹介
周期表機能では2015年にIUPACおよびIUPAPにより承認された118番のOg(オガネソン)まで網羅しております。
原子それぞれはボタンとなっており、そのボタンを押下すると以下のような画面が表示されます。
(この画面のみ分かりやすくするため日本語表記で紹介させていただきます。)
この原子量、電気陰性度、イオン化エネルギー、電子親和力、融点、沸点、密度
はボタンとなっており、そのボタンを押下するとメイン画面の計算式テキストボックスに押下したボタンに対応した値が入力される形となっております。
まとめ
そのため、S-Calcは既存の関数電卓に物足りなさを感じたことのある方にとって、
「ちょうどいい高機能」 を目指して作成したWindowsアプリです。
関数電卓の使いやすさはもちろん、履歴管理やカスタム機能など“欲しかった機能” を盛り込んでいます。
ご興味のある方は以下のWebサイトにて詳細をご覧いただけます:
補足
S-Calcは、Windows向けのインストーラ形式で提供しております。
ちょっとした計算の効率化を求めている方、独自の関数や定数を活用したい方におすすめです。
📢【お知らせ】
本記事で紹介している S-Calc の公式ページを改修し、
製品の概要や活用シーン、FAQがより分かりやすくなりました。